ナタリー・ポートマン製作総指揮、CHANELが協賛に名乗りを上げ、気鋭NEONが配給権を獲得した話題のアニメが4月24日より公開される。登場人物は、一重まぶただったり団子鼻だったり皮膚の色が濃い目だったりするのだが、考えてみれば別に顔の半分がぱっちりした目が占める必要も、金髪である必要も、鼻筋が思いっきり通っている必要もないのだ。

物語の設定は2075年の地球である。いまからあと50年先という、世界大戦争が起きないという前提で考えたら、中年なら生き延びられる可能性もありそうな、より若い世代なら活躍できそうな、その微妙な時期の近さが物語にリアリティを与えている。だが2075年の地球は気候変動により荒廃が進みすぎてしまった。その荒廃のもとで、地球人である少女イリスと、未来からやってきた少年アルコが出会う。
アルコはひじょうに色合いの美しいマントを身に着けていて、どうやらそれによってタイムトラベルが可能になっているようなのだが、そのマントを奪おうと狙う者もいて、つまり生命の危機にさらされている。やがてイリスとアルコは「もとの時代」に戻るきっかけを探す旅に出る……という筋書きで、「追っ手から逃げる」「バック・トゥ・良かった頃」といったコンセプトはそれこそ過去いろんな作品で描かれてきた手法だろう。が、ちょっと視点を変えると、スポットの当て方の角度を変えると、こんなに新鮮でスリリングになるのだ。マントの色合いも本当に豊かで、今の発色技術があってこそとの印象を受けた。
監督・脚本はウーゴ・ビアンヴニュ、私が鑑賞したのはフランス語ヴァージョン(字幕付き)だが、声優たちの日本語吹き替え版も上映される。
映画「ARCO/アルコ」
2026年4月24(金)より、TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国公開
監督・脚本:ウーゴ・ビアンヴニュ 脚本:フェリックス・ド・ジヴリ 製作:フェリックス・ド・ジヴリ、ソフィー・マス、ナタリー・ポートマン アニメーション監督:アダム・シラード 編集:ナタン・ジャカード 音楽:アルノー・トゥロン
吹替キャスト:アルコ/黒川想矢 イリス/堀越麗禾 ミッキ/梶裕貴 ドゥギー(赤)/山里亮太 フランキー(黄)/落合福嗣 ストゥイー(青)/前野智昭 ほか
2025年|フランス|88分|カラー|ビスタ|5.1ch|原題:ARCO|字幕翻訳:浜本裕樹|映倫:G
配給:AMGエンタテインメント ハーク
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