韓国で話題というのもうなずけるサスペンス・スリラーが、4月24日よりシネマート新宿ほかにて公開中だ。どんでん返しが続くような印象も受けたが、実はあらゆるファクターが伏線となっているような、しかもそれらが絡み合っているような感覚もあり、見る人がどのようにストーリーを捉えるのか、その判断も込みでひとつの作品になっているという印象も受けた。

ほんのちょっとイントロダクション的に導入部について触れると、意識を失った女性を車に乗せたドギュンが病院に現れる。つまり女性はまだ生きていて、ドギュンはどこかでそれを発見し、亡くなってはいけないとばかりに車に乗せて病院にやってきた(つまり殺意はないと考えられる)。さらにドギョンがいうには、その女性は彼女の姉であり、婚約者のDVから命からがら逃げてきたところらしいのだ。そうなると「姉を助けた妹」ということになるのだが、調べたところ、このふたりは姉妹ではなく、他人だった。なぜドギョンは嘘をついたのか、こちらが俄然、探偵気分で推理しそうになるところ、さらにその婚約者が遺体となって発見されたという情報が入ってきて、物語はいっそう妖しげなカオスとなっていく。
隠し味となるのは、ドギョンの職業が、「作家」であるという事実。つまり、イマジネーションや、勝手に物語を作ってゆくセンスには長けているのだ。
監督は、これが長編デビューとなるコ・ヘジン。ドギョンを、第26回富川国際ファンタスティック映画祭でコリアン・ファンタスティック俳優賞を受賞したチョン・リョウォンが演じる。また『パラサイト 半地下の家族』に登場したイ・ジョンウンが、警察官ヒョンジュに扮している。
映画『白い車に乗った女』
2026年4月24日(金) シネマート新宿 ほか 全国ロードショー
監督:コ・ヘジン 製作:チャン・ウォンソク
出演:チョン・リョウォン、イ・ジョンウン、キム・ジョンミン、チャン・ジニ、カン・ジョンウ、イ・フィジョン
2022年/韓国/韓国語/107分/ビスタ/カラー/5.1ch/G/英題:THE WOMAN IN THE WHITE CAR/日本語字幕:石井絹香
配給:クロックワークス
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