映画『シャオ・メイ/ローマ大決戦』、新時代の“レディ・ドラゴン”、若手アクション・スターのリウ・ヤーシーに注目

 世界のサブカルチャーに精通するというガブリエーレ・マイネッティ監督の最新作。イタリア・アカデミー賞で最多7部門受賞し、我が国でもヒットした『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』には日本のアニメへのリスペクトがこめられていたが、今回の『シャオ・メイ/ローマ大決戦』もエキゾチックでオリエンタルなテイストがいっぱい。もう少しでミュージカルになるのではないかと思えるほど音楽の割合も多く、アクションや効果音も冴えわたる。

 2時間15分を超える内容だが、ベースとなっているのは「中国人女性のシャオ・メイが、行方不明の姉を探すためにローマにやってくる話」。なぜローマなのかについてもしっかりと描かれているが、この「ローマ」が、いわゆる観光地然とした、風向明媚なローマでは全然ないところも話の面白さ。いきなり、シャオ・メイは、やたらヤバい危険地帯に入り込むこととなる。ラッキーだったのは食堂を営むマルチェッロという男と知り合ったことだが、環境が環境ゆえ、当然ヤバい奴らに囲まれることとなる。なかでも高級中華料理店〈紫禁城〉は凶悪犯罪組織のアジト、要注意の場所だ。

 わざわざ中国からイタリアにやってきて、中華料理店を根城にする悪の組織と戦わねばならないとは、なんという皮肉か。あとはもう、あれこれ考えず、シャオ・メイことリウ・ヤーシーの華麗なアクションにびっくりしたり喝采を送ればよい。なんといってもジャッキー・チェン主演『プロジェクトV』などのスタントウーマンを務めてきたキャリアを持つだけあって、その切れ味は並外れているのだ。日本では先の「イタリア映画祭2026」で初上映されたばかりだが、5月29日より、新宿ピカデリーほか全国ロードショーが決定している。

映画『シャオ・メイ/ローマ大決戦』

5月29日より全国ロードショー

監督・原案・脚本:ガブリエーレ・マイネッティ
製作:マリオ・ジャナーニ、ロレンツォ・ガンガロッサ
製作:ソニア・ロヴァイ
原案・脚本:ステファノ・ビセス、ダヴィデ・セリーノ
撮影:パオロ・カルネーラ
美術デザイン:アンドレア・カストリーナ
セット装飾:マルコ・マルトゥッチ
衣装デザイン:スザンナ・マストロヤンニ
編集:フランチェスコ・ディ・ステファーノ
編集協力:フランチェスカ・アドニツィオ
音響:アンジェロ・ボナンニ
音楽:ファビオ・アムッリ
スタント監修:ヤン・リャン
2025年|イタリア映画|イタリア語・中国語|カラー|スコープサイズ|上映時間138分|伊語原題 La Citt? Proibita|英語題 The Forbidden City|PG-12
配給:インターフィルム
(C) 2025 WILDSIDE S.R.L.- GOON FILMS S.R.L.- PIPER FILM S.R.L.

公式サイト
https://xiaomei-movie.jp/