TAG

映画

  • 2024年3月20日

『クリフハンガー』等で知られる巨匠、ハーリン監督の会心作。元CIA・現レンガ職人がアクションしまくる。『ブリックレイヤー』

 『クリフハンガー』、『ダイ・ハード2』、『ディープ・ブルー』などを手掛けた監督を務めたレニー・ハーリンの新作というだけで、痛快なアクションや二転三転するストーリー展開は約束されたといってもいい。原作はポール・リンゼイがノア・ボイド名義で上梓したサスペンス。円熟の域に達したアーロン・エッカートが主人 […]

  • 2024年3月18日

従来のタイムループ映画と一線も二線も画す、突然変異にして唯一無二の異色作『ペナルティループ』

 私はタイムリープものが好きで、そのつど「タラレバの切なさ」に触れる思いになるのだが、この作品は趣向が異なる。自分の中にある「良心」が激しく揺さぶられているような感触を覚えた。  タイトル通り、まさに「ペナルティ」が「ループ」する。主人公の岩森は6月6日の朝6時、溝口を殺すために家を出る。彼に恋人・ […]

  • 2024年3月17日

妊娠・出産についての実話を基に制作した群像劇『渇愛の果て、』、特報&場面写真、出演者のコメントが解禁

 知ることは優しさへの第一歩  映画『渇愛の果て、』は、「家族・人間愛」をテーマにし、あて書きベースの脚本で舞台の公演を行なってきた「野生児童」主宰の有田あんが、友人の出生前診断(しゅっせいぜんしんだん)の経験をきっかけに、助産師、産婦人科医、出生前診断を受けた方・受けなかった方、障がい児を持つ家族 […]

  • 2024年3月17日

『標的の村』『沖縄スパイ戦史』三上智恵監督、渾身の最新レポート『戦雲』

 こちらの不勉強もあるとしても、こんなにも「知ら(されてい)なかったこと」が現在進行形で行われているとは、やはりショックだ。“2015年から8年かけ沖縄・南西諸島をめぐり取材を続けてきた映画作家でジャーナリストの三上智恵による渾身の最新レポート”の名に、いささかの誇張も感じられない。一度気を緩めたら […]

  • 2024年3月14日

負の連鎖が凄惨なシンフォニーとなる……。話題のサスペンス映画が日本上陸。『ビニールハウス』

 「現代」の姿、「人間」というもののリアリティをつきつけられたような気分になる。  主人公の女性・ムンジョンは、韓国で“半地下”よりも底辺の住居“とされるビニールハウスで暮らしている。息子は少年院にいて、母は認知症を患っている。出所の近づく息子と一緒に暮らすための資金を得るために、老夫婦の訪問介護士 […]

  • 2024年3月14日

サンティアゴ・バスケスに惚れた! 実話を基にした狂気のバイオレンスコメディ『キック・ミー 怒りのカンザス』

 構想10年の末に仕上がった作品だときく。このようなコンセプトを温め続けてきたゲイリー・ハギンズ監督には、「あっぱれ」というしかない。よく今まで正気を保ててこれたものだと思うし、しかも実話がベースになっているというのだから、びっくりだ。舞台となるのは、アメリカ中西部のカンザス・シティ。ここは「ミズー […]

  • 2024年3月9日

ダイアン・キートン、リチャード・ギアらが共演! NYを舞台にした、山あり谷ありのラブ・コメディ『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』

 ダイアン・キートン、リチャード・ギア、スーザン・サランドン、エマ・ロバーツ、ルーク・ブレイシー、ウィリアム・H・メイシーが集結、というだけで劇場にかけこみたくなるファンも多いはずだ。しかも舞台にはきらびやかな大都会ニューヨークも含まれていて、内容はといえば実にわかりやすく、粋で、しかもハラハラさせ […]

  • 2024年3月3日

あの“ロッタちゃん二部作”が2Kリマスターでスクリーンに帰ってくる!

 1990年代にスウェーデンで制作され、日本では2000年に公開。合計およそ20万人を動員し、3億円を超える興行収入をあげた“ロッタちゃん2部作”こと『ロッタちゃん はじめてのおつかい』と『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』が、2Kリマスター化されてスクリーンを彩る。『はじめてのおつかい』は3月1日から […]

  • 2024年2月29日

メンドーサ監督の新境地。見る者の心に問いかけてやまない一作『FEAST -狂宴-』

 どの登場人物に感情移入するかで、見方が大いに変わってくる映画なのではないかと思う。  とある裕福な親子が、彼らほど裕福ではない者をひき逃げする。もっともそのまま逃げ切るつもりはなく、一度家に戻って弁護士と連絡を取ってからしかるべき金額を払おうと動くのだが、日本の観点ではどう考えてもひき逃げだ。被害 […]

  • 2024年2月24日

第23回東京フィルメックスでお披露目された話題作。実際の事件をモチーフに、メディアの姿勢について問う

 監督であり、「東京リベンジャーズ」シリーズの脚本家としても知られる髙橋泉と、監督・俳優として活動する廣末哲万からなる映像ユニット「群青いろ」が制作し、第23回東京フィルメックスでお披露目された話題作『彼女は、なぜ猿を逃したか?』が、2月24日からポレポレ東中野で上映される。  第23回東京フィルメ […]