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ディラン・マクダーモット

  • 2021年6月8日

理想の父に忍び寄る猟奇犯の影。21世紀のジュブナイル・サスペンスの傑作『クローブヒッチ・キラー』

 背中がひんやりするような作品だ。“マチズモの国”の持つダーク・サイドをばっちり見せてもらったという印象も受ける。  主人公は16歳の少年。父親はボーイスカウトの団長で、手先が器用で家族を愛し決して激しく怒ったり暴力に訴えることなく、働き者で宗教活動にも熱心な愛国家で、周りからの信頼も厚い。少年はそ […]