原田和典

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映画『沼影市民プール』、市民に愛され続けてきたプールが、市によって息絶える。その49日間を追う

北海道の内陸で生まれ育った私にとって、プールというものはどこかベールの向こうにある、という印象がある。小学校の頃には自転車をこいでプールに行ったものだが、暑さを感じさせる時期があまりにも短いこともあって、2週間くらいしか開設されていなかった...
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映画『猫たちと7000マイルの旅』、猫の幸せを願う気持ちは国境を超える。『猫と、とうさん』監督の最新作

猫の人気はとどまるところを知らないが、その繁殖力もまた並ではない。そしてもちろん生まれてくるすべてが健康体というわけではない。いわゆる野良になると事故や虐待にあう可能性もぐっと増える。 アメリカ・ミルウォーキー(シカゴの北)在住の客室乗務員...
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映画『戦場0地点』、『マリウポリの20日間』でアカデミーを得たチェルノフ監督が再びウクライナへ戻り、捉えたものとは……

原題は『2000 Meters to Andriivka』。アンドリーウカは、ウクライナ・ドネツク州バフムートにある。この村が、戦闘地帯となった。 内容に関しては、胸がつまる。画像は非常に鮮明なので、「これがフィクションであってくれたらいい...
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映画『ハルバーシュタットの埋蔵金』、ベルリンの壁が崩壊し、社会主義から資本主義へ。埋蔵金を持ち帰った夫婦+幼馴染のヒューマンコメディ

スマホやSNSの登場しない映画は私にとってもう「時代劇」という感じなのだが、そういう意味ではこの作品、西洋時代劇の傑作である。舞台は1990年夏、東ドイツの田舎町・ハルバーシュタット。「ベルリンの壁」崩壊から8か月を経て、東西ドイツの通貨統...
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映画『ホーム スイート ホーム』、あの人気舞台が映画に。「押入れタイムスリップ・ホームコメディ」を堪能せよ!

脚本家・演出家の金沢知樹(「半沢直樹」、「サバカンSABAKAN」、「サンクチュアリ-聖域-」なども手掛けた)が2006年に発表した舞台を、映画化した一作。舞台となるのは東京下町の老舗せんべい屋。そこの現時点での店主である植木一郎のもとに、...
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映画『見えない娘 THE INVISIBLES』、「娘は三人。ひとりは、透明。」発想の面白さとスピーディーな物語展開で楽しませる

こういう発想があったのか、と驚かされた。妻(母)を早くに失った父親、長女、次女、三女の物語。だが三女は生まれついての「透明人間」なのだ。確実に存在しているし、動くし、しゃべりもするのだが、とにかく存在は第三者には見えない。だから父親は「周り...
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映画『私はあなたを知らない、』、視聴すればタイトルの示す“深さ”が沁みてくる、傑作ヒューマンサスペンス

ヒット作『湯を沸かすほどの熱い愛』から約10年ぶりに、中野量太監督が完全オリジナル脚本で臨んだ力作が8月28日から全国公開される。日仏共同製作という点も話題を集めよう。 いろんな伏線が重なって大きなうねりを描いていくような内容だ。よって私は...
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映画『ヘンリー』、若き日のマイケル・ルーカーが、実在の連続殺人鬼を演じたいわくつきの一作

1986年にアメリカで製作され、90年に一部劇場で公開。日本では92年に上映されたいわくつきの一作『ヘンリー』が4Kで蘇り、8月28日よりシネマート新宿ほかで全国順次公開される。 なぜ、いわくつきなのか。内容が内容だからだ。当初、制作側はホ...
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映画『星の時 4K』、「ブラジル映画史上ベスト100」に選出された一作が、4Kレストア版として日本で初めて劇場公開

ブラジリア映画祭で主要6部門に輝き、第36回ベルリン国際映画祭(1986年)では主演のマルセリア・カルタッショが銀熊賞(女優賞)を受賞。日本では1987年の第2回東京国際女性映画祭で上映されたこともあるという古典的作品(当時の邦題は『星の時...
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映画『君の見る世界をなぞる』、ローラン・カンテの遺志を受け継ぎ、ロバン・カンピヨが完成させた青春映画の逸品

原題は『ENZO』。男性の名前だ。このエンゾが物語の主人公である。南フランスの「風光明媚」という感じの街で、経済的に恵まれた家庭に生まれ育ち、つまりお坊ちゃんとして毎日を過ごしている。ただ、16歳になっても「自分の居場所たりえるところにまだ...