「九州女子翼」、デビュー5周年を迎えさらなる飛躍を誓う。年末12月25日にはZepp Fukuokaで主催ライブも開催

 九州発のガールズグループ九州女子翼が10月15日(土)、月一恒例の東京定期公演「九州女子翼定期公演 第五十四片 in TOKYO」を、秋葉原のAKIBAカルチャーズ劇場で開催した。

 前回の9月分がメンバーのコロナ罹患によって中止となってしまったため、8月以来2カ月ぶりの東京定期となった。また、当日は卒業メンバー新谷香苗の誕生日当日ということもあり、スクリーンには彼女の名前も映し出されていた。

 さて、今回も三幕構成となっているが、当月はグループ結成5周年を迎える記念の月間でもあり、二幕目の途中には5周年を迎えることへの想いに加え、8月にグループを卒業した山本愛理への想いも語られていた(後述)。

 さて、一幕目は10月=運動会シーズンということで、「秋の運動クイズ」となるが、今回は新たな趣向が盛り込まれていて、事前収録された三本勝負の結果を予想して、会場のファンにMVPとビリを選んでもらう、という展開に。勝負内容はバラエティに富んだもので、会場からは大きな笑いも起きていたが、結果は予想を裏切るというか、誰一人として予測できないものとなっていた。つまり、誰もがビリと予想した実玖が見事優勝=MVPをさらったのだ。一人ステージ上で大喜び。ビリは中秋の名月だった。

 続く二幕面は、恒例の「ソロカバー曲コーナー」。実玖、花音、詩絵里、そして鈴川瑠菜と、見事な歌声を会場に響かせてくれた。実玖はセクシーなダンスと表情を、花音はアコースティックレターライブの成果を遺憾なく発揮してくれる声量豊かな歌声を。詩絵里は得意のビブラートやメリハリのある歌唱法を駆使して雰囲気あるステージを。鈴川はオリジナルグループのちゃきちゃき感たっぷりのパフォーマンスを、それぞれ上手に再現してくれていた。同じAKIBAカルチャーズ劇場で開催されている「アコースティックレターライブ」が、10月度公演より、グループの持ち曲メインの構成へと変わったこともあり、この二幕目は、ソロによるカバー曲が楽しめる貴重な機会と言えるだろう。

 さて、ソロの出番が終わったあとは、8月末にグループを卒業した山本愛理への想いが、各メンバーより語られた(9月度の公演が中止となってしまったため)。詩絵里は「突然会えなくなるとは思っていなくて、とても辛くて悲しい気持ち」とその心情を吐露。しかし、これからも続いていく愛理の人生に対して、花音は「これからは自分のために時間を使ってほしい。幸せになってほしい」とエールを送り、このメンバーの中では一番長く同じ時間を過ごした実玖は、「女子翼としての活動は終了しましたけど、とても多くの功績を残してくれました。それを受け継いでグループをもっと大きくしていきたい」と力強く宣言。一方で、「急に会えなくなることが、本当にあるんだっていう体験をしました。だからこそ、毎回このライブが最後という気持ちで、音楽を通して女子翼の想いを皆さんに届けていきたい」と結んだ。鈴川は「いろいろなことがありましたけど、今月で5周年を迎えます。今日はオリジナルメンバー新谷香苗の誕生日当日でもあります。その香苗、愛理の想いも含めた6人で、もっと高みを目指していきます。もっともっと上にいきます」。力強い言葉を以て、定期恒例の「キミと描きたいShiny Days」を、今日一の情感を込めたパフォーマンスで歌い上げ、二幕目は終幕となった。

 そしてオーラスの三幕目は、いよいよライブ本編だ。二幕目の熱を受けながらの極上の空間が楽しめるものとなっており、オープニングナンバーの「絶対零度」から気合も入りまくり。「Starry Night」に続いては、事前の告知の通り「Merry Go Round」が披露された。手元の資料では前回の歌唱は2020年3月の東京定期となっており、記者も超久々の観賞で、オリジナルのフォーメーションは記憶の彼方であるが、全体的にフォーメーションや楽しさを表現する形にリイマジネイションが入ったようで、グループ一の難曲が、華やかな楽曲に生まれ変わったように感じた。以後は「Welcome To The Music」「Take Wing」「I Am Love」「キミは太陽」、そして「空への咆哮」を以て、5周年記念を内包した東京定期は終了した。

 ちなみに、「空への咆哮」歌唱前に語られた各自の5周年への想いは下記の通り。

詩絵里 「自身の成長が感じられ、とても嬉しく思います。これからもメンバーと歩幅を揃えて一緒に歩んでいきたいです。6年目に入っても成長を見守ってください」

花音 「とにかく全力でパフォーマンスをするアイドルが大好きで、自分が今、それをできるグループにいることがとっても幸せです。ライブのない平日はもう、ライブがしたくてしたくてたまりません。この4人で前に進み、もっともっと上を目指したいです」

鈴川瑠菜 「今回は、東京定期ができることに、ワクワク楽しい気持ちでいっぱいでした。しかし、次もできるとは限らない……ということ経験しました。だからこそ一回一回のステージを大事にして、この空間を愛して、この幸せをもっと続けていけるように頑張ります」

実玖 「こうしてライブができることが、本当にうれしいです。ライブが、女子翼が、自分の一部なんだって思えるぐらい、私はライブが好きなんだということ改めて実感しました。だからこそ、もっとたくさんの方に女子翼のライブを見てほしいと思います。言葉にするのは得意ではありませんが、女子翼で5周年、私がアイドルになって8周年。こんなに長くステージに立っていられるとは思っていませんでした。それも頼りになるメンバーがいてくれるからです。ファンの皆さんがいてくれるからです。もう無敵です、最強です。6年目もよろしくお願いします」

 なお、5周年を記念した書籍の発売と、年末12月25日(@Zepp Fukuoka)&12月31日(@Beat Station)に主催ライブの開催が発表された。

●九州女子翼 東京遠征の主な日程
11月3日(木・祝) 「H.I.P presents『GIG TAKAHASHI 2』」@原宿RUIDO
11月4日(金) 「エモい女子翼。第七片」@スペースemo 池袋
11月5日(土) 「ニッポンアイドル境界線 in 大井競馬場☆」@大井競馬場 野外トゥインクルステージ
11月6日(日) 「パンダらの箱 Vol.15」@恵比寿CreAto
11月10日(木) 「アコースティックレターライブ」@AKIBAカルチャーズ劇場
11月11日(金) 「スナック詩絵里2022★池袋西口店」@スペースemo 池袋
11月12日(土) 「テレビ東京 iの流儀 連動公演 『StylishPark』」(@東京グランドホテル)
        「東京定期公演」@AKIBAカルチャーズ劇場
11月13日(日) 「虹色フェス vol.15」(@THE GRAND HALL)
        「Girls Music Theater」@AKIBAカルチャーズ劇場

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