九州女子翼の東京での月一開催の定期公演「九州女子翼定期公演 第五十九片 in TOKYO」が3月2日、秋葉原のAKIBAカルチャーズ劇場で行われた。
2月末に発表された3つの項目――7月に4枚目のアルバム発売／年末にZepp福岡でワンマン開催／新メンバーの加入――を受けて、現4名のメンバーの気合はさらに高まっているようで、今回の3幕構成の演目は、いずれも上質な仕上がりで、メンバーの仲はその仕草からさらに深まっていることが分かるし、ダンスは切れ味はさらに増し、パフォーマンスの向上が如実に伝わってくるよう。随所に挟み込まれるコールは、会場のファンを一つにまとめるだけでなく、ステージ上のメンバーの心も鼓舞しているようで、その場にいるものを魅了するような極上のステージを披露してくれた。ここでは、その中から女子翼の本領が発揮されたライブ本編、三幕目の模様を紹介したい。
その三幕目は、恒例のTarget・SEから気合も充分であり、その勢いは最近では歌唱自体が珍しい「TAKE WING」でも十全に発揮されていて、4人体制最後の東京定期にかける意気込みが直に、見ている者に伝わってくるよう。実玖の「東京定期楽しんでいきましょう」の掛け声に乗って、その熱がさらに高まっていくのが分かるし、詩絵里、鈴川瑠菜、花音と、他のメンバーも各々が随所にコールを挟み会場を盛り上げていく。この日は会場の声出しはNGだったが、コロナの縛りも徐々に緩和されてきており、次回東京遠征（4/1、2）、東京定期（4/23）では、コール＆レスポンスによる、両者が一体となったコロナ禍以前は日常だったあの光景がまた、見られるようになるだろう。
以後は、フォースアルバム収録の楽曲をメインに歌唱していくが、歌声、ダンス、ステージパフォーマンスといったものだけでなく、メンバーそれぞれの豊かな表情、曲の雰囲気をより感じさせてくれる空間の想像力といった、数値では測りにくいニュアンス面の構成力は各段に強化されていて、ある意味、現4人体制の集大成を見ているかのような完成度。このパフォーマンスが、新メンバーを迎え、女子翼の完成形となる5人体制でどのように発揮されるのか、4月8日に行われる新メンバーのお披露目、そして、そのパフォーマンスへの期待が高まってくる。
その新体制、新アルバム、ファーストワンマンの開催、そして新メンバーを迎えることについて、最後に各メンバーの言葉を紹介して本稿を締めくくりたい。
実玖 今日のライブを通して、4人で作る空間が本当の大好きなんだなって思いました。次は新メンバーを迎えた5人で来ます。皆さんの想像や期待を超えていきたいです。そしてファーストワンマンは、デビューしてからずっとその開催を目標に活動をしてきました。正直、時間がかかりすぎた、お待たせしすぎたと思っています。だからこそ、お待たせしたからこそ、最高のワンマンにします。5人の女子翼で、よりワクワクするグループになります。ぜひ、年末はZepp福岡でのワンマンに来てください。
詩絵里 今日は「序曲」を歌いながら、その歌詞が自分に刺さってきました。女子翼は、4人で活動を続ける道もありましたけど、新メンバー迎えて5人体制になること、そしてもっと上を目指していくことを決断しました。今日は歌いながら、ここからまた始まるんだなっていう気持ちになりました。その気持ちをもって皆さんと歩んでいきたいです。一緒に最高のライブ空間を守っていきたいです。
鈴川瑠菜 皆さんが来たいと思ってもらえる定期を作れたことがすごくうれしいです。これからも皆さんを照らす光源として、明るく照らし続けていきたいです。そうして皆さんに、頑張ろうとか、元気になってもらえる空間を作れるように、まっすぐ突き進んでいきたいです。
花音 昨年加入して、すぐに4人体制になって、不安もいっぱいありました。でも、この一年を通して、すごく強くなれたし、成長することができたと感じています。4人でいることは楽しいし、ずっとこのままでと思うこともありました。変わることへの不安や恐怖もありました。でも、変わらなくちゃいけなかったし、それでもっと大きくなって、パワーアップしたい。全員で変わる決断をしました。5人体制での稽古も始まっています。新メンバーにとって、出来上がっているグループに1人で飛び込むことは、とても勇気のいることだし、周りの期待に押しつぶされそうになる気持ちは、昨年私が経験しているのでよく分かります。だからこそ私は新メンバーを支えていって、一緒に大きくなります。、皆さんついてきてください！
●九州女子翼 4月頭の東京遠征予定
４月１日（土） エモい女子翼。第十二片
４月２日（日） ガラフェス（4人体制最後のライブ）
４月23日（日） 東京定期公演 第六十片（5人体制初の東京定期）
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