「CRAYONS」、月一開催の定期でダンス、歌唱、トーク、全方位的に進化した姿を披露

 二人組のアイドルグループCRAYONS(クレヨンズ)が10月20日(金)、月一恒例の定期公演を、先代からのグループのホームでもある浅草橋MANHOLEで開催した。

 今回は第10回めの公演ということで、これまでの進化に加えてさらに一段高い進化を体現。特にパンクロックを標榜してからのパフォーマンスは成長著しく、自らグループの方向性を確立し、それに向かっていくという意気込みが如実に感じられるほどの出来栄えになっていた。発声の安定度も増しているし、ダンスの向上も素晴らしく、この稿でも何度か書いているが、特にLia様のターンの切れ味は素晴らしいもの。プリンセスyumeの歌声もスィーティさが増し、下方向には安定度が、上方向にも伸びやかさが感じられる上品な響きが会場を満たしてくれていた。二人のハーモニーの美しさも耳に残った。こうした歌唱力のアップによって、持ち歌、カバーどちらもの曲でも、歌詞に描かれた雰囲気がより再現されているようにも感じた。

 さて、今回は新曲の第3弾が予告されていたが、残念ながら諸事情によって来月に延期となってしまったが、上述したように高まったパフォーマンスによって、ライブはより楽しめるものになっていたし、力を入れている配信の効果か、MCパートでのトークも会場を巻き込みつつ、賑やかなものとなっていた。

 今回のゲストは、アニソン系2.7次元ユニット「つなかん!」。メンバーは「つきがみひゆ」と「ながせりの」の二人。アニソン系を名乗るだけあって、勇壮さや荘厳さのある曲が多く、オープニングナンバーの「LIMIT BREAK」から、かっこいい雰囲気を会場に醸成してくれていたし、何より二人のハーモニーが美しく、聴かせるステージを演出してくれていた。

 途中には、ランダム歌唱という趣向も用意され、これは、二人が用意した10曲(曲名は伏せられている)の中から、会場のファンに数字を選んでもらい、その数字に符号する曲を披露するというもの。イントロが流れるまで、ステージ上の二人もどの曲が始まるのか分からないという仕掛け(?)で、イントロを待ち構えている姿や、イントロを聞くやすぐに当該曲の歌唱、ダンスを始める姿には、歴戦の勇士の雰囲気も感じた。そのほか、「桜雨」や「ViVid Vision/dynamis」といった持ち歌からカバー曲を含め、全7曲を素敵な歌声で披露してくれた。

つなかん! X

 CRAYONSの次回定期は、11月17日(金)に、いつもの浅草橋MANHOLEで開催予定。また、10月末は対バンへの出演も各種予定されている。

●CRAYONS楽曲
・抱きしめてアンセム(カバー)
・星が瞬く夜に(カバー)

・Happy DEATH~死に至る病~
・ジャンプ(カバー)
・CAN WE STILL BE?(カバー)
・Scan me!
・オーケストラ(カバー)
・片思い
・Lost Love
・すっぴん~bare-faced lie~

CRAYONS X
Lia X
yume X