「九州女子翼」、グループの表現力をさらに高めた妖艶仕様の「黒い女子翼」を東京初披露。東京にブラック旋風を巻き起こす

 九州発のガールズグループ・九州女子翼が11月10日(金)、東京・池袋のライブスポット スペースemo池袋にて、特別仕様のライブ「Zeppへ女子翼 in TOKYO BLACK ver.」を開催した。

 これは来年3月に決まったファーストワンマン「九州女子翼1st one-man live “TAKE WING”」へ向けて、機運を高めるために各地で行っているライブの、さらに特別編となるもの。フォースアルバム「UNIVERSE」のリリイベで好評だった「カラーシリーズ」の黒ver(黒い女子翼)が、待望の東京上陸を果たしたことになる(記憶では、青、白、黒があり、東京未公開は白のみか?)。

 ある意味「九州女子猫」の延長上にあるようにも感じるが、記者には、グループのさらなる進化を果たすべく、運営(吉田氏)が組み込んだ、新たな課題のようにも感じた。歌唱力は「アコースティックレターライブ」で、ダンスパフォーマンスは日々のステージで、会場を巻き込む力は「GIG TAKAHASHI」で、それぞれ磨きをかけてきており、さらに表現力をアップする手段として、このカラーシリーズ、あるいは路上ライブやこれまでライブをしてこなかった地域(地元含む)への遠征が、ラインナップされているようだ(勝手に思っているだけです、はい)。

 今回の黒ver.を見て、その狙いは充分に発揮されているようで、実玖の妖艶さ、花音の表情の豊かさ、木城杏菜の一途さ、詩絵里の存在感、鈴川瑠菜のパフォーマンスのアップに、大きく貢献しているのが分かった。

 さて、今回の黒い女子翼では、各メンバーのなりきり具合もよく、グループの口上も「九州の女性の“強さ”“妖艶さ”“力強さ”をお届けしているグループです」と変更されており、全員全身黒を基調にした衣装と合わせ、その口上内容を体現しているよう。ソロの口上も変更されていて、木城は「ブラックホールを呼び込めますように」、花音は「悪魔な生意気」、鈴川は「新月のように丸い顔」、詩絵里は「九州女子翼の大“黒”柱」、実玖は「ロック一途」とそれぞれ述べ、その雰囲気を色濃く表現していた。

 楽曲は、時間の関係で+1されたようで、全10曲が歌唱されていたが、その曲順を鑑みるに、グループの口上に合わせたブロック構成となっているようだ。

 第一ブロックは“強さ”を表した「黒の流れ(赤の流れ Remix ver.)」「LOCKON」「Star Seeker」、第二ブロックは“妖艶さ”を表した「惑星ユーフォリア」「Starry Night」「私だけのAmor」、そしてお久しぶりの「Merry Go Round」のリミックス版「Merry Go Round Remix ver.」(サードアルバム『LOCKON』収録)、そして第三ブロックはSE「Love Prelude」で雰囲気を切り替え(記者は次に「I Am Love」が来るのかと思ったが)、“力強さ”を表す「絶対零度」「Welcome To The Music」を、ニュアンスたっぷりに披露してくれた。ちなみに、冒頭に+1と記したように、ラストに歌われた「Fair wind」はサプライズ(おまけ)だったようで、この日、東京に巻き起こした黒い旋風をもう一段高めて、待望の黒い女子翼ライブは終了した。

●九州女子翼 11月度東京遠征日程
11/11(土) 13:00~ スナック詩絵里(@White Martini Club)
       19:00~ 路上ライブ
11/12(日) 18:30~ 東京定期(@AKIBAカルチャーズ劇場)
11/13(月) 20:00~ 路上ライブ
11/14(火) 19:00~ unSea presents Oneder World vol.2(@西永福JAM)

●「九州女子翼1st one-man live “TAKE WING”」
2024年3月17日(日)開催
時間:開場16時~/開演17時~
会場:Zepp Fukuoka

九州女子翼 X
実玖 X
詩絵里 X
鈴川瑠菜 X
花音 X
木城杏菜 X