CANDY GO!GO!が、TSUTAYA O-NESTを舞台に定期的に行なっている主催公演「NEXT-Girl’s ONE in O-NEST」。11月30日(月)に、今年最後となるバンドを従えた定期公演を行なった。
12月9日(水)に彼女たちは、最新シングル「Since 2010~」を発売する。同作品にも収録、宇野みずきがリードヴォーカルを担う「Love is self-restraint」をライブで初披露。オープニングアクトにRe:INCARNATIONを迎えて行なったこの日の模様を、ここにお届けします。
バンド演奏によるSE曲「MITSUKO」に合わせ、メンバーたちが舞台に姿を現した。久しぶりにバンドを従えたライブという理由もあり、メンバーたちの身体中から漲る気迫がハンパなく熱い!!
「最高の夜を更新しましょう!!」、なぎさりんの声を受け、ライブは「Born to fate」からスタート。バスドラの重いキックが生み出す強いビートを背に感じながら、なぎさりんが、永瀬りかが、ここで輝くことを誓うように。なにより、自分たちがここに存在する意味を示すように力強く、でも気持ちの揺れも描くように歌声を抑揚させていた。CANDY GO! GO!流の雄大なスタジアムロック・ナンバーを最初に据え、会場中の人たちの胸に、彼女たちは歌声をしっかりと染み渡らせる。その様に、視線をずっと動かせずにいた。改めて、なぎさりんの奥深い歌の表現力に惹きつけられたステージだった。
菜月アイルの哀切な叫び声から、楽曲は「Dahlia」へ。彼女も悲鳴にも似た感情的な歌声を通し、観客たちに迸る情熱をぶつけだした。菜月アイルが、なぎさりんが、磯野未来が、沸き立つ気持ちをダイレクトにぶつけだす。そのダイナマイトな歌声と存在感が凄まじい。
続いて披露したのが、最新シングルにも収録する「Deep Surrender」だ。杉本莉愛がみずからの身体を共鳴体に変え、止めどなく沸き上がる気持ちを、がなるように歌っていた。まさか、自身がディストーションのような姿になるとは…。それだけ沸き立つ気持ちを、彼女自身が全身を使ってぶつけたい衝動に駆られてたということだ。
次に届けたのが、この日がライブ初披露となる「Love is self-restraint」。メインヴォーカルを宇野みずきが担当。彼女にとって初リードとなる楽曲のように、宇野みずきも最初からテンションをアゲアゲに歌いだす。シャッフル系の曲調という理由もあり、演奏に触れていると気持ちが嬉しく沸き立つ。ラブリーでポップな歌詞も、チャーミングな宇野みずきに似合う表情だ。メンバーたちは激しく身体を揺らしながら、宇野みずきの歌声と弾む演奏に合わせわちゃわちゃ騒いでいた。これもまた、CANDY GO! GO!流のパーティロックチューン。楽曲に合わせ、一緒に無邪気に騒ぎ続けたい。
ここからは、近年のシングル曲を次々と解き放ちだした。魂を熱く荒ぶらせる「The last of days」の登場だ。磯野未来が、杉本莉愛が、そしてなぎさりんが、駆ける演奏の上で沸き立つ想いを撒き散らす。挑みかかるように歌い煽るメンバーたち。高ぶる気持ちのままに歌うなぎさりんの背景には、笑顔で大きなアクションを示し躍るメンバーたちの姿があった。この時を生きるために、気持ちを一つに熱を放ち続ける。その姿、CANDY GO!GO!らしい。
次に歌ったのが、最新シングルの表題曲「Since 2010~」。CANDY GO! GO!の10年という奇跡の日々や彼女たちの生きざまを、プロデューサーの視点から綴った楽曲だ。スリリングでハードなエッジ鋭い演奏の上で、なぎさりんが想いを生々しくぶつけてゆく。背景で躍るメンバーたちの姿が凛々しくてエレガント。でも、華やかそうに見せ、一つ一つの動きへ強い力を込めていたところもCANDY GO!GO!らしさだ。
「コロナだからという理由で、ここで足を止めたくはありません。これからも、ずっとついてきてください」。力強い菜月アイルの言葉を受け、彼女がリードを取る「Infinity」が流れだした。メンバーたちが気持ちを一つに声を上げれば、メンバー一人一人がここで輝く理由を、CANDY GO! GO!として生きる理由を、歌声やパフォーマンスに乗せ示していた。「何年経っても~僕らは進んでくずっと」の言葉を耳にするたびに、これからも彼女たちを信じてついていきたくなる。何年も似ような言葉に引き寄せられながら、この場所で想いを分かち合っているように、まだまだつかめぬ答えだとわかっている。それでも、何年経とうがCANDY GO! GO!と共に歩み続けるのは、そこには理由がある。それが……。
何時ものように互いに結び合った固い絆を、迸る汗でさらにきつく結ぶように、最後にCANDY GO! GO!は「endroll」を歌っていた。この歌へ触れるたび、素直に心を解き放ち、時代も年齢も超え、彼女たちに寄り添いながら生きる自分を素直に謳歌できる。何時までも可能性を信じて突き進む事を許せる自分になれる。何年経っても、彼女たちの意志は色褪せない。それどころか、つねに輝こうと磨きをかけ続けている。この歌に触れるたび、いや、CANDY GO!GO!のライブへ足を運ぶたびに自分も光の中へ飛び込み、一緒に輝ける。
この会場に足を運んだ大半の人たちが、何年もCANDY GO! GO!を応援しながらこの場所を大切に守り続けている。それも、くすぶった日々の中、夢をあきらめない彼女たちにエールを送ることで、夢に輝きを覚えていた頃の自分を取り戻せるからだ。同じ気持ちを持った仲間たちが、ここにはたくさん集まってくる。ライブが終わって鳴りやまない拍手が、それが示していた。
この日は、今のCANDY GO! GO!らしい選曲のライブだった。別の捉え方をするなら、「これがCANDY GO! GO!のスタンダードです」とみずから示したような姿だった。 とくにワンマン公演では欠かせない曲たちが多かったように、そこからも、彼女たちが今伝えたい想いが見えてきたのも嬉しかった。
最後に。最新シングルの表題曲「Since 2010~」が、フジテレビ系音楽番組「Love Music」12月度エンディングテーマに。同シングルに収録した「Love is self-restraint」が、フジテレビ系全国ネット「全力!脱力タイムズ」12~1月度エンディングテーマに決定したことも伝えたい。こちらも、嬉しいお知らせだ。
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
【MV】CANDY GO!GO!「Since 2010~」
https://www.youtube.com/watch?v=VYm7DmkYXoI&feature=youtu.be
【Wタイアップ決定】
「Since 2010~」が
フジテレビ音楽番組「Love Music」12月エンディングテーマに決定!
カップリング曲
「Love is self-restraint」が
フジテレビ全国ネット「全力!脱力タイムズ」12~1月エンディングテーマに決定!
10周年記念Single!!
「Since 2010~」
2020.12.9 Release
TYPE A
OTOR-20203
¥1,091+税
・販売:PCI MUSIC
・発売:ONE to ONE RECORDS
Tr.1「Since 2010~」(リード曲)
Tr.2「Love is self-restraint」
Tr.3「Deep Surrender」
TYPE B
OTOR-20204
¥1,091+税
Tr.1「Since 2010~」(リード曲)
Tr.2「Love is self-restraint」
Tr.3「ひあそび」
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なぎさりん
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菜月アイル
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磯野未来
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杉本莉愛
https://twitter.com/smile_riaivi
永瀬りか
https://twitter.com/rika_nagase
夏井さら
https://twitter.com/natsuisara
宇野みずき
https://twitter.com/mii___candy
―セットリスト―
「MITSUKO」
「Born to fate」
「Dahlia」
「Deep Surrender」
「Love is self-restraint」(新曲・初披露、発売シングルの収録曲、宇野みずき初リード曲)
「The last of days」
「Since 2010~」(発売シングルフロント曲)
「Infinity」
「endroll」