「九州女子翼」、新メンバー「花音」を引っ提げ東京定期を敢行。すでに高い完成度を魅せる5人体制のパフォーマンス

 九州発のガールズグループ九州女子翼が3月26日、毎月恒例の東京での定期公演「九州女子翼定期公演 第四十七片 in TOKYO」を、東京のホームとも言えるAKIBAカルチャーズ劇場で開催した。

 今回は、先週の3月19日に加入したばかりの新メンバー花音を交えた新たな5人編成でのパフォーマンスであり、東京でのお披露目を兼ねた遠征となっているのが特徴。その東京では、3月23日より各地で意欲的にライブを展開してきており、加入してわずか1週間、本番というステージにしていまだ10回も数えていないにも関わらず、5人のフォーメーション、歌唱(コーラス)は素晴らしい完成度を魅せており、オリジナルメンバーのみならず、新メンバー花音の対応力の高さを感じさせるものとなっていた。

 さて、話を本編に進めると、まず1幕目は新メンバー花音を知るための「新メンバーへの質問コーナー」。実玖、愛理、詩絵里、瑠菜らから一人2問ずつ質問が投げ掛けられ、花音がそれに答えるという展開に。先週の福岡定期に続いての出し物となったが、質問内容は異なっているようで、「女子翼の稽古で印象に残っていることは? by 瑠菜」には、「デビュー三日前の稽古で号泣したこと。みなさんが大丈夫だよといってくれたことで、頑張ろうと改めて思うことができました」。また、「長所と短所は? by愛理」には、「どちらも同じで、負けず嫌いなところ」とか。「いい面に発揮されれば、めちゃくちゃ頑張れるし、例えばゲームなどで負けてしまうなど悪い面では、(悔しくて)泣きわめいてしまうんです」と答えていた。詩絵里曰く、「負けず嫌いばっかり集まった女子翼にはぴったりね」。それを聞いた実玖は「え、そんなことないよ(私は負けず嫌いじゃない)」と、天然っぷりを発揮していた。

 続く2幕目は恒例の「ソロカバー曲コーナー」へ。トップバッターは、ショートムービー『私、アイドル辞めます』の主演・太田千優里(ちゅーり)ちゃんがゲスト出演してくれた(という体・笑)。劇中衣装に身を包んだ実玖が、これまたアイドル感全開の楽曲をかわいらしくカバー。バックダンサーには、千優里の妹・千咲都(古牧みず 改め 花音)も駆けつけてくれた。そして、千咲都に背格好がそっくりのツインズ・愛理も友情出演してくれ、3人で賑やかなステージと構成。まるで、『私、アイドル辞めます』の世界が、眼前で展開しているかのような、まさにファン待望の姿を再現してくれた。

 2番手は愛理で、歌い上げるような楽曲をいつものように素晴らしい歌声で、感情をのせて、聞かせてくれた。詩絵里は大人っぽい雰囲気の楽曲を、そのイメージを増幅するような仕草、歌声で歌唱。ソロ企画「詩の間」で鍛え上げたのどを十全に披露していた。瑠菜は、大好きなあの方の楽曲を、元気いっぱいにステージング。5番手はいよいよ新メンバー花音のソロだ。アップテンポで、こちらの感情を高めてくれるかのような楽曲を、聞かせてくれた。目をつむると一瞬ハスキーさも和らぎ、実玖の声質に似ているようにも感じた。最後は、5人揃っての定期公演オリジナルとなる「ぎゅっと手をつないで」を披露して終了だ。

 そして、女子翼の本領発揮となる最後の3幕目=ライブ本編は、「絶体零度」からスタート。冒頭のフォーメーションから切れ味は鋭く、新メンバーの花音は、もともとのメンバーとの差異を感じさせない見事なパフォーマンス。加入に向けた稽古を積んできたとは言え、女子翼としての本番のステージを踏んでからわずか1週間とは思えない、馴染みの深さを感じさせてくれた。もちろん、4人体制とは違う、5人ならではのコーラスの厚み、バランスの取れたフォーメーション(センターが出来て、左右の対称性もよくなった)などなど、見どころもたくさん。アンコールも含めて全8曲、51分のステージがあっという間に感じてしまうほど、引き込まれてしまうステージとなっていた。

 次回の東京定期は4月10日(日)17時より。同じくAKIBAカルチャーズ劇場にて。アコースティックレターライブは4月14日(木・19:00~)開催だ。

 なお、途中MCコーナーでの各自のコメントは下記の通り。

花音 加入してわずか1週間ですけど、こうして東京でライブをお届けすることができてうれしいです。ライブを通じて、(私の)女子翼への想いや、加入を決めた決意が、皆さんに届いているでしょうか。これからも、自分の想いや伝えたいことを、パフォーマンスを通して伝えていきたいです。

瑠菜 今日、こうして新たな5人の女子翼をお見せすることができました。メンバーそれぞれ、女子翼にかける想いはすごく強いものを持っています。ここに集まってくださっている皆さんも、いろいろな想いをお持ちと思います。そうした想いの集まったこの空間が大好きです。これからもよりよい空間を作っていきたいです。

詩絵里 メンバーそれぞれに強い個性を持っています。今日のカバー曲では、大人っぽさを出すような選曲をしてみました。それが表現できていたらうれしいです。そして、5人での活動が始まって、ますます歌うことが好きなんだと感じました。これからも、女子翼の詩を守っていきたいです。

愛理 貴重な休日を使って、女子翼のために集まってくださってありがとうございます。これからも、楽しいと思ってもらえる、元気を感じてもらえるライブを作っていきたいです。

実玖 5人体制になって、いいねって言ってくださる方が多くてとても嬉しいです。花音の女子翼にかける気持ちはとても大きくて、私も刺激を受けています。これからも皆さんといろいろな景色を観ていきたいです。よろしくお願いします。

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