「九州女子翼」、アコースティックレターライブ冬公演のファイナルステージは、大きく進化・成長した歌声を5人で届けた

 九州発の5人組ガールズグループ九州女子翼が3月24日(遅くてすみません)、AKIBAカルチャーズ劇場主催のアコースティックライブ「アコースティックレターライブ 冬公演」のファイナルに出演。昨年春より始まった同公演の、四季一周の最後を飾る見事な歌声を届けてくれた。

 今回は、3月19日に加入発表のあった新メンバー「花音」を伴っての東京遠征期間中のステージであり、その花音にとっては初めての、そして新5人体制になっても初めての、アコースティックライブ。冬公演は3度目の開催となるが、その一発目(1月)は急遽予定が変更されたため、実質は2回目と言える内容。前回のレポートでもお伝えしたように、“冬”の雰囲気も満載な選曲&歌声であり、寒い季節を抜けた先にある暖かい春の到来を静かに予感させるような、待ち遠しさを覚えさせるような仕上がりとなっていた。

 今回は、各メンバー前回とは歌い方を変えているようで、鈴川瑠菜は優しさを感じるエンジェルボイスに。詩絵里は高域に寄ったハイトーンさを味わわせてくれた。山本愛理は、スーパー愛理に進化して以来、安定した、そして円熟の歌声を聴かせてくれており、何度も同じことを書くようで申し訳ないが、ソロリサイタルを観賞しているかのような素晴らしステージを堪能させてくれた。実玖は、今回は歌声の抑揚にも留意した歌唱をしているようで、それぞれがそれぞれに定めた(?)、新たなチャレンジを体現しているかのような風景を描いて見せてくれた。

 なお、花音については、持ち歌のアコースティックバージョン「私だけのArmor」、および最後の「君といれば/Little Glee Monster」への出演であり、主にコーラス部分を担当していたので(この2日後の3月26日開催の東京定期で、ようやくソロ歌唱も堪能できた)、その実力のほどは次回への持越しとなるが、大いに期待を抱かせる歌声であった。

 さて、季節ごとの楽曲を提供してきたアコースティックレターライブであるが、四季を一巡した4月から新たな春公演が始まることも決まり、さらに嬉しいことに、九州女子翼の継続出演も明らかになった。ということで、次回、新春公演は4月14日(木 19時~)に開催される。そこでは、花音のソロ歌唱も予定されているという。期待して待ちたい。

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