「九州女子翼」、GW中の各種フェス出場を経て、パフォーマンスが急激に上昇。東京定期公演で熱量の高いライブを展開

 5人組のガールズグループ九州女子翼が5月14日(土)、毎月恒例の東京定期公演「九州女子翼 第四十九片 in TOKYO」を、秋葉原のAKIBAカルチャーズ劇場で開催した。

 今回は、5月12日に同会場で開催された「アコースティックレターライブ」より東京遠征が始まり、本日はその3日目。前日には、池袋のスペースemoにて、ライブに特化した新たな東京定期公演「エモい女子翼 第二片」も披露しており、この日はその二つのライブの熱量をさらに高めた極上の、まさに虎に翼のパフォーマンスが堪能できた。ここではまず、二幕目の「ソロカバー曲コーナー」の模様を紹介したい。

 というのも、この二幕目は女子翼にとっての分水嶺とも言えるような、熱量のひじょうに高い、気合の入ったパフォーマンスが繰り広げられていたからであり、この一年積み上げてきたものが、いままさに開花した! と言えるステージになっていたのである。新メンバー花音の加入も、大いにその触媒となったと感じた。

 トップバッターは実玖。まずはメンバーが登場し、ザ・アイドルルックの実玖を迎え入れるという演出だ。実玖は、前日開催のエモい女子翼では、ライブの構成を自らプロデュースしており、その成功体験がさらなる自信につながったようで、エモさと激しさ、愛らしさが高い次元で融合した素敵な雰囲気を放っていた。

 今回は、メンバーがバックダンサーを務める楽曲も多く、ソロの魅力をさらに引き上げてくれていたところにも注目できるだろう。

 花音は、自らがアイドルになろうと思ったきっかけともなった坂道グループの楽曲をカバー。フリコピグループで鍛えたそのダンスを、女子翼のステージでさらに磨いた、斬鉄剣のように切れ味鋭いパフォーマンスで魅せてくれた。バックダンサーの山本愛理、詩絵里の切れ切れターンも見どころだ。

 鈴川瑠菜は、敬愛するあの方のTシャツを着て(一人だけラフなので何だろうと思ったら、そういうことか!と)、あの方の楽曲をパワフルに歌唱。気合の入り方が、見ているこちら側にも伝わってくるようだ。新型コロナの感染防止の観点から、ライブでは未だ声出しはNGだが、メンバーの熱に感化されたのか、会場のボルテージも徐々に高まり、観客の拍手・手拍子は自然と大きくなってきて、かつてのライブの熱気を思い出させてくれるほど。

 山本愛理は素晴らしいの一言。声にはしっかりとした芯があり、低域から高域までワイドレンジで厚みのあるその歌声は、まさに歌姫の風格。コールも英語の歌詞も頑張っており、これは愛理だけでなく全メンバーに言えることだが、カバー曲でありながら、女子翼の持ち曲と同じレベルの歌唱、熱量を感じられるコーナーとなっていた。

 詩絵里は、二日前のアコースティックでも、前日のエモい女子翼でもスパークしていたが、今日はそこにさらに気合の乗った圧倒的なパフォーマンス。アコースティックで鍛えた歌声に、エモい女子翼の熱が加わり、さらにダンスの切れが増すなど、冴えわたったステージングを見せてくれた。

 最後はその熱量のまま、定期公演恒例曲「ぎゅっと手をつないで」を披露して終了だ。ソロパート、コーラスパートともに、より進化した歌唱が楽しめるものとなっていた。
(※1幕目、3幕目は後日掲載します 頑張ります)

 そんな九州女子翼は、明日5月15日、同じAKIBAカルチャーズ劇場で開催される「LIVE!ON AKIBA」(出演は20:05~)に出演して、今回の東京遠征は終了となる。今、究極に高まった彼女たちのパフォーマンスをぜひ、その目で見届けてほしい。

 なお、5月24日には配信で大事なお知らせが予定されており、5月28日には地元福岡で14曲めの新曲が披露される。7月2日には、地元で主催ライブを開催するということだ。次回、50回目の記念となる東京定期公演は6月12日(日)に、AKIBAカルチャーズ劇場で開催予定だ。

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