『さよなら、バンドアパート』の先行上映舞台挨拶に清家ゆきち、森田望智、松尾潤、小野武正(KEYTALK)らが登壇

 2022年6月16日(木)、シネマート新宿にて、映画『さよなら、バンドアパート』の先行上映舞台挨拶が行われ、主演の清家ゆきち、共演の森田望智、松尾潤、小野武正に加えて、宮野ケイジ監督、原作者の平井拓郎が登壇。公開1ヶ月前となった今の気持ちや、苦労した関西弁のセリフなど、撮影当時のことを振り返りました。

 本作は、コロナ禍のもっと前、東日本大震災よりも前の大阪で、都会の喧騒に揉まれながら、音楽の道に進みたいとささやかな夢を持っていた主人公・川嶋(清家ゆきち)が、運命とも必然とも言える出逢いによって、ミュージシャンとしてプロデビューするも、その後の挫折までを描く。

 原作は、juJoeのボーカルとギターを担当する平井拓郎による同名小説。

 すべての“あの頃”を持つオトナたちに青春のほろ苦さを思い出させる『さよなら、バンドアパート』は、7月15日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開。また、7月1日に新宿ロフトプラスワンにて本作のイベントが予定されている。

 公開直前の今の気持ちを聞かれた、バンドでボーカルとギターを担当する主人公・川嶋役を演じた清家ゆきちは、「ついに公開1ヶ月前ということで、ドキドキワクワクしています」と喜びを語った。

 続けて、ベーシスト・シンイチロウ役を演じた小野武正が「今回、関西弁のセリフに挑戦しているんですけど、かなりいびつです(笑)。そのへんも注目して楽しんでください」と語ると、登壇キャスト、会場は笑いに包まれ、和やかな雰囲気に。

 本作の原作者・平井拓郎は「自分が書いた小説が映像となってスクリーンで上映されることに勝る幸せは、表現者としてはありません」と照れながらもしみじみと嬉しそうな表情。

 続けて役作りの話題として、ヒロイン・ユリを演じる上でのポイントを聞かれた森田望智は、「ユリは捉えどころのない、夢の中にいるような人物で、それを演じるのはとてもしかったです。その上関西弁ですし」と、その苦労を振り返ると、宮野監督が「森田さんには、ユリは川嶋に大きな影響を与える存在です、というお話はした記憶があります」と、森田と相談しながら“ユリ”というキャラクターを作り上げていったことを明かした。

 本作の見どころのひとつは、劇中バンドの演奏シーン。印象に残っているシーンを聞かれた森田は「清家さんの歌声が大好きで、クランクインの前から楽しみにしていましたし、撮影中、生の歌を聴けて、ほんとうに感動しました。皆さんもぜひ注目してほしいです」と熱くアピール。

 本業ではギタリストの小野は劇中役はベーシスト。それに違和感が無いかと聞かれると、「僕の師匠でもある THE ORAL CIGARETTESのあきらかにあきらさんや、 KEYTALKの首藤義勝さんなど、僕の周りにいるすごいベーシストをイメージしながら演奏しました」と答えた。

 そして、松尾や小野の楽器練習についての話を聞いていた宮野監督は「バランスが良い3人で、ほんとにバンドをやればいいのになと思った」と満足そうにステージ上の3人を見つめた。

[文:三平准太郎(NB Press Online)]

映画『さよなら、バンドアパート』

7月15日(金)より、シネマート新宿ほか全国公開

清家ゆきち 森田望智 梅田彩佳 松尾潤 小野武正 上村侑 髙石あかり 石橋穂乃香 千原せいじ 阿南健治 大江恵 / 竹中直人 KEYTALK cinema staff

原作:平井拓郎「さよなら、バンドアパート」(文芸社刊) 監督・脚本:宮野ケイジ プロデューサー:関顕嗣 音楽マネージメント:深水光洋 NFTプロデューサー:ERIC YN KIM 制作プロダクション:FREBARI 配給・宣伝:MAP 配給協力:ミカタ・エンタテインメント 製作:映画「さよなら、バンドアパート」製作委員会 2021年/日本/シネマスコープ/97分
(C)2021「さよなら、バンドアパート」製作委員会
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