「九州女子翼」、「二丁目の魁カミングアウト」とのツーマンで、より一段高みへと昇るパフォーマンスを発揮

 九州発のガールズグループ 九州女子翼が12月11日(日)、同グループが主催しているツーマンライブシリーズの最新版となる「空と魁」を、AKIBAカルチャーズ劇場で開催。二丁目の魁カミングアウトとの熱いツーマンライブを繰り広げた。

 本ツーマンは、もともと9月に開催予定だったが、やむを得ない事情により中止に。それから3カ月を経て、ようやくここに実現したことになる。

 九州女子翼と二丁目の魁カミングアウトと言えば、女子翼が5周年を迎え(10月)、6周年めに入っての最初の東京遠征、その一発めのステージとなった「GIG TAKAHASHI 2」(11/3開催)でのパフォーマンスが、強く記憶に残っているが、今回のツーマンはその時の熱気をより一段と上回る、大いなるうねり、進化を感じさせてくれるものとなっていた。

 さて、ライブ本編では、女子翼は後攻。二丁目の魁カミングアウトが温めてくれた会場に、オーバーチュアーに乗って颯爽と出てくるが、ん? と一瞬、耳慣れないメロディに戸惑ったのだが、よくよく考えれば、ちょうど4年前、2018年の12月に解散した姉妹グループIsTaRのそれであったことが思い出された。

 こうして始まったライブであるが、11/3に魅せてくれた進化を書き換える、圧倒的なパフォーマンスと熱量を放つ極上のステージとなっていた。会場の盛り上げ方も、二丁目の魁カミングアウトのそれを参考に、各メンバー体得も進んだようで、基本を突き詰めた先にある、崩しの領域に入ってきたよう。

 どの曲でも各々的確な、そして力強いコールが入り、孫悟空風に言えば力(りき)全開! となるだろうか。気合に満ちた声、表情、ダンスを伴い、小さな体全体から白熱のオーラを発しているようなパフォーマンスとなっていた。中でも鈴川のそれは素晴らしく、発声、声量、音程と、すべてが安定した厚みのある歌声を会場に響かせていた。花音も声量が増し、3人に引けを取らないものとなっていたし、詩絵里は歌声の厚み、響きに磨きがかかり、自身の歌配信の積み重ねが培った自信を存分に発揮しているよう。実玖も神がかった表情に引き込まれた。後半では、今年のTIFのスカイステージで披露された「Love Prelude」~「I Am Love」の構成も、再び楽しめた。

 そんな九州女子翼は、年内は地元での活動に特化し(大晦日にはカウントダウンライブも開催)、東京遠征は2023年1月5日(木)の東京定期よりスタート(@AKIBAカルチャーズ劇場)。次回のツーマンは、カイジューバイミーを迎えた「空と衝」を1月8日(日)、AKIBAカルチャーズ劇場で開催する。

●曲目
fair wind
Non Stop Kyusyu
Starry Night
私だけのArmor
fruits music2
LOCKON
Welcome To The Music
絶対零度
Love Prelude
I Am Love
空への咆哮
キミは太陽

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