「PiXMiX」、アコースティック・レター・ライブの最終公演を、天使のような澄みきった清らかな歌声で歌い切った

 4人組のガールズグループPiXMiXが12月22日(木)、AKIBAカルチャーズ劇場主催のアコースティックライブ「Acoustic Letter LIVE」に出演。澄み切った清らかな歌声で、およそ一年半歌い続けてきた同ライブの最後のステージを終了した(同時に、本公演が2021年春より続いてきた同ライブの最終公演となった)。

 記者がPiXMiXに出会ったのは、本デビューの少し前のことで、当時からKOHIMEを筆頭に、歌声、ダンスともに素晴らしいパフォーマンスを具えたグループだと感じていたのだが、本アコースティック・レター・ライブを経験することで、それらにますますの磨きがかけられたよう。より一段上へと成長を遂げた歌声が堪能できるものとなっていた。

 オープニングナンバーは、他のグループと同様にカバー(残響散歌/Amier)となるが、ここにもグループごとの特徴が出ていて面白い仕上がり。安定した声量と、高域まで澄み切ったハイトーンボイスで奏でられる楽曲は、オーディオ的な感覚で(変なことを)言えば、恐らく(4人の発声の)時間軸が合っているのだろう。綺麗に揃った艶やかな歌唱が楽しめるものとなっていた。声質が似ていることもあって、ユニゾン的な雰囲気も感じられた。

 続く和泉芳怜(いずみ かれん)のソロでは、スウィーティな声質と、背景に流れる“可憐”な映像に癒されること必至。ハコイリ・ムスメを思い出した。以後は4人編成での、PiXMiXの持ち曲による歌唱が続いていくが、いずれも素晴らしい出来栄えで、PiXMiXのグループとしての新たな魅力と、楽曲の新たな魅力が、高次元で合わさり、存分に堪能できるものとなっていた。中でも大谷美咲の歌声は素晴らしく、張りや伸びやかさに溢れ、聴くものを虜にするような感銘を届けてくれた。

 最後も、他のグループと同じくカバー(明日へ/Little Glee Monster)が披露されたが、九州女子翼・詩絵里の響きを伴った豊かな低音を感じる歌声とは一転、ハイキーで清涼感のあるコーラスとなっており、オリジナル楽曲の新たな魅力を提示してくれているようだった。なお、最後には大きなアンコールが巻き起こり、再び「アンビバレンス」を歌唱して終了した。

 なお、最後のMCパートで語られたアコースティック・レター・ライブ出演の感想は下記の通り。

芳怜 「より深く歌と向き合った一年半となりました。自分でも成長したと思っています。これからも歌う機会をたくさん得られるように頑張ります」

十和子 「最初のころは緊張してビクビクしていましたけど、今では楽しく歌えるようになりました。アコースティック・レター・ライブのおかげで成長できましたし、思い出に残る一年半となりました」

愛莉 「はじめはステージに一人で立つことが信じられなくて、緊張して声も震えそうな感じでしたけど、今は少しは成長できたと感じています。いろいろな曲に出会えて、素敵な時間を過ごせました」

美咲 「歌だけで魅せるステージは、ワクワクとドキドキがたくさんありました。今シーズンでは、PiXMiXの曲メインの構成となって、グループの強みをより出したパフォーマンスができて楽しかったです。4人体制になってすぐに出演が決まったこともあり、歌に向き合って、成長できたイベント(ライブ)になったと感じています。一年半支えてくれてありがとうございました」

 PiXMiXは、年明け1月7日(土)、マネージャー主催(?)の「Mg Hayajiri Presents『全員主役!~人生はノンフィクション~』」(17:30~ @カルッツかわさきホール)に出演。また、1月12日(木)には、今回と同じAKIBAカルチャーズ劇場にて、美咲の生誕(20歳)が行われる予定だ(他のメンバーもゲスト出演?)。

●曲目
01「残響散歌/Amier」
02「かくれんぼ」和泉芳怜ソロ
03「Don’t Worry」
04「飛ばせ!紙ヒコーキ」
05「青き桜」
06「その先へ」
07「チョコレート・リグレット」
08「Bloom」
09「アンビバレンス」
  花束贈呈
10「明日へ/Little Glee Monster」
11 アンコール「アンビバレンス」

PiXMiX公式サイト
武内愛莉ツイッター
和泉芳怜ツイッター
桐島十和子ツイッター
大谷美咲ツイッター