舞台『15少女漂流記2023』、フレッシュで芸達者なキャストが集まり、感動と大爆笑の展開で上演開始

 舞台『15少女漂流記2023』が本日3月1日より、池袋のシアターKASSAIにて上演を開始した。タイトルから想像しがちな“悲壮感”はまったくなく(笑)、今回、脚色・脚本を担当した麻草郁節が炸裂した1作。

 演劇カンパニー・アーラェ アンゲリーの幻の初期作品の再演(?)にあたるそうだが、筆者は残念ながらその作品は未見であり、オリジナルとの差異は不明なのだが、麻草氏が手掛けてきたアリスインプロジェクトの雰囲気も感じさせつつ、感動と笑いが随所に散りばめられているのがポイントになるだろうか。麻草氏の弁によれば、キャラクターは、キャストにあて書きされているそうで、実際、どのキャストも舞台上では、活き活きとした姿を見せてくれた。

 物語は、3組のアイドルグループ――「架空非実在少女」/はにほ~/シルベスターズ――が、アイドルバトルライブに出演するために乗船するが、トラブルが起きて無人島に漂着してしまう、というもの。果たして無事に生還できるのか? が一つのテーマであり、生き残るために、アイドルたちの間で諍いが勃発してしまう? のか?? が、麻草節も全開に描かれている。

 中でも注目なのは、アイドルグループに属さない3名――遠藤瑠香、大仲マリ、木村玲子の存在感であり、物語の出来栄え(お笑い部分)を大いに左右する芝居を見せてくれるので、ぜひその目で展開を確認してほしい。

 以下、ゲネ後の会見におけるコメントを簡潔に紹介したい。

小泉花恋
今夜の本番で、お客さまがどんな反応をしてくださるのか、ドキドキしています。精一杯頑張って稽古してきたものを、 精一杯出して、皆さんに楽しんでもらえるように、8公演頑張りたいと思います。

夏目綾
今ゲネを終えて、客席にお客さんの顔が見えて、ああ本番を迎えたんだなと、嬉しい気持ちになりました。初めて脚本を読んだ時、はははっって喫茶店で声を出して笑ってしまったので、来て下さる皆さんも、その時の私みたいに、ふふふって笑いがこぼれるような作品にしていけるように、8公演頑張っていきたいと思います。

工藤ひなき
ゲネを終えて、短い稽古期間だったにも関わらず、こんなに綺麗な作品を作ることができて、とても嬉しいです。これから本番を迎えますので、8公演を頑張って、何回見ても楽しいなって思えるような作品にしたいです。キャスト一同、歌もダンスも芝居も頑張っているので、多くの方に知っていただきたいです。

未来みき
稽古への参加は遅れてしまいましたが、ゲネを通して、芝居の中でみんなの顔が見られて、みんなと目があって、自分がこの座組に馴染めてきているなという気持ちになりました。8公演を通して、みんなともっともっと仲を深めたいです。

遠藤瑠香
大人組は3人しかいないので、アイドルたちとどういう風に関わっていくのか、ということにワクワクしていました。中盤にはアドリブ?もありますが、そのシーンがどのように台本に描かれているのか? 公演台本を販売していますので、ぜひご自身で確認してみて下さい(笑)。大仲さんと木村さんと3人でたくさん考えて、自由に演じていますし、千秋楽へ向けてどんどん熱量を上げていくので、何回も見に来てほしいと思います。あと、アイドルたちが、めちゃくちゃ可愛いんですよ。見ているだけでもう、笑みがこぼれてくるぐらいなので、そこにも期待してください。

大仲マリ
コメディ部分を担当させていただいています! 大人組3人でたくさん話をして、大人組らしい空気感を作るように努力しています。一方で、アイドルちゃんたちはアイドルちゃんたちでめっちゃいい空気感、可愛い空気感を作ってくれているので、舞台上にはとてもいい空気が流れていて、ゆるふわというか、癒されるような、ほっこりしたお話になっていると思います。千秋楽までブラッシュアップしていって、ニコニコなお芝居ができたらなと思っています。アドリブシーンにも期待してください。笑いに来てほしいです。

木村玲子
物語の中では、出はけが多くて、体力を消耗していますが、結構、好き勝手にやらせてもらっています。あと8公演、体力を温存しながら頑張っていきたいです。それから、とにかくアイドルたちが可愛くて! 毎回、推しを見つけようと思うんですけど、なかなか絞れなくて……。千秋楽までには1人にで絞りたいです。(千秋楽で推しを)発表します。

吉乃椿
初めての舞台で、すごく緊張しています。おまけに体調を崩してみなさんにはご迷惑ばかりかけているんですけど、優しく声がけをしてくださったことが本当に嬉しくて。初めての舞台を皆さんとできてよかったなって思いました。そして、初めて台本を読んだ時に、すっごく面白いと感じて、ニコニコしながら読んでいました。関西人が面白いと思うものに間違いはないので、是非、たくさんの方に来ていただけると嬉しいです。お願いします。

柏木椎名
少しネタバレしますけど、劇中では占いが得意な佐野美保を演じました。この舞台のことを今ここで占ってみると、“この舞台は大成功です”。そして、私は“大注目されるでしょう”です。お願いします。

喜屋武蓮
美濃部さん(プロデューサー)の作品に出演させていただくのは3年ぶりで、今回初めてアクションシーンを取り入れてもらいました! というのもこの3年の間にプロレスの団体に所属して、プロデビューを果たしまして! 満を持してアクションシーン、それもプロレスをやらせてもらっています。Wキャストの平塚あみさんもプロレスが大好きなので、力を合わせてWトミー(役のニックネーム)頑張ります。

大原わかな
私の演じた相沢静の所属している“はにほ~”は、本当に可愛いんです。そして、それだけでなく、本当に全員が可愛いので、全員を愛してください。お願いします。

舞台『15少女漂流記2023』

3月5日(日)まで、池袋シアターKASSAIにて上演中

<スケジュール>
3月
2日(木) 19:00
3日(金) 14:00/19:00
4日(土) 13:00/18:00
5日(日) 12:00/17:00

<キャスト>
小泉花恋、夏目綾、工藤ひなき、未来みき、三姫奈々、柏木椎名、吉乃椿、長谷川麻由、沖田桃果、須山朱里、菜乃華れみ、星乃まみ、神田緋那、大原わかな、木村玲子、大仲マリ、遠藤瑠香

喜屋武蓮(3日14:00/19:00、4日18:00)
平塚あみ(2日19:00、4日13:00、5日12:00/17:00)

脚本・演出 遠藤真理子
Studio K’z × Alae angeli

https://studio-kz.info/?_fsi=TD0Ty7BV

※ゲネの写真は3月2日に掲載します。いましばしお待ちください。※3月2日 写真追加しました