「ミライスカート*」がデビュー。メンバー「井上由麻」の伸びやかな歌声が、新しいミライスカートの未来を明るく照らす

 オーディションで選ばれたミライスカートの新ユニットのデビューライブ「新ミライスカート デビューライブ~花の咲く景色~」が11月29日(土)、同グループにとってのホームと言える京都 Club METROにて行われた。

 新ミライスカートについては、この日のライブが始まるまで、何一つ情報が解禁されてこなかったこともあり、会場に集まったファンも、どんな人が選ばれたんだろう、人数は何人なんだろう? と、頭の上に大きな「?」をつけたまま開演の時間を迎えたはず。

 開演時間の15:30を迎えると、会場には初めて聞くSEが流され、いよいよ新ミライスカートの登場か、とステージに視線が集まる中、すっと袖から現れたのは、初期4人組時代を彷彿とさせるシンプルなワンピースに身を包み、頭には、ちょこんとミニ帽子を付けた、ちょっと小柄の愛らしい一人の女の子。そう、新ミライスカートは、井上由麻をメンバーに迎えたソロユニットとして今日、無事にテイクオフの日を迎えたことになる。もう、その衣装を見て、この後に歌唱する新曲を聴いて、彼女が、ミライスカートの世界観を継承したアーティストであることが、一瞬で理解できた(もちろん、性格というか雰囲気についても、児島真理奈のそれとそっくりである)。

 オープニングナンバーは、新曲「Mirai*Crew」。児島が受け継いでいるミライスカート⁺が、2010年代のミラスカだとすれば(それが進化・成長して今に至る)、新ミライスカートは、京都発のレトロフューチャーというコンセプトはそのままに、2020年代に新たに再構築したような雰囲気。井上の歌声は少しハイキ―で、声楽を習っていた人のような歌唱にも感じるが、初めてのライブ、初めてのステージ、初めてファンの前で歌うという状況の中、基本にしっかりと、心を込めて歌っているのが、見ているこちらにきちんと届いてくる。

 続いても新曲「PRISMATIQUE」。別稿のインタビューでも記したように、英語が得意という彼女の特技を生かしてか、英語(?)の歌詞が存分に盛り込まれており、Mirai*Crewよりも少しアップテンポで、楽し気な雰囲気が聞いているこちらにダイレクトに伝わってくるよう。ダンスも、基本に忠実に、という面もあるものの、指先まできっちりと使い、小さな体をしっかりと伸ばし、ダイナミックな振りを見せてくれた。

 新曲を歌い終えたあとはMCパートとなり、事務所の社長という立場で児島真理奈も登場し、まずは新人・井上由麻を知るための「ゆまりんクイズコーナー」へ(25分ほどやっていたものを簡潔にまとめます)。

・ユニット名は「ミライスカート*(ミライスカートハナ)」
・メンバーカラーは紅色(ピンクがたくさん入った赤、だとか)
・誕生日は8月7日(年齢非公開)。野比のび太と同じとか
・出身は山口県。小さい頃に京都に引っ越してきたそう。京都のイメージは、博物館や美術館がいっぱいあってうれしい。和菓子が大好きで、中でも出町ふたばの黒豆大福が大好き
・趣味は勉強
・特技は楽器演奏
・得意な科目は世界史。井上曰く、「ロマンがある」からだとか。いきなり、アウストラロピテクスの話が出てきて、こちらがびっくりした。アウストラロピテクスから始まって、ナポレオンが出てきて……。人類の進化の話をしているのかしら?
・子供のころの夢は「魚になること」。これには、ゼニガメになりたかった児島が共感を示していた。九州女子翼の実玖は「ダンゴムシ」になりたかった,と聞いたことがあるので、人間以外になりたい子は、アイドルになるのだろうか?
・好きな食べ物は黒豆大福
・一番好きなアイドルは、中森明菜。過去の映像を見て、ゾクゾクして、本物の女神のように感じたからだとか

 会場からは、井上のコメントの度に大きな笑いが湧き起こっていた。

 さて、次はライブに戻り、井上がオーディションで自ら付けた振りを披露したという「Sky Dream Line☆ミ」を歌唱。児島も、最新アルバムの「Crystallus*(*が付いてますね)」は、新しいミライスカートが始まることを想定して、その子たちに歌ってもらうことを考えて作った、ということなので、井上は、ミライスカートの楽曲と、Crystallus*の楽曲をメインに、習得していくのだろうか。普段聞きなれている児島の歌声とはまた違う雰囲気ながら、気持ちを込めて歌唱しているのが、直接伝わってくるよう。

 そのまま、ミライスカートの始まり曲で、井上がミライスカートを好きになった曲でもある「ナモナイオト」へ。会場にはおそらく、かつてのミライスカートを知っているファンも多く集まっているのだろう、合いの手も的確に入り、*の新曲や+の曲以上に、大きな声援が巻き起こっている。それを受けて、井上もますます張り切っているようで、表情にも段々と余裕というか、愛らしさが増してきており、内面が大きく高揚しているのが見て分かるほど。曲終わりのコメントでは、「みなさんのコールが素敵すぎて、踊りを忘れそうになりました」とおどけていた。

 MCパートでは、感想を言う、ことになっていたそうだが、記憶が飛んでしまったようで、袖にいる児島に聞きに行く姿を見て京都のファンは、かつてのどこぞやの料亭の女将の会見を思い出したようで、爆笑していた。

 オーラスは、もう一度新曲の「PRISMATIQUE」を歌唱。ファンの声援に和んできたのか、歌声もさらに伸びやかになり、メロディの持つ躍動感が強化される印象。キャッチーなサビも心地よく、耳に残る名曲と言えるだろうか。

 さて、本編が終わっても会場の熱は冷めずに、すぐに大きな拍手が巻き起こり(コールのない拍手のみのアンコールは、かつてのハコムスを思い出した・笑)、それに応えて、井上は再度ステージに登場。冒頭に歌唱したもう一つの新曲「Mirai*Crew」を歌唱。緊張もほぐれたのか、伸びやかな歌声はさらに弾むようになり、歌唱の重心も下がって、安定感のある歌声を聞かせてくれた。

 歌唱後には、告知があり、なんと12月27日(土)にここ京都 Club METROで、定期公演実現へ向けたプレ公演vol.0が開催されることが発表された。「今日みたいに、楽しんだり、笑顔になれる時間にしたいです。来てほしいです」とアピールしていた。

 さてさて、これで終わりかと思いきや、再び大きな拍手が巻き起こり、Wアンコールが実現。再び、ミライスカートの始まりの曲「ナモナイオト」を、会場を巻き込み、大きなコールを醸成して、大盛り上がりのうちに終了。新ミライスカート・ミライスカート*のデビューライブは、盛況のうちに終了した。

●ミライスカートの主なライブ日程

・12月13日(土) 京都メトロ

・12月14日(日) 京都ROKA

・12月27日(土) 「ミライスカート定期公演vol.0~花芽~」
・12月28(日) 万博記念公園

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