「ミライスカート+」、セカンドアルバムのリリース記念イベントを開催。ゲストに「LILY&YU」を招いて、児島節も全開な楽しいステージを披露

 児島真理奈のソロユニット・ミライスカート+(プラス)が4月7日(金)、この3月に発売したセカンドアルバム「Li’a n Tones」のリリース記念イベントの第2回目を、第2のホームとも言える東京・下北沢のLIVE HOLICにて開催した。この日のライブは、普段関西で共演しているイエハピと並ぶ朋友と言える「LILY&YU」をゲストに迎えて行われており、まさに下北を関西色に染めるかのような、息のぴったりと合ったステージを見せてくれた。

 まずは、主催でもあるミライスカート+のターンだ。冒頭はセカンドアルバムの頭に収録されているオーバーチュアーから始まるが、シンプルな構成の中に、これから縁日が始まるよというような楽しげな雰囲気を感じさせてくれるメロディ。そんな雰囲気を醸成してのオープニングナンバーは、新たにファンの呼び名となった「テイラー」をタイトルに据えた「Taylor Taylor Taylor」だ。

 透き通るような歌声で会場を夢の世界に導いた後は、ファーストアルバムから「SPARK 4 PATh」を歌唱してトークコーナーへ。コロナ禍もようやく収まりつつあり、今回のライブでは声出しがOKになったことで、「やっとみんなの声が聞けた。感動しちゃった!」と児島はうれしそうな表情で言葉を続ける。

 次に披露するのは、今回のメインテーマでもあるセカンドアルバムの頭(2曲目)に入っている「START LINE」。児島曰く「新しいスタートを切る人への応援ソング」という内容で本曲を作ってもらったそうで、「詩で(スタートを切る人の)背中を押せたらいいな」という思いを込めているのだそうだ。本ライブが初披露になるそうで、加えて、会場には同曲のクリエイターも来ているということで、「緊張していますけど」と、何事にも動じない姿を見せてきた児島にしては珍しいコメントを発しながら「心に届くように歌います」という言葉を添えて、見事な歌声でCDの世界観の中へ、会場に集まったファンを誘っていた。

 以後も、セカンドアルバムからの曲を続け、「graffiti」「+LOVE」「MIRAI ROCKET」と歌唱して、LILY&YUへバトンタッチだ。

 記者は、LILY&YUの曲はすべてが初見、ならぬ初聞なのだが、ミライスカート+が体現しているエレクトロポップに通ずる、賑やかさや爽やかさ、軽快感、高揚感を味わえる彩り豊かなメロディが楽しめると感じた。オープニングナンバーの「いつだってMUSIC」から、軽快なサウンドで、飛んで跳ねてとステージ上を所狭しと動き回り、大きな笑顔を振りまくLILY&YUの表情がとても印象的。記者は昔、児島に、脚立に立って撮影している姿を“標高が高い”と形容されたが(笑)、今日はLILY&YUの飛び跳ねる姿を“飛距離がある”と独特な言葉で表現していた。

 以後は、児島が大好きという「ソラリラ」(いい曲です!)、「ちょっと待ってTonight」「Summer Magic」「これがいーや!」と続け、多彩なメロディと元気いっぱいなダンスで、会場のファンを魅了していた。

 さて、次のブロックは再びミライスカート+のターンだ。LILY&YUが大好きという「Stardust Parade◇」を情感も豊かに歌い上げ、セカンドアルバムの中でも屈指のカッコよさを持つ(と個人的に思っている)「下弦の月」ときて、再び今日の記念曲とも言える「START LINE」、そして「春夏秋冬Dancer」「Hira☆Fuwa」を歌唱して、本編は終了だ。

 すかさず巻き起こるアンコールに応えては、LILY&YUも合流し、ミライスカート+の大元、ミライスカートの始まりの曲「ナモナイオト」をデュエットして、終了だ(二人のトークパートは、特に記述はしませんが、とにかく面白かったです)。

 なお、LILY&YUは、誕生日当日の5月31日にイベントを開催予定で、ミライスカート+、イエハピがゲスト出演する予定となっている。

ミライスカート+公式
ミライスカート+ツイッター
LILY&YUツイッター