「CRAYONS」、6月定期はダンスパフォーマンスと楽曲の世界観の表現が進化。ゲストに「六道」を招いて東洋的神秘空間を醸成

 アイドルグループCRAYONS(クレヨンズ)が6月16日、月一開催の定期公演の6月公演を、彼女たちのホームである浅草橋MANHOLEで開催した。今回のゲストは、仏教をテーマにした音楽活動を展開している「六道」(ろくどう)の3人。衆生的なクレヨンズの楽曲と、六道が展開する東洋的というか、和的なメロディの対比が面白いライブとなっていた。

 さて、今回のライブもこれまで同様に3部構成であり、まずはクレヨンズのステージだ。記者も大好きな「Vault」からのスタートで、彼女たちのマスコット・よんちゃんをあしらった愛らしいTシャツを纏い、賑やかな雰囲気を振りまいていた。

 続く2部はゲスト・六道の登場。メンバーは、鹿車、牛車、羊車の3人で、今回はクレヨンズとの初対バンということで、火宅(現世)の流行曲をカバーしていたが、元々の歌唱力が高いこともあって、とても楽しめる空間となっていた。続いては持ち曲の披露となるが、グループ名の“六道”が表す、あの世の階層(6つの世界で構成)を表現した内容になっていて、東洋的というか、読経を聞いているような雰囲気は、日本人には心地よいもので、衆生(すべての生き物)を涅槃(悟りの境地)へ誘う三車(鹿車、牛車、羊車)の面目躍如、というところか。

六道ツイッター

 最後の第3部は、再び主催・クレヨンズのステージだ。今回は“新衣装”での登場となり、黒を基調にセクシーさを前面に打ち出したデザインにまとめられていて、結成半年を超えて、パフォーマンス、表現力が大きく成長している彼女たちの新たな魅力を、存分に引き出してくれるものとなっている、と感じた。

 途中にMCを挟みながらも、持ち歌、カバーを含めて8曲を全力でパフォーマンスしていたが、中でもLiaのターンの切れ味は格段に増しており、先月のレポでも記述したように、体の切れは大幅に成長しているよう。優萌の歌声も、よりスゥイーティさが増し、耳を心地よく潤してくれる。今回は新たなカバー曲(1曲)を加え、4曲連続のカバー歌唱となったが、オリジナルの雰囲気をより感じさせてくれるようになり、二人の表現力がさらに進化・成長しているのが、如実に見て取れた。なお、今回は旧CRAYONSの楽曲の中から、大盛り上がりの代表曲とも言える「びょんびょんBEYOND!」を初披露。二人で歌唱するのは「大変」と、MCパートで語っていたが、当時のアノ雰囲気を味わえる仕上がりになっていた。

 さて、次回定期公演は、7月21日(金)に同じ浅草橋MANHOLEで開催予定。ゲストは「城内彩花」。また、6月25日(日)は、渋谷で対バンへの出演(2回・詳細未公開)が決まっているそうだ。また、ファン待望となる現体制での新曲も、夏を目途に制作中というアナウンスもされていた。

●CRAYONS楽曲
・Vault
・スタートラインズ

・Shiny Dream
・Scan Me
・びょんびょんBEYOND!
・抱きしめてアンセム(カバー)
・ジャンプ(カバー)
・CAN WE STiLL BE??(カバー)
・オーケストラ(カバー)
・片想い

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