「ミライスカート+」、周年記念ライブを2部構成で開催。“これまで”と“これから”の両方が楽しめる艶やかなステージ

 児島真理奈のソロユニット「ミライスカート+」(ミライスカートプラス)が6月11日(日)、ホームでもある京都メトロ(Club METRO)にて、周年記念ライブを2部構成で開催。第1部(昼の部12:30~)は「ミライスカート+ 9周年ワンマンライブ!~9年間のミライを見てくだ祭!~」、第2部(夜の部17:00~)は「ミライスカート+ 10年目のSTART LINE!~10年目のミライを見てくだ祭!~」と題し、4人組時代を含め、結成9周年を迎えるこれまでの道のりと、ユニット名の通り、これから先の未来へ向けた想いをファンへ届ける構成となっていた。ここでは(記者の時間の都合で。残念)第1部の模様について紹介したい。

 第1部は「ミライスカート+ 9周年ワンマンライブ!~9年間のミライを見てくだ祭!~」というサブタイトルの通り、4人組時代の始まりとなる2014年6月から、ソロユニットとなり(2017年~)、“+”が付いた2020年を経て、今日(2023年6月)までの歩みを、楽曲とトークで振り返る内容となっており、児島曰く「初心を思い出してライブをしたい」と思い、2014年6月、4人時代の始まりとなるライブ「新しい未来を見てくだ祭!」からインスピレーションを得たサブタイトルを付け、同時に「9年間の歴史が見える年表形式で楽曲を構成」したということだ。

 全体としては緩やかなつながりの3幕構成になるそうで、冒頭の1幕目はもちろん、4人組時代を振り返る内容。ということもあって、初っ端は懐かしの(4人組時代の)SEから始まるなど、意表をついた構成。オープニングナンバーに「ハンナリ☆スター」を持ってくるあたりは、児島の想い入れの強さを感じられた。以後は、「未来ノート」「おねがい」「1秒前のシンデレラ」「メロディ」「コ・イ・ハ・カ・プ・チ・ー・ノ」「ミーゴ!ゴミーゴ!」「ギ・ミ・ユ・ラ」「千年少女~Tin Ton de Schon~」と、4人組時代を知るファンにとっては垂涎の時間が続く。

 結成から9年が経ち、メンバー構成も変わったが、今もこうして始まりの頃の曲を、2023年の今の児島のパフォーマンスにアップデートされた歌声で堪能できるのは、ファンにとっては大いなる愉悦と言えるだろう。

 話は逸れるが、記者がミライスカートを知ったのは、2015年7月に開催された、AKIBAカルチャーズ劇場主催の新人公演の会見にて。蛇足ながら、当時の記事を抜粋すると、「月曜担当は、京都のご当地アイドル・ミライスカート。昨年結成された4人組グループだ。が、会見には仕事の都合でリーダーの児島真理奈のみ参加。そのため楽曲の披露はなかったが、一人で持ち時間すべてをトークでこなすなど、舞台度胸は充分なよう。スプラッシュという相言葉? を残し、ステージを去って行った」。度胸も、存在感も、満点であった。※下の写真は2016年のアキカルでの公演からの一枚

 さて、続く2幕目は、ソロになってからの楽曲だ。まずは、ソロ初のリリースとなった「逆境ガール」(2017年8月)収録の「ハナビ」、そしてタイトル曲の「逆境ガール」だ。歌唱の合間には当時のことを、児島節も全開に、軽妙に話してくれた。

 2幕目後半は、+が付くまでの間の想いが詰まったアルバム――「児島エンターテインメント社歌」「旅行の友」「あなたとなら」――に収録された3曲を、収録順に披露。この時期(2019年前後)は、徐々にオリジナル曲が増え、東京での定期公演も行われるようになり、ミライスカートバンドの東京公演も実現、さらにはagehaspringsより再び楽曲提供を受けられるようになったこと、またaoi loco festaの設立など、今に続く流れが明確になったように思う。

 ラストの3幕目は、いよいよ+の時代だ。2020年3月のミラミラの日に開催されたライブ「ミラミラの日 大感謝フリーワンマンライブ~ミライスカート+に進化ミラッ!~」supported by 女子箱にて、ミライスカート+への改名を発表して以後の活躍は(コロナ禍で活動の制限もあったが)、ここメトロに集まったファンにはご存じの通りだろう。

 このブロックでは「SPARK 4 PATh」「タイヨウの季節」「Stardust Parade◇」「Tayloy Tayloy Tayloy」と、近年のライブ経験・参加者には、もうお馴染みといえる楽曲で構成されていた。

 そして、本編最後は最新アルバム『Li’a n Tones』に収録の「メトロポリタン」。これは児島たっての願いだそうで、同じメトロを冠する楽曲を、ここ京都メトロにてライブ初歌唱となった。

 「かっ飛ばせ~真理ちゃん」という賑やかなアンコールに応えては、「Hira☆Fuwa」で締めだ。「準備はOK」のOKの部分を「コールしてほしいねん」という児島の願いに応えて、大きなOKコールを巻き起こして、周年記念の第1部ライブは終幕となった。ちなみに、当日の衣装は新作で、これまでミライスカートの衣装を担当してくれていたデザイナーさんが制作してくれたそうだ(乙姫さまのよう)。

 ミライスカート+は、6月16~18日は沖縄遠征していたが、6月21日(水)には、間髪入れずの東京遠征(ふわパンと遊ぼう!DX)も予定されている。

ミライスカート+公式
ミライスカート+ツイッター