脚本・演出家として活躍している麻草郁氏が中心となって結成された「歌謡演劇研究所」の零號と銘打たれた舞台『召喚アウトロウ』が現在、目白のシアター風姿花伝にて上演中だ。
物語は、戦後といま(?)の二つの時代をまたいで進むもので、麻草氏お得意の厨二病も全開の設定がさく裂した展開。聖書や「魔獣ドナー」の世界観を思い出しながら見ると、より楽しめるだろう(台本も売ってます)。もちろん、三つ巴の設定も健在で、極道、エクソシスト、悪魔の思惑が交差する中、果たして物語の中心にある“遺跡”はどうなるのか? を考えながら、男性キャスト陣によるダイナミックなアクションを体感しながら楽しめる1作となっている。
ちなみに、ある意味作中の登場人物(?)の中で最強ともいえる加山教授役には、メインは原作の麻草氏が当たり、天下無双の強さを見せる(その強さの源泉は未知)。本日18日の公演では、演出家の細川博司氏がゲスト出演し、その加山を演じる。普段演出家として活動している氏がどのような芝居を見せるのか、今日劇場を訪れる人はその目で確認してほしい。
なお、本日18日と明日19日は山手線が一部運休となるので、来場する際は注意してほしい。
歌謡演劇研究所 第零號公演『召喚アウトロウ』
2023年11月19日(日)まで シアター風姿花伝にて上演
【タイムテーブル】
11月
18日(土) 13時 18時●
19日(日) 12時 17時
●18日夜 細川博司
※開場は開演30分前を予定
公演数:8ステージ(全役シングルキャスト)
チケット:A席5,000円/S席6,000円
劇場:シアター風姿花伝
東京都新宿区中落合2-1-10
http://www.fuusikaden.com
作・演出:麻草郁
殺陣:和泉學人、桐山トモユキ
音楽:水野郁子
【あらすじ】
戦後のドサクサによる土地の奪いあいから、時は流れて現代。古代遺跡を発掘していた平凡な青年[ツナグ]は、極道とエクソシストの戦いに巻き込まれ、悪魔と契約して遺跡を守る。遺跡の土地の所有者にして極道の3代目[アシオ]はツナグの男気に惚れ、兄弟盃を交わす。ところが悪魔[アコン]の失敗により、ツナグと契約した悪魔紳士[ギロ]は力を失う。果たして遺跡を狙うエクソシスト[シモン][ウシトラ]たちから、ツナグとアシオは遺跡を守ることが出来るのか?