ソロアイドル小鳥遊そら(CRAYONS)が、月一開催の定期公演の第5回目となる「CRAYONS Family 定期公演 Vol.5」を、8月23日(金)に浅草橋MANHOLEで行った。今回は、4月の本デビュー公演にも登場してくれた「なづ季澪」と「アラカシ。」の2グループをゲストに、より歌唱力の増した歌声と、切れ味鋭くなったダンスパフォーマンスにてステージを彩ってくれた。
さて、まずは主催小鳥遊のステージの模様を紹介したい。前半のオープニングパートはいつも通り10分の構成で、今回は2曲ともカバー曲を歌唱していた。「Q&Aリサイタル」は本デビュー以後、何度も歌唱していることもあって、高域の再現性は一段と高まり、流麗な高音ボイスを聞かせてくれた。もう一曲の「夏色のナンシー」も、音域の安定感が増し、曲の持つイメージをより鮮明に表現してくれた。本デビューから4か月が経ち、ダンスパフォーマンスも長足の成長を感じるものとなり、特に腕の振りの機敏さにそれが現れ、後半パートのサイリウムを使う曲では、同器の放つ光芒が、MANHOLEのステージを綺麗に充填してくれていた。
話が少し前後するが、後半パートでは、いつものようにコメントはないものの、ドレス風の新衣装にて登場。愛らしい尻尾が生えているもので、全体的な造形は初代CRAYONS(後半の4人編成時)のそれを思い出すもの。運営は尻尾が好きなのだろうか。さて、このパートでは「逡巡のエモーション」(サイリウムを使う)から、「Brand New Dream」まで(これもサイリウムを使う)、全7曲を歌唱。体力もついてきたようで、キレキレのダンスは終盤まで持続しており、歌とダンスのバランスがより一段と高まった、見事なパフォーマンスを披露してくれた。ちなみに、今回の公演では、初代CRAYONS(4人編成時代の終盤)の古参ファンも多数来場しており、当時そのままの熱く激しいコール&口上を、パフォーマンスに添えてくれた。
次にゲストステージの模様を紹介したい。まずは「なづ季澪」。彼女は、4月の小鳥遊の本デビュー公演にもゲスト出演してくれており、まさにCRAYONS Familyの一員とも言える存在。いつも通りの圧倒的な歌唱力で、オープニングナンバーの「コントラクトライト」から、小鳥遊が好きという「ジュリエット」、そして「ユートピア」まで、全6曲を披露してくれた。記者の印象では、今回のステージでは声質が少し高域寄りにシフトしているようで、語尾の響きやニュアンスがより伝わってくるようになったと感じた。10月にはシェイクスピア劇に出演予定という。
続いての二組目のゲストは、七瀬みるあ、奥野未悠、黒崎莉愛、夢咲れるからなる4人組アイドルグループ「アラカシ。」だ。ふわふわの愛らしい衣装で、映画の挿入歌のような雰囲気の「トキメキノリユウ」から、電子的なイントロが強い印象を残す「僕じゃない選択」、コミカルな部分と、オーラス曲のような雰囲気を持つ「Fly away」まで、全6曲を愛らしいパフォーマンスと笑顔で披露してくれた。
●小鳥遊そら(CRAYONS)曲目
・Q&Aリサイタル
・夏色のナンシー
・逡巡のエモーション
MC
・憂鬱な檸檬
・Baby Baby Splash
・決戦前夜
MC(小鳥遊、水飲んできます)
・SORAYUME
・片思い
・Brand New Dream