女優「百山月花」の新たな一面が見られる舞台『RAVE☆塾 vol.1 Peace of Clan~七星のシンフォニア~』が10月16日より上演。「私と正反対のお芝居をお楽しみに!」

 シンガーソングライター・女優として活動している「百山月花」が、10月16日より上演される舞台『RAVE☆塾 vol.1 Peace of Clan~七星のシンフォニア~Aチーム』に出演する。コロナ禍によって公演が6月から10月に延期される形になったが、役にかける意気込みは変わらずに、日々稽古場で熱い芝居を追求しているという。ここでは、作品への想いから役作りの苦労、あるいはファンから募った質問への回答などなど、今現在の想いの丈を語ってもらった。

――出演おめでとうございます。今回の出演のきっかけは?
 ありがとうございます。プロデューサーの古屋太朗さんから直接オファーを頂きました。ちょうど、古屋さんが本作のキャストを探している時に、「面白い子がいるよ」と、私のことを紹介されたそうで、信頼しているスタッフさんからの提案だったことから、面接無しでいきなりオファーを頂いたんです。嬉しかったです。

――配役は?
 キャストを見てから決めるというスタイルだったようで、顔合わせや本読みの時点では決まっていませんでした。何回か役をシャッフルして結果的に、バスケットボール部 部長 西岡実沙役を頂きました。

――今回、キャストとしてだけでなく、楽曲の提供も行なっているそうですね。
 はいっ! 脚本からイメージした曲(新曲含む)をいくつかお渡ししたら、使っていただけることになりました。どのシーンで使われるかは、劇場でのお楽しみに!

――キャストを見ていると、百山さんはお姉さん組に入りますね(笑)。
 まだまだ若いですっ! でも、舞台が初めてという子も多いので、年長者として頼られることもあります。お芝居について相談されることもあるので、指導というとおこがましいですが、私ならこうするかなという感じで、一緒に考える様にしています。そう考えると、私も芸歴を積んできたんだなって感じますね。でも舞台経験はまだ3回目と浅いし、初心を忘れずに新鮮な楽しい気持ちで臨めています。

――では、役どころとストーリーについて教えてください。
 由緒正しきお嬢様学校・私立天聖女子学園を舞台にした学園もので、キャストは全員女子高校生役(笑)となります。ある日、文武両道の転校生がやってくることで、学園内に騒動が巻き起こってしまう、という展開です。少子化によってどの部活も部員が足りないので、なんとか彼女を勧誘して部を強化したい……と狙っているんです。

 私は、さきほどもお話したように、バスケ部の部長西岡実沙を演じさせて頂きます。舞台の冒頭から飛ばしてるので(爆)、私のことを知ってくださっているファンの方は驚かれると思いますね。とにかく声は大きいし、転校生を獲得するために、ほかの部活――特に文化部――に対しては手段を問わず、恫喝するんです。

――西岡実沙の印象と役作りは?
 普通、役には喜怒哀楽があるんですけど、ずっと怒ってる子なんです。もう、喜怒哀楽じゃなくて、怒怒怒怒っていう雰囲気で! でも、実際に演じてみると、怒るのって簡単なようでいて、結構難しいと思ったし、稽古を重ねるたびに、ますますその想い(難しさ)が強くなりました。お芝居では、ただ大きな声を出して怒っている人だと思われたくなかったので、ちょっと小馬鹿にするような雰囲気で話すとか、悔しい怒り……など、怒怒怒怒の中にもグラデーションを付けるようにしています。もうそのすみわけが大変で!

――地でできるのでは(笑)?
 何でですか(怒)! ホントにヤスさんはイジワルですね。実沙は、私とは真逆ですよ。他の部活を怒鳴りつけるところは、本当に胸が痛くなるんですから! ホントですよ! 楽しんでますけど、胸を締め付けながらですよ! 本当ですよ!

――えー(焦)、さて、舞台の見どころは?
 やはり、転校生をきっかけに巻き起こった学園内の騒動が、どのように決着するのか? という部分には注目してほしいです。人間関係もいろいろと変化していくので、それぞれの部活のメンバーの心の動きもお見逃しなく。全員に見所があるので推し変注意です。

 実沙に関して言えば、部員獲得のためにガンガン突っ走る実沙と、他の部員達との関係がどうなるのか、が見どころですね。実沙の真意は部員たちに伝わるのか? 果たして全員和解できるのか? もう、これ以上はネタバレになっちゃうので言えません(笑)。とにかく新しい百山像が見られますので、ぜひ会場に来てほしいです。

――今回は、ファンからの質問も届いていますので、お願いします。まずは、歌手と女優という二つの活動をしていますが、音楽活動がお芝居に役に立ったこと、逆にお芝居が音楽活動に役に立ったことはありますか?
 ライブをしている時は、自分で作った歌詞の感情を表現するために、それこそ顔芸って言われるぐらい多彩な表情で歌詞(心情)を伝えるんです。悲しい歌詞なら悲しい顔をするし、楽しかったら楽しげな顔をするし、と。

 一方、お芝居では脚本に沿って役の感情を表現することになります。自分が生み出した言葉ではありませんが、どちらもセリフ(歌詞)として紡がれた感情を、ステージ(舞台)上で表現するという面では同じだと考えています。表現の分かりやすさ、手法、技術を磨く上では、お互いの活動はいい意味で影響を与え合っていると思います。

――「あの子はすごいな」と一目置いている共演者はいますか?
 渡辺栞さんです。毎回稽古のたびに違うお芝居を持って来て、きっと何度もプランを作っているんだと思います。台本も一番シワシワでインクも滲んでいて努力の人だなあと、その懸命さに私も悔しくて、追い抜きたくて、振り切りたくて、練習しています。演出家にも役者にもたくさん質問していて、一番「わからない」って言える強い子だと思いました。

――5年後、10年後の百山月花はどうなっていますか?
 うーん、難しいですね。今できていることが楽しいし、うれしいので、新たにこういう挑戦をしたい、という新ジャンルがなかなか思い浮かばないんです。5年後も同じようにライブをして、舞台に出ていると思いますし、そうなっていたいと願っています。その規模が大きくなっていくといいなと思います。もっともっとたくさんの方に届けたいし色んな層の方に知って欲しいですね。そう考えると新しいジャンルに挑戦しないと出会わない人もいるのか……よし、なんか新しいことも探します(笑)!

――そういえば百山になって……。
 そう、ちょうど5周年を迎えました。自分の思うような活動ができるようになったし、シングルやアルバムも出せたし、映画の主題歌も担当できたし、間違いなくステップアップできていて、それがカタチに残るようになった5年間だったと思います。応援してくださる方のおかげでできたことも多いです。

――ちなみに結婚は?
 願望はめっちゃあります。結婚したいです。けど、旦那さんと同じ現場で働きたくないし、そもそもあんまり同業者って、そういう目で見れないですね……。

――美の秘訣は?
 えええ?! 食べると寝るは本能の赴くままに……。顔のシワの3倍脳みそのシワを増やすこと。――ですかね、合ってます??

――次回の舞台の意気込みは?
 次の舞台(11月26日~)は初主演でもあるので、気合充分で臨みたいと思っています。けど、その前に今日インタビューしていただいた『Rave☆塾 vol.1 Peace of Clan~七つ星のシンフォニア』がありますので、まずは本作に全力を投入して、悔いのない結果を残して、「ちゃんとできた」という気持ちを持って、次作へとつなげていきたいです。

――そういえば、前回取材させられ……いや、取材させていただいたワンマンはいかがでしたか?
 おかげさまで、増席するほどの盛況ぶりでした。コロナ対策で定員は制限していましたけど、かえって一人ひとりとアイコンタクトを取ることができて、久々にファンの方々の顔をしっかりと見られて、とても楽しかったです。

――その際に話していたフォースアルバムの進行具合は?
 ちょうど、10月11月と舞台出演が続くこともあって、制作はたいへんな状況です。けど、曲自体は完成していて、あとはレコーディングを残すだけなので、なんとか誕生日までに完成させて、皆さんにお届けしたいと今、必死に作業を進めています。ご期待ください。

――年末恒例の生誕ワンマンは?
 今回はコロナもあるので、どうしようかなって悩んでいるんです。新しいアルバムもあるし、せっかく10、11月と続けて舞台に出演することができるので、その流れをつかんで、誕生月でもある12月も、ファンの皆さんと会える機会を作りたいと思っています。もう少しお待ちください。もちろん、ラジオは続けていますので、そちらも聞いてほしいです。

 とにかく、今回の舞台は新しい百山像が見られると思います、いや、必ずお見せします。ぜひ、劇場に足をお運びください。お願いします!

舞台『RAVE☆塾 vol.1 Peace of Clan~七星のシンフォニア~Aチーム』

10月16日(金)~25日(日)まで、築地本願寺ブディストホールにて上演
チケット S席7,900円、A席5,900円

公式サイト http://rave.mono-dukuri.com

百山月花 https://twitter.com/momoyamatsukika

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