演劇プロジェクト・PSYCHSIS(サイコシス)の最新舞台となる「盲人書簡⦿上海篇」が本日7月24日(木)より、阿佐ヶ谷にある劇場・ザムザ阿佐ヶ谷で上演中だ(~7/30まで)。

これは、日本劇団協議会による「日本の演劇人を育てるプロジェクト」に選出された注目の舞台であり、PSYCHSISにとっては、2作目の寺山修司作品となるという。原作(オリジナル)について調べてみると、初演は1970年代の前半であり、作品の説明に「実験劇」という文字が躍っている通り、ある種の懐かしさを感じる反面、今の目で見ても、随分と前衛的で尖った作品だと感じられる仕上がりに。加えて、当時の時代が纏っていた閉塞感のような、作品自体が内包する雰囲気も味わえるものとなっていた。
さて、タイトルに“上海篇”とあるように、物語の舞台は上海であり、登場人物群(随分と往時の面影から離れた、明智小五郎・小林少年など)からは、昭和初期から少し時代が下ったあたりのようだ。ストーリーはあるようで、ないような印象で、複数の登場人物たちが脈絡なく絡み合い、まるで夢の中で共演しているかのよう。こう書くと怒られるかもしれないが、この作品よりも後の時代の「うる星やつら」を思い出してしまった(笑)。あとは、黒蜥蜴の世界観にも寄っているようで、エロ・グロといった要素も強く感じられた。あるいは、場面転換(?)の合間にアイキャッチのように入る寸劇は、今の舞台にも時折観られるものであり、その意味でも時代を先取りしていたのだろう。
物語の流れを把握するというよりは、眼前で展開される破天荒な表現をじっくりと味わうといいだろう。チラシの説明文にあるように、この作品は“見えない演劇”ではあるが、オリジナルのように観客がマッチを灯してシーンを確認する……ということはなく、光と音の縦横無尽な操演により、洗練されたシチュエーション(場面)が果てどなく続くので、その世界観の中に身をゆだね、楽しむのが一番だと思われる。いわば、舞台版 極音上演とも形容できそうだ。記者は、感じたこと、思ったこと、気づいたことを遮断してしまう“見えることの不幸”というよりも、見たいものしか見ようとしない人間の性を感じた次第。
PSYCHOSIS『盲人書簡⦿上海篇』
「日本の演劇人を育てるプロジェクト」新進劇団育成公演/寺山修司生誕90年記念認定事業
・上演期間:2025年7月24日(木)~7月30日(水)
・上演時間
7/25(金) 14:00/19:00
7/26(土) 14:00/19:00
7/27(日) 14:00/19:00
7/28(月) 14:00/19:00
7/29(火) 14:00/19:00
7/30(水) 14:00
・会場:ザムザ阿佐谷(ざむざあさがや/SAMSA ASAGAYA)
〒166-0001 東京都杉並区阿佐谷北2丁目12?21 ラピュタビル B1F
阿佐ヶ谷駅 徒歩5分
・当日券:DOOR TICKET 5000円
言葉:寺山修司
構成・演出:森永理科(PSYCHOSIS)
音楽:長嶌寛幸/Dowser
<キャスト>
高田ゆか
國崎馨
小坂知子
南雲美香
嬉野ゆう
大島朋恵(りくろあれ)
永野希
油絵博士
福地教光
武田治香(深海洋燈)
麻草郁
仲良挨拶
鳥居志歩
松永彩羽
斎藤ゆう(劇団ペトリコール社)
るい乃あゆ
高橋弘幸
大津澄怜(八角家)
三坂知絵子
森永理科
<スタッフ>
絵:上野顕太郎
音響プラン:大貫誉(SE SYSTEM)
音響オペ:加藤一博(深海洋燈)
音響監修:國崎晋(RITTOR BASE)
照明:松田桂一
写真:イマイトシヒロ
舞台美術:深海洋燈
制作部:高田ゆか・嬉野ゆう
撮影・編集:studioGIFT
衣装:Praesepe/りくろあれ
演出助手:國崎馨
MERCH:小坂知子
劇場協力:ザムザ阿佐谷
広告デザイン:森永理科
アシスタントプロデューサー:イビケイコ
プロデューサー:森永理科
スーパーバイザー:流山児祥(流山児★事務所)
協力:テラヤマ・ワールド/ポスターハリス・カンパニー/ロングランプランニング/ネビュラエンタープライズ/RITTOR BASE/東京藝術大学大学院映像研究科/流山児★事務所/才谷遼
制作協力:PSYCHOSIS
主催・制作:公益社団法人日本劇団協議会
公式サイト
https://gekidankyo.or.jp/performance/performance-1414/
https://www.psychosis13.com/202507mojin























