映画『スペルマゲドン 精なる大冒険』、この思春期カップルに幸あれ! 精子たちの大冒険をミュージカル仕立てで描く話題作

 自分が学生の頃に、この作品があれば。保健体育の時間で、この作品を見ていたなら。そんなことも考えつつ観終えて、そのあとしばらく生命の不思議に思いをはせた。

 キャッチコピーにある“精子版 『インサイド・ヘッド』 『はたらく細胞』”は、まさに言い得て妙。その2作からのインスピレーションが、このノルウェー映画にこめられているかどうかは存じ上げないが、ほぼ同じ頃に、似通ったコンセプトの映画が生まれたことは、時代の空気のなせるわざといったところだろう。そして一線を画すところは、これがミュージカルであるということだ。

 人体に、どれほど多くのファクターが存在し、それが活発に動き、結びつくことが、いかに、たとえば特定の行為に結実していくかが、やんわりと理解できるのもいい。たとえば、「押し出す力」がなければ、射精や排泄はままらない。では、何がどう機能して、「押し出す力」をつくりあげていくのか……それはこれまで、少なくとも自分には、どんな先生も説明してくれなかったことだ。

 ノルウェーでは2週連続で興業の第1位に輝いたそうだが、それが『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』や『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』を抑えてのものだというからすごい。精子は偉いし卵子も偉い、そして生命は神秘。その思いを一段と強くした私だ。監督はトミー・ウィルコラとラスムス・A・シーヴァートセン。

映画『スペルマゲドン 精なる大冒険』

2026年2月13日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開

監督:トミー・ウィルコラ、ラスムス・A・シーヴァートセン
2024年/ノルウェー/ノルウェー語/80分/カラー/2.39:1/5.1ch/PG12
原題:SPERMAGEDDON 後援:ノルウェー大使館 配給:シンカ
2024(C)74 ENTERTAINMENT AS

公式サイト
https://synca.jp/spermageddon/