原田和典
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原田和典

  • 2026年6月5日

映画『君と僕の5分』、2001年の韓国でタブーだった<J-POP>にまつわる、転校生と学級委員の物語

 時代は2001年、舞台は韓国で最も保守的な街といわれた大邱(テグ)。当時、日本のカルチャーはまだタブーだったそうだが、高校生のギョンファンはアイマック(だと思う)を駆使して海賊サイトから情報を入手している。とくに魅了されていたのがglobeの音作りだ。「韓国人としての誇りを持て」「なんで日本のもの […]

  • 2026年5月29日

映画『シャオ・メイ/ローマ大決戦』、新時代の“レディ・ドラゴン”、若手アクション・スターのリウ・ヤーシーに注目

 世界のサブカルチャーに精通するというガブリエーレ・マイネッティ監督の最新作。イタリア・アカデミー賞で最多7部門受賞し、我が国でもヒットした『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』には日本のアニメへのリスペクトがこめられていたが、今回の『シャオ・メイ/ローマ大決戦』もエキゾチックでオリエンタルなテイストがいっ […]

  • 2026年5月29日

映画『お終活3 幸春!人生メモリーズ』、泣き笑いだけではなく、役に立つことでも人気の『お終活』シリーズ第3弾

 『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』(21年)、『お終活 再春!人生ラプソディ』(24年)に続くシリーズ第3弾。第1弾公開から5年のあいだに、今までしたことのなかったような大病をして、エンディングを考えながら毎日を過ごすようになったひともいらっしゃるのではないかと思う。私はそうだ。だからひと […]

  • 2026年5月24日

映画『遊歩 ノーボーダー』、日本におけるピアカウンセリングのパイオニアのひとり、安積遊歩の軌跡と現在を追う

 安積遊歩と安積宇宙の親子をフィーチャーした一作。ともに骨が弱いという特徴を持って生まれ、優性思想の撤廃、子育て、障碍を持つ人の自立生活運動、共生などに情熱を注いできた。同じような特徴かどうかはわからないが、骨形成不全症であった名ピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニ(私は彼のレコードの解説文を書いて […]

  • 2026年5月24日

映画『名無し』、その右手はいったい何を……。中年男の心の闇に迫るサイコ・サスペンス

 ベテラン俳優の佐藤二朗が主演はもちろん、原作・脚本も担当。是が非でも取り組みたかったプロジェクトなのだろう。監督と共同脚本は城定秀夫が手がけている。佐藤が扮する中年男は、一言では言えないような複雑な生い立ち(だがそれは彼の意志ではない)を持つ。山田太郎という名前も、社会生活をするうえで便宜上付けら […]

  • 2026年5月23日

映画『オラン・イカン』、新たなる半魚人伝説。ディーン・フジオカ主演のクリーチャー・ホラー

 ディーン・フジオカ主演のクリーチャー・ホラー作品。舞台は第二次世界大戦下のインドネシア近海。軸となるのは日本兵の斎藤(重罪を犯した)とイギリス人捕虜のブロンソンの関係だ。日本へ向かう船内に拘束されていたふたりだが、連合軍の奇襲攻撃を受けて船が沈没、どうにかして無人島にたどりつく。が、もちろん戦争上 […]

  • 2026年5月19日

映画『OXANA/裸の革命家・オクサナ』、男尊女卑に、ゆがんだ権力者に、立ち向かった先で彼女が見たものとは

 オクサナ・シャチコというウクライナ出身の活動家(といえばいいのだろうか)を題材にしたドラマ映画。彼女は2018年に命を絶った。直前までインスタグラムに投稿していたという。SNSが当たり前の時代に亡くなったとは、ほんの最近まで生きていたことを示す。  私は本作で初めてオクサナの存在を知った。知らなか […]

  • 2026年5月15日

映画『ボタニスト 植物を愛する少年』、ベルリン国際映画祭グランプリ受賞。中国インディペンデント映画の新たな才能

 非常に静謐な一作である。主人公は、新疆(しんきょう)ウイグル自治区の辺境の村に暮らすカザフの少年。この自治区には、ウイグル人、カザフ人、キルギス人などのトルコ系民族が多く住んでいる。孤独な彼の毎日をいやすのは、植物だ。“ボタニスト”(植物学者)というのは、伯父が彼につけたあだ名のようなものだ。が、 […]

  • 2026年5月14日

映画『廃用身』、「映像化、絶対不可能」と話題を呼んだ衝撃のサスペンスが映画化

 「どうやって映画化するのだろう」「まさか映画にはならないだろう」的な作品が映画になってしまった。原作小説を書いた久坂部羊(現役医師)も大いに驚いたという。「廃用身」とは、麻痺などによって回復の見込みがなくなった手足を示す造語。それを、いつまでも、体の一部にしておくのはどうしたものか。というわけで、 […]

  • 2026年5月9日

映画『レッド・ソニア/反逆の剣』、アメコミの古典が約40年ぶりに映画化。ファンタジーアクションの超大作

 痛快なアクション作品だ。「レッド・ソニア」は、女性コミックヒーローの先駆けともいえる存在で、かつてブリジット・ニールセンがこの役を演じたことがあった。それから約40年を経て、今回のM・J・バセット監督版では、マチルダ・ルッツが快演。『ザ・リング/リバース』、『REVENGE リベンジ』、『キャメラ […]