- 2023年9月23日
こんな「母と子の絆」があってもいい。各国の映画祭で話題を呼んだ一作『草原に抱かれて』が日本公開
昨年の東京国際映画祭でも話題を呼んだモンゴル映画が、いよいよ9月23日より東京K’s cinemaほかで公開される。 メインとなるキャラクターは、ヒップホップ系(といっていいだろう)気鋭ミュージシャンのアルスと、アルツハイマー型認知症を患っている母。母はアルスの兄と同居していたが、「兄さん、母さ […]
昨年の東京国際映画祭でも話題を呼んだモンゴル映画が、いよいよ9月23日より東京K’s cinemaほかで公開される。 メインとなるキャラクターは、ヒップホップ系(といっていいだろう)気鋭ミュージシャンのアルスと、アルツハイマー型認知症を患っている母。母はアルスの兄と同居していたが、「兄さん、母さ […]
「毎年、千億もの服が作られ、その5分の3が購入した年に捨てられる」、「ファッション産業を“1つの国”にたとえると、その二酸化炭素排出量は中国・アメリカについで世界第3位」。 そうなのか、知らなかった。そもそも服について考えたことなど、ほとんどなかった。これだけで自分にとって、この映画は大きな「知 […]
2022年9月13日の死去から、早1年が経った。「ゴダールの前にも後にもゴダールなし」、そんな唯一無二の存在であるジャン=リュック・ゴダール監督の実像に迫ろうとする意欲的なドキュメンタリー作品『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)』が、9月22日新宿シネマカリテ、シネスイッチ銀 […]
朗読・芝居・音楽・歌・舞の一体化によって、「源氏物語」が現代に蘇る――――。 9月15日から、東京池袋・あうるすぽっとにて、山本一慶、岸本勇太、市瀬秀和、舞羽美海による『窯変 源氏物語-夕顔-』が上演中だ。『窯変 源氏物語』とは、橋本治・著の「源氏物語」の現代語による再構築訳。原作は女房の語りで […]
今年で生誕100年を迎えるマルセル・マルソー。この作品は、いまなおパントマイムの代名詞であろう彼の実像に迫るドキュメンタリー映画である。「動きと表情で魅せる(言葉を使わない)パントマイムが、果たして映画映えするのだろうか?」と、私は少々いぶかりながら観始めたのだが、それは杞憂だった。 マルソーの […]
反骨の映画監督、ジャファル・パナヒの新作『熊は、いない』。彼は1995年の長編デビュー作『白い風船』で第48回カンヌ国際映画祭カメラドール<新人監督賞>に輝いたものの、2010年に映画撮影と出国の禁止をイラン国家から言い渡された。が、それでも彼は作品を作り続け、9月15日から新宿武蔵野館ほか全国順 […]
「ユダヤ人虐殺」に関わった最重要人物のひとりがアドルフ・アイヒマンだ。彼は第二次大戦が終わった後に捕虜収容所から脱出、偽名を使うなどして生き延びて、ドイツから家族を呼び寄せてアルゼンチンに隠居していた。現実はいつも権力者や悪者に厳しくないものだと思うが、15年ものうのうとした後、1960年、ついに […]
定評ある作品のリバイバル上映は嬉しい。9月1日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで上映公開される『悪魔の追跡』は、1975年のアメリカ映画。「CGなど夢のまた夢だった時代の、スリルと勢い満点の人力演出」、「きわめてわかりやすいストーリーだと思って見ていると非常に驚くに違いない斬新なエンディ […]
宝塚歌劇団や東宝ミュージカルの題材になっていることもあって、日本でも大いに親しまれているオーストリア皇妃エリザベート。彼女をとりあげた作品は枚挙にいとまがないはずだが、この映画は極めてユニークだ。というのは、ほぼ、1878年(日本式にいえば明治10年)の彼女にスポットを当てたテイになっているからだ […]
2020年のベルリン国際映画祭でベルリナーレカメラ(功労賞)を受賞したウルリケ・オッティンガー監督の“ベルリン三部作”と呼ばれる作品が8月19日より東京・渋谷ユーロスペースほか全国順次上映される。内容は、『アル中女の肖像』(1979年)、『フリーク・オルランド』(1981年)、『タブロイド紙が映し […]