原田和典
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原田和典

  • 2026年3月8日

映画『しあわせな選択』、第98回アカデミー賞で韓国代表に選ばれた“就活サバイバル”作品が日本上陸

 ヴェネチア国際映画祭コンペティション出品、トロント国際映画祭 国際観客賞などの栄養に輝くパク・チャヌク監督の新作。邦題はポジティヴだが、英語タイトルは『NO OTHER CHOICE』、そこには“そうするしかほかになかったのだ”という諦念のようなものすら感じられる。  主人公のマンス(イ・ビョンホ […]

  • 2026年2月28日

映画『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』、親戚の葬式で、まさかこんなことになるなんて……。ユダヤの風習も垣間見ることのできる痛快コメディ

 実にわかりやすく楽しいコメディだ。こういうことをテーマにした作品は、おそらく漫画の世界にも数限りなく存在するはず。この映画ではそこに「ユダヤ」というファクターを加えることで奥深さを生み出している。  冒頭からいきなり「オヤ、なんとおさかんな」というシーンが来る。主人公の大学生であるダニエルはどうや […]

  • 2026年2月27日

映画『MALUM 悪しき神』、父親の「謎の死」の真相を知りたい! 新進女性警察官の姿を描く力作ホラー

 アンタッチャブルなもの、カルトなものに近づくと命の危険度は増す。だがジェシカ・ローレンは行動せずにはいられない。そこには父親ウィルの怪死がある。警察官の父親はカルト教団の教祖を射殺したのちに亡くなった。それはジェシカを大いに悲しませるとともに彼女から「恨みのパワー」を引き出した。父親の死を解明した […]

  • 2026年2月27日

映画『死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ』、アウシュヴィッツ収容所で戦慄の実験を繰り返した〈ナチス最大の悪〉、メンゲレの生涯を追う労作

 人類が成し得る悪を煎じ詰めたような風のあそこで、なお、〈ナチス最大の悪〉と呼ばれた男がヨーゼフ・メンゲレである。肩書としては医者になるようだが、誰かの病気を治すというよりは、人体実験を繰り返し、優生思想にふさわしくない身体を持つ者を殺し、1943年5月からはアウシュヴィッツ収容所で(おそらく)水を […]

  • 2026年2月22日

映画『ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生』、まさにタイトル通りの内容。19歳でショパン国際ピアノコンクール優勝を果たした神童、ブーニンの現在地

 1980年代に彗星のごとく現れた神童というと、私は即座に二人の名を思い出す。トランペットのウィントン・マルサリスとピアノのスタニスラフ・ブーニンである。どこか「おっさんくさい音楽」と思われていたところが間違いなくあったジャズやクラシックを、その時代の若者(私は10代前半だった)に、ファッションやル […]

  • 2026年2月14日

劇場版『僕の心のヤバイやつ』、なんという甘酸っぱさ! この青春を、この初恋を応援せずにはいられない!

 青春の焦燥を、湿気もしっかりと含みつつも結果的に爽やかに描いた一作という感を受けた。2018年から連載中の人気マンガ(原作:桜井のりお)を基にした、TVアニメシリーズの再編集版だ。  主役は、ふたりの中学生。市川京太郎は陰キャ男子でクライム・ノベルを持ち歩いている。他人とのコミュニケーションには難 […]

  • 2026年2月14日

映画『スペルマゲドン 精なる大冒険』、この思春期カップルに幸あれ! 精子たちの大冒険をミュージカル仕立てで描く話題作

 自分が学生の頃に、この作品があれば。保健体育の時間で、この作品を見ていたなら。そんなことも考えつつ観終えて、そのあとしばらく生命の不思議に思いをはせた。  キャッチコピーにある“精子版 『インサイド・ヘッド』 『はたらく細胞』”は、まさに言い得て妙。その2作からのインスピレーションが、このノルウェ […]

  • 2026年2月10日

映画『BE:the ONE -START BEYOND DREAMS-』、4年前から「世界を目指す」と宣言していた彼らが開催したワールド・ツアーに密着

 「日本レコード大賞」では4年連続となる優秀作品賞を受賞、「NHK紅白歌合戦」には4年連続で出場。ドームツアーも大成功させた人気男性グループ、BE:FIRSTを映画で捉えたBE:FIRST THE MOVIEの第3弾。今回はアジア、ヨーロッパ、北米の12か所で行われた初のワールド・ツアーに迫った内容 […]

  • 2026年2月7日

映画『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』、薬物で破滅していく親子。アロノフスキー、2000年の傑作が4K上映

 登場人物の誰も幸せにならない一作といえばいいか。やるせない気持ちになるが、同時に「このリアルから目を背けてはいけないのだ」とも思う。原作はヒューバート・セルビーJr.、監督はダーレン・アロノフスキー、脚本はふたりで手掛けた。  たぶん、根はいい人であろう母と息子の物語。母はコニーアイランドに住み、 […]

  • 2026年2月6日

チャールズ・バーネット特集上映『チャールズ・バーネット エブリデイ・ブルース』、音楽にも注目! 鬼才アフリカ系アメリカ人映画監督の2作品が4Kレストア上映

 1943年生まれの映画監督、チャールズ・バーネットの2作品が2月7日より東京シアター・イメージフォーラムにて上映される。ミシシッピに生まれた彼は、4歳の時にロサンゼルスの黒人コミュニティであるワッツ地区に移った。  『キラー・オブ・シープ』は1978年発表の白黒映画だが、撮影は72~73年頃のワッ […]