「CRAYONS」、定期公演ファイナルの1部を、3歳に若返って賑やかに開催

 4人組のアイドルグループCRAYONS(クレヨンズ)が、毎月開催してきた定期公演のファイナルとなるステージが10月31日、大塚Deepaにて2部構成で行なわれた。ここでは12時からの1部の模様を紹介したい。

 サブタイトルに「Special Producer」とあるように、今回は年初に発売したアルバムのクラウドファンディングで、プロデューサー権を獲得したファン考案による出し物、という体裁。メンバーは全員3歳に若返り、クレヨンズ幼稚園の生徒という設定で登場だ。ライブはお遊戯会へと変更、ということで、いつものSEではなく一列に並んで行進スタイルで入場。ピンクの衣装もよく似合う(笑)。それぞれが自己紹介するが、好きな食べ物の好みが、リアルの年齢で考えてみても渋すぎて、ほんとうにアイドルなのかなと疑ってしまうほど。ちなみに、各自がコメントした好物は、中村(ちぼたん)がチーズおかき、奥野(みゆたん)は寿司、小林(ちやたん)は酢だこ、恵比原(えびたん)は干し芋。3歳へのなりきり具合は、恵比原が一番だったが、小林もノリノリだった。

 さて、自己紹介が終わるとそのままライブパートへ突入だ。オープニングナンバーには賑やかな「Vault!」を持って来て、3歳児たちのお遊戯会に集まったファンたちを一気に盛り上げる。きちんと3歳児らしい舌足らずな歌い方をするなど、妙なところにこだわりが発揮されている。ここでも、恵比原がうまい!

 以後、3歳になっても中村の歌い出しが見事な「片想い」、イントロとアウトロの寸劇がさらにグダグダになった「夏恋」、「憂鬱な檸檬」、「Shiny Dream」、「かくれんぼ」と続けて、セカンドブロックの寸劇コーナーへ。内容はともかく(笑)、クレヨンズらしいわちゃわちゃした雰囲気が堪能できた。小林は遠足気分で自腹のお菓子をステージで披露するが、そのセレクションは18歳の乙女というよりは、駄菓子屋世代のオヤジそのもの。チビノニの頃も渋いと思っていたが、それにさらに磨きがかかった印象だ。みかんを手に、「私たちはまだ完成していない……つまり未完成。だから、これからに無限の可能性があるの!」、という流れから、久々に「みかん」をアカペラで歌唱。

 それが終わったら、未来へ向かってスタートを切ろうという意味を込めて、クロージング曲として選んだのは、「スタートラインズ」。リアルライブが再開してちょうど2カ月、歌と踊りのパフォーマンスもコロナ前の勘を取り戻しつつあり、異色の設定ながらも、楽しめた一時間となっていた。

 なお、この後の2部で発表された今後の活動を先に記すと、現メンバーのファイナルライブとなる「卒業公演」は、12月13日(日)に代々木山野ホールにて、12時~/17時~の2部構成で開催。1部にはなんと、あのN☆RNiR(ノニエル)がゲストで来てくれるという。しかもフルメンバーの3名体制だ。そのほか、メンバーのソロ曲を収録したCDも、限定数が発売される予定だ。
※以下2部の模様に続く。

CRAYONS公式サイト https://www.crayons1225.com/
CRAYONSツイッター https://twitter.com/CRAYONS1225
恵比原愛莉 https://twitter.com/airi_2084
中村千紗 https://twitter.com/Chisa_0219
小林千耶美 https://twitter.com/chiya0510
奥野未悠 https://twitter.com/miyuu_okuno_211