ストーリー、芝居、カメラワーク等、すべてがパワーアップ! 『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』がいよいよ公開

※編注 新型コロナウイルス感染拡大と、4都府県への緊急事態宣言の発令に伴い、公開が延期されています

 『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』が4月29日(木・祝)から全国公開される。監督は引き続いて英勉が担当。劇場版一作目の公開初日(2019年5月3日)の観客の熱気を見て確かな手ごたえを感じ、ただちに続編制作を決意したという。浜辺美波ら人気キャストたちのスケジュールを確保し、昨年9月から徹底した感染対策のもとで撮影に取り組んだ。

 前作も痛快だったが、筋のわかりやすさ(ドラマチックさ)、役者たちの表情のメリハリ、魅せるカメラワーク、大迫力の音響等、まさしくパワーアップという言葉がぴったりだ。物語にすさまじい刺激を与える“とてつもない強敵”の不気味な存在感、夢子(浜辺美波)と綺羅莉(池田エライザ)のクールな共闘、強いはずの夢子が徹底的に打ちひしがれながらも新たな光明を見つめようともがくさまにも引き込まれた。

 だがどんな超人的な人物にも、心の闇はあるもの。その“とてつもない強敵”も、例外ではなかった。人間であれば、どんなに完璧そうにふるまっていてもどこかにほころびが必ずあって、そこが他者に拡げられてゆくと弱み、恨みつらみ、コンプレックスが露出する。そのあたりのキメ細かな描写も、この映画は心憎いほどだ。さらに「指名ロシアンルーレット」によるクライマックスに向けての展開には「おっ、そうきたか」と心の中で声が出てしまう。初めて歌唱シーンに挑んだという芽亜里役の森川葵、明鏡止水そのものの立ち振る舞いに終始する百合子役の岡本夏美の快演も印象に残った。

 加えて目の描写が、とにかくすごかった。昭和のアニメ『巨人の星』では、主人公の目の中に炎が燃えていた。それから半世紀、テクノロジー等を得て、“目の中で表現される心理描写”は、ここまで進化したのか、となんだか胸が熱くなった。やっぱり目は口ほどに物を言うのだ。

 監督は「このメンバーで、シリーズを10年続ける」と公言しているという。視聴者は今後、さらにものすごい“サーガ”にいざなわれることになるに違いない。

映画『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』

2021年4月29日(木・祝) TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー

<STORY>
生徒代表指名選挙を終え、平穏が戻ったかのように思われた私立百花王学園。しかし生徒会は、蛇喰夢子の幾度にも及ぶ逆転劇に危機感を募らせていた。一方、学園内では生徒会への上納金を支払えない家畜の人数が爆発的に増加。「家畜の呪い」と呼ばれたその謎の現象により、学園内は異様なムードに包まれ、家畜たちによる生徒会役員への公式戦ギャンブルが横行する非常事態となっていた。

そんな中、一人の男が突如学園にあらわれる。彼の名は視鬼神真玄。2年前に起こしたある事件をきっかけに、生徒会長・桃喰綺羅莉によって学園を追われた過去を持ち、共感覚という特殊能力を持った最凶最悪のギャンブラーだ。視鬼神の毒牙はやがて、夢子の背後にも忍び寄り・・・。「賭ケグルイ」史上かつてない危険なギャンブルバトルの幕が開く!

<出演>
浜辺美波 高杉真宙 
藤井流星(ジャニーズWEST)
松田るか 岡本夏美 柳美稀 松村沙友理(乃木坂46)小野寺晃良
池田エライザ
中村ゆりか 三戸なつめ
矢本悠馬 / 森川葵

<スタッフ>
原作:河本ほむら・尚村透(掲載 月刊「ガンガンJOKER」スクウェア・エニックス刊)
監督:英勉
脚本:高野水登 英勉
配給:ギャガ
(C)河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX  (C)2021 「映画 賭ケグルイ2」製作委員会
※「賭」の正しい漢字は「かいへんに者・点ナシ」

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