「九州女子翼」、アキカル主催のアコースティックレターライブでさらに成長した歌声を披露。山本愛理の激進化に感動

 九州発の4人組ガールズグループ・九州女子翼が12月16日(木)、AKIBAカルチャーズ劇場主催のライブイベント「アコースティックレターライブ」に出演。4月より出場してきた成果を存分に発揮する、見事な歌声を聞かせてくれた。

 今回は10月に始まった秋公演の最終ステージ。地元福岡でも本公演に倣ったアコースティックライブを開催してきており、メンバー4人はいずれもその歌声に磨きをかけ、より厚みのある、より帯域の広がった素敵な歌声を披露していた。

 今回は、メンバーそれぞれテーマを持って歌声の幅を広げるかのような歌唱が印象的となっており、鈴川瑠菜はより高域を伸ばすような歌唱が耳に残ったし(見事に澄み切った歌声となっていた)、詩絵里は低域へ落とすような歌い方をしており、カバーした楽曲のオリジナル歌手の歌い方に近い雰囲気を再現してくれた。愛理はスーパー愛理を超えたまさにゴッドの領域に! その歌唱は、発声の強弱から、高域の伸び、低域のすごみ、声の厚み、ビブラートというようにあらゆるテクニックを駆使し、楽曲の持つ雰囲気、歌詞に描かれる情景を再現してくれた。まるで、愛理のソロステージを見ているかのような感動を届けてくれた。実玖は、いつどこで聞いても実玖と分かる特徴的な声質に磨きをかけ、澄み切った歌声を披露していた。表情もすっきりとしており、かつて抱えていたプレッシャーもすっかりと吹っ切れたよう。

 本公演のために編曲された、アコースティックバージョンの「私だけのarmor」(九州女子翼 楽曲)も、上述したように地元開催のアコースティック公演の成果もあり、10月度の初披露時から大いに成長したコーラスを聞かせてくれた。そして、そのままこの時期の定番とも言える「メリクリ」(BoA)を、聖歌隊のような澄み切った歌声で会場を満たし、中でも山本愛理のそれは見事なもの。小さな体からほとばしるような感情の波が発せられるだけでなく、そうかと言えば逆に静謐さも感じられるような微細な表現(発声)も交えるなど、これまで培ってきた歌唱テクニックのすべてを一段向上させたかのよう。

 また、今回はデュエットも組み合わせも見どころで、実玖愛理はユニゾン的な歌唱を、詩絵里&瑠菜はハーモニーを、豊かな斉唱で聞かせてくれた。最後は、4人揃って「オレンジ」(SMAP)を披露して終了だ。

 なお、秋公演は今回で終了するが、1月から始まる冬公演への九州女子翼の出演が決まったそう。次回、アコースティックレターライブへの出演は、2022年1月27日(木)を予定している。

九州女子翼 https://twitter.com/ITR_KGW
実玖 https://twitter.com/itr_miku
山本愛理 https://twitter.com/itr_airi
詩絵里 https://twitter.com/itr_shieri
鈴川瑠菜 https://twitter.com/itr_luna