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エンタメ

  • 2024年6月30日

中越地震復興20年祈念のドキュメンタリー映画。「花火」の持つスピリチュアリティを打ち出した一作

 新潟県の夏の風物詩である「長岡花火大会」にまつわる一作。この大会、私も名前だけは存じていたが、「こういう背景があったとは」「こういう願いが込められていたとは」等、初めて知る事項もいっぱいあり、あえて全国公開の映画にした理由も理解できた。  幕末の北越戊辰戦争(日本史上最大規模の内戦との声もある)で […]

  • 2024年6月28日

CHANELのタイアンバサダーに任命された気鋭・ジラポーンシンの演じ分けも圧巻の、まさに「忘れられない夏」

 邦題――『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』――がすべてを語っている。一卵双生児のユーとミーが過ごした、ひと夏の物語。ふたりは外見がとても似ていて、しかもとても仲がいい。当然ながら好みも似ていて、食べ物や服など、いろんなものを分け合ってきた。が、ここに、「シェアできない」出来事が生まれる。同じ青 […]

  • 2024年6月27日

もしこんなことが自分の身に起こったら? ポン・ジュノ監督も称賛する一作が日本公開。『スリープ』

 実際にこんなことがあったら、しかもそれが自分の配偶者の身に起こったら、「夜が怖くてたまらなくなる」はずだ。が、この映画にはコメディの風味もあり、SF的なところもあり、同時にしっかりラブストーリーとして成立している。味付けにグラデーションがある。  夫・ヒョンスと妻・スジンは高層マンションに住んで安 […]

  • 2024年6月27日

「死ぬんはいつでもできるけぇ、生きちょっても ええよね」。あきらめないことの輝きを伝える一作。「幽霊はわがままな夢を見る」

 タイトルが興味深い。どんな内容か想像できないあやしさがあるのに、語感がキャッチーだから、見たくなってくる。  加藤雅也が、下関市出身のグ スーヨン監督と、やはり同市出身の深町友里恵に「下関発のオリジナルムービーを撮ろう」と呼びかけたことで、この作品ができたという。また脚本にはグ監督の実弟、具光然が […]

  • 2024年6月23日

次第に心を通わせてゆく3人の暖かな物語。本年度アカデミー賞5部門のノミネートほか、世界各国の賞を受賞。『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』

 アメリカ・マサチューセッツ州にある名門学校を舞台にした、クリスマス・シーズンの物語と言えばいいだろうか。時期は1970年。中心となるのは堅物の古代史教師・ハナム、母との旅行を楽しみにしていたが(母の事情により)反故にされた生徒アンガス、ひとり息子をベトナム戦争で失った料理長のメアリー。他の生徒やス […]

  • 2024年6月23日

映画『つゆのあとさき』が公開。主演「高橋ユキノ」は台本を読んで、「すぐにやりたいと思ったし、届ける必要性がある映画だと感じた」とコメント

 映画『つゆのあとさき』が、6月22日よりユーロスペースほか全国順次公開となった。初日の6月22日(土)にはユーロスペースにて、高橋ユキノ、西野凪沙、吉田伶香、山嵜晋平監督、スペシャルゲスト佐々木チワワが登壇する舞台挨拶が実施された。          ●          ● 作家・永井荷風による […]

  • 2024年6月21日

フランス人になりすましたユダヤ人青年が、ひとりナチスに立ち向かった「方法」とは? 『フィリップ』公開へ

 1941年、ナチズムの嵐が吹き荒れる中、目の前で恋人をナチスによって殺されたポーランド系ユダヤ人が、「フランス人」に扮することでサヴァイヴし、おろかナチス将校たちの妻を次々と誘惑して、いささかなりとも私恨を晴らしていた話――――ということになろうか。原作は検閲で大きく削除された後、1961年に出版 […]

  • 2024年6月21日

ヴェンダース×キーファー! 第76回カンヌ国際映画祭特別上映ワールドプレミア作品『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』

 説明不要の鬼才監督ヴィム・ヴェンダースが、同じ1945年に生まれ、同じ母国(ドイツ)を持つ芸術家アンゼルム・キーファーを描く。ヴェンダースとキーファーの組み合わせなのだから、それだけで、たまらなくアーティスティックな香りが漂ってくる。キーファーを題材にしているといっても、まだ彼が若手だった頃に収録 […]

  • 2024年6月19日

総勢24名のガールズの弾けまくった芝居が楽しめる舞台『ネーチャンズ☆2024』、絶賛上演中

 スタジオケーズの6月公演となる「ネーチャンズ☆2024」のゲネプロの模様がマスコミ・関係者に公開された。これは、人気の演劇カンパニー・カラスカとのコラボ作品となる、誰もが楽しめ笑って泣けるエンターテイメント舞台だ。  本作は2019年に上演され、好評を博した舞台「ネーチャンズ☆8」の約5年ぶりのリ […]

  • 2024年6月14日

自らを「ガマフヤー」(洞窟を掘る人)と呼ぶ具志堅隆松をフィーチャーした、示唆に富む一作『骨を掘る男』

 この映画には3つのファクターがあると感じられた。ひとつは、具志堅隆松という、40年以上にわたって沖縄戦の戦没者の遺骨をボランティアで蒐集している男性の存在。もうひとつは、沖縄戦の犠牲になった大叔母の生きた痕跡を探す本作の監督・撮影・編集の奥間勝也。さらにもうひとつは、戦争の犠牲になった者(それは日 […]