『コーダ あいのうた』の大ヒット御礼イベントに「上白石萌音」が登壇。「心を揺さぶられて、これから先、何回も観返すだろうと思った」

 先日発表されたアカデミー賞で<作品賞><助演男優賞><脚色賞>の3冠に輝いた、最高に胸熱で爽快な感動作『コーダ あいのうた』。サンダンス映画祭で上映されるや世界のバイヤーがその権利に殺到、史上最高額の26億円でアップル社が落札し世界を驚かせたと思えば、3冠に輝いたアカデミー賞でもその名が挙がるたびに、声援とともにASL手話での拍手(手のひらをひらひらとさせる)が会場を包み、世界中を暖かい気持ちで満たしました。

 このアカデミー賞受賞&大ヒットに対し、本作のテレビスポットのナレーションを手掛け、「ここ数年で一番好きな映画、10回は泣いています」とべた褒めの上白石萌音が、都内劇場にて実施されたアカデミー賞受賞記念舞台挨拶に登壇! 映画鑑賞後の観客を前に、本作の魅力について熱く語りました。
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 本作の熱烈なファンである上白石は、劇中のクライマックスを飾る涙腺崩壊必須曲『青春の光と影』をBGMにして笑顔で登壇。冒頭では自己紹介および「アカデミー賞受賞おめでとうございます。今日は一緒に楽しみましょう!」と主人公ルビー(エミリア・ジョーンズ)のような流暢な手話で挨拶し、拍手喝采となった。

 テレビスポット映像では「わんわん泣いた」「ここ数年で一番良かった」とのコメントを寄せている上白石。改めて「この映画に出会えて良かったと心の底から思っていますし、心を揺さぶられました。これから先何回も見返すだろうと思うし、歌がもっと大好きになったし、手話を始めたいと思うきっかけにもなりました。沢山のものをくれた映画です」と“コーダ愛”ダダ漏れ。

 ルビーの父親を演じたトロイ・コッツァーが助演男優賞を受賞したが、この受賞に対して上白石は「絶対に獲ってほしい!と密かに思っていたので、受賞のニュースを見て嬉しくて泣きました」と大喜び。第94回アカデミー賞作品賞を受賞したことについても「作品賞を獲ったらサイコーだと思ったし、愛に溢れた素敵な作品が受賞するって素敵な世界だと思いました」と我がことのように喜びを噛みしめていた。

 アカデミー受賞式でのエミリア・ジョーンズのドレスアップ姿にも感激したと告白。「私はエミリアの声が大好き!スーパーハイパー・ヘビーローテーションしているサントラも最高っす(笑)! サントラも絶対に聴いてください!劇伴も最高です!」と猛プッシュする場面も。

 歌手としても活躍する上白石。自身にとっての“歌”とは「一番好きで、一番怖いものです。好きだからこそ怖いです。一人で家で歌う分には好きでいいけれど、それがお仕事になると・・。好きだからこそいい歌を歌いたいと思う。好きだからこそ歌に失礼のないように、という気持ちがあります。でもそんな気持ちに対して勇気をくれるものも…歌なんです。歌がなかったら生きていけないくらい大切なもの」と唯一無二だと打ち明けた。
女優で妹の上白石萌歌も姉・萌音のプッシュで本作を鑑賞したという。「『サイコーだった!』と二人で1時間くらい映画『コーダ あいのうた』について喋りました。ルビーが歌を歌う理由に感動して共感したと言っていました。両親も作品を見ていて…もはや“コーダ大好きファミリー”です!」と胸を張った。

 本作をきっかけに手話を勉強中という上白石。「手話は体全体の言語だと思った。エネルギーのあるもので奥深い。これからもっと勉強をしたいです。みなさんも自分のお名前だけでも調べたら楽しいかもしれません」と手話の魅力を熱弁。本作のさらなるヒットに向けて「映画館という静寂の中で見ると、聴こえてくる音の数も静けさの種類もまったく違う。『コーダ あいのうた』は絶対に映画館で見るべきだとオススメしたいです!」と力強くアピール!最後、観客と一緒に、本作で助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーと同じ手話ポーズ<I LOVE YOU>を披露して、締め括られた。

映画『コーダ あいのうた』

大ヒット上映中!

<STORY>
海の町で、耳の聞こえない両親と兄と暮らすルビーは、幼い頃から家族の“通訳”となり、家業の漁業を毎日欠かさず手伝っていた。高校で合唱クラブを選択したルビー。彼女の歌の才能に気づいた顧問が、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、夢よりも家族の助けを続けることを選ばざるを得ない彼女は・・・。

監督・脚本:シアン・ヘダー
出演:エミリア・ジョーンズ、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、マーリー・マトリン、トロイ・コッツァー
原題:CODA|2021年|アメリカ|カラー|ビスタ|5.1chデジタル|112分|PG12
配給:ギャガ
(C)2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
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