数多くのアイドルイベントやアイドルグループのワンマンライブ、ツアーの制作などを手掛ける『ッスッゴイ』から、新たな5人組のアイドルグループ「フューチャーサイダー」が誕生し、10月20日に神田明神ホールにてお披露目単独LIVEを開催、計7曲を堂々と披露した。
“あなたの春はこれからだ。掴め、その手で。”というコンセプトのもと、6月にオーディション募集が始まり、以降、書類審査、面接、歌唱・ダンスなどの実技審査を行った末、メンバーが決定、そして結成。グループ名の由来は、“炭酸のように弾ける今を この先もずっと「キミ」と過ごしていきたい。”から、
グループのコンセプトは、“キミのありふれた日常に、青春を、今。”。頻出されている“青春”という言葉の通り、“いつでも青春をしよう、今からでも遅くない”という想いが、この新グループに込められているという。10月20日に神田明神ホールでステージデビューし、チケットはソールドアウトしたという。
この日は秋晴れの心地の良い天候で、デビューを飾るには打って付けの日だった。デビューライブのチケットはソールドアウト。新たなアイドルグループの誕生を目に焼き付けようと、多くの観客が駆け付けた。会場後方まで埋まる観客。デビューに向けて、ワクワクとする雰囲気が漂っていた。
開演時間になると、会場が暗転し、「青色シルエット」のMVが流れた。このMVでは衣装姿で学校のプールで踊ったり、制服姿で物語風に演出されたりと、可憐な姿を見せる映像だった。このMVに加え、このライブに来た人へ限定公開で「デビューまでの軌跡」と題した映像も流れた。オーディションの時、レッスンの様子、ビラ配りの様子などが写され、エモーショナルな気持ちにさせられた。
その後、メンバーの登場を告げるOVERTUREが鳴り響いた。フューチャーサイダーでは、このOVERTUREを、フューチャーサイダーという言葉に掛けて、「Over Fu Ture」とタイトル付けしている。
そんな「Over Fu Ture」は、歯切れが良くリズミカルなテンポに、青春を感じられる爽やかなサウンド。途中でメンバーが袖から登場すると、一気にサウンドがテンポアップ。クラップをしながら会場を盛り立てるメンバー。呼応するようにクラップをして、しっかりと迎え入れるオーディエンスの姿が見られた。デビューライブはここから熱い空間へと変化していく。
フューチャーサイダーのステージデビュー1曲目は、「青色シルエット」。軽快なギターサウンドが鳴り響く中、秋月かえでが見事な歌い出しを魅せる。Aメロの<心の温度上がっていく 始まる予感がした>という歌詞の通り、フューチャーサイダーの始まりを告げるように彩菜まりが歌い、踊る。ステージデビューという新たな門出に対して、想いが募るメンバー。
爽やかなサウンドや“青春”を感じることができる歌詞に合わせて、手足を華麗に振ったり、ハイタッチしたりなど、フォーメーションを変えながら流動的にパフォーマンス。時にジャンプするなど、活力のあるパフォーマンスも魅せていた。緊張もあっただろうが、堂々とするメンバーの姿。その勇姿を、全員が温かく見守っていた。
最初の楽曲を披露すると、MCへ。自己紹介をして観客へ挨拶。改めて大きな拍手で迎えられていた。
MCを終えると楽曲の披露は続く。
2曲目は「初恋チャイダー」。ポップなメロに合わせて、恋のドキドキを表現した歌詞を歌い上げるアッパーチューンだ。サークルになってステージをぐるぐると回り、サビでは手のひらを目一杯、上へと掲げて回す。2人で大きなハートを作ったり、風を表した振りをしたりと、楽しさの中にも可憐な姿を見せて、観客を虜にしていた。心を躍らせるこのナンバーで盛り上がり、ヒートアップする会場。学生の”初恋”というドキドキを、このパフォーマンスへと昇華させるこのナンバー・パフォーマンスは、今後、共感を得ながらどんどん盛り上がっていくに違いないだろう。
3曲目は「マジックシック」という楽曲をドロップ。全面的にキュートな恋愛ソングで、サビではステップをしながら、小指と親指を立てた手を振る、特徴的なダンスを披露。愛愛しい姿を見せてくれていた。一人ひとりが活発にアクトをしながら、美しい歌声を奏で、アイドルとしての輝きを光らせていった。細い振り付けと元気いっぱいな姿は今後も要チェックしたいところだ。元気、可愛い、青春が溢れる楽曲で盛り上がる。フューチャーサイダーの要素を前面に押し出している楽曲とも言える。
次のMCでは、秋月かえでがグループについての説明を。コンセプトの“キミのありふれた日常に、青春を、今。”という言葉の通り、今を楽しみながら、フューチャーサイダーで青春を作っていこうと誓った。このライブは“青春の1ページ”というよりも、“表紙”みたいな感じと述べ、これから思い出をたくさん作り、思い出を共有して、青春を作っていこうと述べ、大喝采を呼んでいた。
4曲目は「エアラブ」。勢いのあるリズムに対して、メンバーは美しくて力強い歌声を際立たせる。合わせて、“静”と“動”を意識するような、メリハリのあるダンスは必見。身体を目一杯使ったダンスと、シンクロするように連動するアクトを繰り広げていた。快活にステップを踏みながら、気持ちを込めて歌い上げる。フューチャーサイダーの“今を楽しむ”という想いを体現しているようだった。<胸を弾ませるような感覚を>という歌詞の通り、これからのグループの発展に、胸を弾ませられるような展開になっていた。
フューチャーサイダーのステージデビュー本編のラストは「Gimme a star!!」。少しクールで厚いギターサウンドを、アイドルソングに昇華させたこのナンバーでは、メンバーが大きく手を上に掲げる。クールなメロディーにマッチするように、勢いのあるダンス。サビでは大きく手を振って、会場に一体感を創り上げていった。落ちサビで、本多あおいが気持ちを存分に込めた歌唱を奏でる。終始、華麗に舞うようなダンスと、熱い歌唱で、大きく魅了していった。これからグループとして瞬くほど輝くという、グループの意思表明にも感じられるパフォーマンスだった。
5曲の披露を終えると、集合写真を撮って、本編を終えた。
メンバーがステージを後にすると、すぐにクラップでアンコールが起こった。アンコールに応えて、メンバーがグッズのTシャツを身に纏って再登場。
アンコールに感謝しつつ、感想とこれからの意気込みをそれぞれ述べていった。
彩菜まり 「(チケットが)完売すると思わなくて、もう本当に嬉しくて。最初に映像を見てもらったと思うんですけど、それも先に見てて、すごく感動しちゃって。今日、みんなに会えたことが本当に嬉しいです。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします!」
桜歌ひな 「私はアイドルになったことがなくて、本当に人生で初めての舞台が今日だったんです。それで、楽屋でもずっと緊張してて、ずっと隅にいたら笑われたりしたんですけど。でも、想像してた何倍も楽しかったし、いっぱい人もいるし、ペンライトも振ってくれて、本当に楽しかったので、今日、決意しました。私は絶対に唯一無二の、最強アイドルになりたいと思います!」
本多あおい 「こんなにたくさんの方に来ていただけると思っていなくて、本当に嬉しいです。これからもっと頑張りたいです! よろしくお願いします!」
瀬乃みく 「今日、まさかソールドアウトできるなんて思っていなくて、来てくれた全員を楽しませて帰すことができるかなって思ったんですけど、みんな楽しそうに手を振ってくれているのを見て、今楽しかったなと少しでも思った方がいたら、ぜひこれからもフューチャーサイダーのことを、応援してて欲しいなと思います。皆さんと一緒に、青春の1ページをいっぱい作れるようにしたいです!」
秋月かえで 「いよいよ始まりましたね、フューチャーサイダー。こんな、まだ始まったばかりなのに、こんなことを言うのはどうかと思う人もいるかもしれないんですけど、私は本当に売れたいです。そして伝説を作りたいです。素敵なメンバーとスタッフさんと、ここにいる皆さんと一緒に作っていきたいです。これからもっともっとフューチャーサイダーが、皆さんの光の場所でありたいな思うし、支えな場所に、絶対にします。信じて私たちに着いてきてください」
一人ひとりのコメントに、それぞれ大きな拍手が巻き起こった。
アンコールに応え、楽曲を披露することに。「私たちはどんなことがあっても、上を目指すことを諦めません」と曲振り。本編で披露した最初の楽曲「青色シルエット」 、最後に披露した楽曲「Gimme a star!!」を再度披露。本編での最初の披露以上に、大きな盛り上がりを見せ、中には早くも振りコピする人々も多く見られた。会場の熱量は最高潮を迎え、フューチャーサイダーのステージデビューライブは幕を閉じた。
“キミのありふれた日常に、青春を、今。”という言葉通り、今を楽しみながら、多くの人と思い出を作って、青春をしていく。そんな青春のページがどのように彩られていくのか。そして、これからフューチャーサイダーがどのような活躍を見せてくれるのか。今から非常に楽しみにしてくれるようなデビューライブだった。今のありふれた日常を炭酸のように弾ける日々に変化させる。フューチャーサイダーは、みんなと共に“青春”をしていくはず。そんなフューチャーサイダーが描く“青春”の日々をぜひ一緒に描いて欲しい。
TEXT:石山喜将
PHOTO:ワタナベタイシ
【セットリスト】
Over Fu Ture
M1 青色シルエット
M2 初恋チャイダー
M3 マジックシック
M4 エアラブ
M5 Gimme a star!!
-Encore-
M6 青色シルエット
M7 Gimme a star!!
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