「九州女子翼」、グループ・ソロの進化と成長の源泉となったアコースティック・レター・ライブの最終ステージを、楽しさ・賑やかさ満載で披露

 九州発のガールズグループ 九州女子翼が12月8日(木)、AKIBAカルチャーズ主催の月一アコースティックライブ「Acoustic Letter LIVE」の秋クールラストとなる12月公演に出演。一年半続いた同ライブの最終ステージを、大きな愛と躍動感をもって完遂した。

 今回は一年半、7シーズンにわたって開催してきたアコースティックライブの最終公演ということで、メンバーの意気込みも相当に強い印象で、それは冒頭のカバー曲(残響散歌)の歌唱にも大きく表れていて、まさに気迫としかいいようのないものを感じる仕上がりに。

 アコースティックライブの最終回となる今回は、歌唱する曲への愛着がいつも以上に増しているようで、全部とはいかなかったが、「Starry~」「Merry Go~」「fruits~」「I Am~」「明日へ」などなど、曲紹介の際に関連エピソードや聴きどころの説明を加えるなど、観客の分かりやすさ、理解の深化を促すようなプロデュース的なトークも展開されており、歌手(アーティスト)としての歌唱力や表現力の成長だけでなく、ステージング全般に関する意識の高まりも感じられるものとなっていた。

 特に観客から大きな笑いを引き出したのは、「fruits usic2」のエピソードトーク。歌詞の中にはメンバーの自己紹介的なワードが盛り込まれていて、タイトルにfruitsとあるように、それぞれが好きな果物が取り入れられているのだが、

実玖 歌詞はチェリーとなっているけど、実は“アメリカン”が付くアメリカンチェリーが大好き
詩絵里 桃と梨が好きだけど、梨は歌詞に取り込みにくそうだったので、結果、桃になった
鈴川瑠菜 イチゴしか勝たん(今日の衣装は真っ青だけど)
花音 本当は桃が好きだけど、すでに枠が埋まっていたので(詩絵里が使用)、マンゴーにした

 と、それぞれ個性的なコメント。歌唱力・表現力だけでなく。トーク力も大いなる成長を遂げている、と言えるだろうか(笑)。

 また、どの楽曲も生バンドが演奏をしているだけあって、場(会場)の雰囲気やメンバーの気合・気迫に合わせて柔軟にスタイルが変化していくのも聴きどころで、バンドメンバーを含め、最新が最高を地で行くような見事なパフォーマンを披露してくれた。

 また中盤に行われたエピソードトークでは

詩絵里 アコースティックライブへの出演が決まった時は、(アコースティックの歌唱は)やったことがなかったので、すごくうれしかったです。本編(通常ライブ)よりも褒められることが多くて、月に一度のご褒美感覚でいました

花音 加入した時は、歌にすごく苦手意識があって、(アコースティックで)歌うことに不安しかありませんでしたけど、最初に歌った「群青」との出会いが、苦手意識を変えてくれて、大切な曲になりました。よかったです

鈴川瑠菜 今だから言えるけど、曲が覚えられなかったり、できないことが多くて、稽古場や家でずっと泣いていました。よく実玖ちゃんと、歩きながら歌の練習をしていました……

実玖 みくるなの二人は、どうしても覚えるのが遅かったので、車を待つ間、道端でずっと練習していたのを覚えています。でも、(アコステは)新しい曲と出会える素敵な機会になりました

 と、それぞれがこれまでのステージを振り返りながら、自身の成長を語っていた。

 本編が終了しても、余韻冷めやらぬ観客からの大きなアンコール(拍手)に応えて、もう一度「I Am Love」を歌唱して、九州女子翼のアコースティック・レター・ライブは終了した。詩絵里は「最高の空間が創れたと思います。これを胸に刻んで、今後の活動を通して成長していく姿を見てほしい」というコメントを発していた。

 九州女子翼は、大晦日には、地元定期、およびカウントダウンライブを行って年内の活動は終了。年明けは、2023年1月5日(木)から東京遠征を実施し、同日は東京定期公演を、翌1月6日(金)にはスペースemoにて「エモい女子翼。」を開催する。

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