九州女子翼が4月8日、地元福岡ベイサイドホールにて、月一恒例の定期公演「九州女子翼定期公演 第六十片」を開催。この日は、60回目という節目になると同時に、5人目となる新メンバー「木城杏菜」のお披露目も兼ねた記念の公演。ここでは、九州女子翼の本領が発揮された第三幕・ライブ本編の模様を紹介したい。
期待の第三幕は、サードアルバム「LOCKON」収録のオーバーチュアー「Target」からスタートだ。一番乗りはもちろん新メンバーの木城杏菜であり、見事な構えで会場に集まったファンの心を射抜いていた。そして期待のオープニングナンバーは、彼女が一番習得するのが難しかったという「LOCKON」だが、およそ2カ月間の稽古期間を経ているだけあってか、その動き、止め、歌唱とも素晴らしいもの。のっけからもう、“九州女子翼のメンバー”であることを体現しているかのような存在感だ。声質は、若干高域寄りのようで、実玖と並び、上のハーモニーを熱く・厚くしてくれることだろう。実際に5人の斉唱を聞くと、やはり4人体制の時よりも声に厚みと、幅が出ているのが分かる。これがスタート地点なのかと、感嘆以外の言葉が見つからないほど素晴らしい出来栄え。
以後、「絶対零度」「Star Seeker」「Starry Night」という難曲をこともなく披露していくが、会場からの大きな声援も、彼女の気持ちを大きく後押ししているのであろう、現メンバーのパフォーマンスに劣らず、遅れずに、メロディ、リズムともに楽曲に一致したパフォーマンスを魅せてくれている。
今回の、お披露目も兼ねた定期では、一幕目のカバー曲コーナーを含め、新メンバーの木城は、14曲の楽曲を歌い、踊っていたが、最後の最後、アンコール部分まで、その動きは鈍ることなく、息切れすることもなく、旧アプガ並みの体力を誇るメンバーに必死に食らいついている姿が見て取れた。
そして、本編最後には、自身のお披露目ライブを振り返り、下記のような愛らしいコメントを発していた。
木城杏菜 今日がデビューイベントで、本当に始まる前からドキドキしていて、不安もたくさんありました。けど、いざステージに立ってみたら、本当に優しい皆さんが待っていてくれて、メンバーが支えてくれて、本当に楽しかったです。この瞬間を作ってくださり、ありがとうございます」
また、アンコールを受けて再びステージに立った際には、「まだ、ドキドキしています。自分がどこにいるのか、分からないぐらいです」（木城）と、初々しい顔も見せていた。
という流れで、アンコール歌唱に入る際のまとめコメントをする花音が、まあしでかしてくれたのだが（笑）、秘儀を駆使して時間を巻き戻し、見事、会場の笑いをさらっていた。ちなみに、木城の自己紹介の際の口上はとても愛らしいものとなっていた（ご自身でご確認ください）。あわせて、花音の口上も一部が変更されていた（こちらも同様に会場で、ご自身の耳でご確認ください）。
さて、九州女子翼の次回東京遠征は、4月21日のスペースemoからスタートだ。翌22日の木城の誕生日（19歳）は「クロフェス」に出演、23日は東京定期公演（六十片）が控えている。同時に、7月発売のフォースアルバムのリリイベも各地で予定されているので、ぜひチェックしていただきたい。福岡での次回定期公演は5月5日開催とか。
最後に（書き忘れそうになった）、新メンバーとともにお披露目された新衣装についても簡潔に紹介しておきたい。今回は、下がお揃いで、上はメンバーごとに個性を出したデザインになっているそうで、社長の鶴の一言でグループ初の、肩出し（詩絵里）、へそ出し（実玖）が実現したのだとか。
花音は「なで肩」をフォローするデザインに、鈴川は中二病をくすぐる「スタイリッシュ」な仕上がりに大満足。同時に1年半ぶりのスカート衣装に「ひらっとする感じが楽しい」と笑顔で話していた。詩絵里は「大人っぽい肩出しで、フロントの斜め（左右非対称）の部分がおススメ」だそうで、指先に向かってのフリルは「指が長く見えて素敵」と形容していた。実玖は胸元の飾り（ネクタイみたいなところ）がおススメだそうで「こういうのが欲しいとお願いして実現してもらいました」と嬉しそうに話していた。
第三幕 曲目
・Target（オーバーチュアー）
・LOCKON
・絶対オ零度
・Star Seeker
・Starry Night
・Welcome To The Music
・fair wind
・空への咆哮
・序曲
アンコール
・TAKE WING
・キミは太陽
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