映画『リゾートバイト』の完成披露上会が実施。永江監督は「多くの方に楽しんでもらえるホラーエンターテインメントです」と自ら太鼓判

 映画『リゾートバイト』は、10月20日(金)よりグランドシネマサンシャイン 池袋、イオンシネマほかにて全国順次公開となりました。

 公開を記念して、9月27日(水)18:30から、グランドシネマサンシャイン 池袋にて、伊原六花、藤原大祐、秋田汐梨、そして永江二朗監督が登壇の公開記念舞台挨拶を開催させていただきました。
          ●          ●
 映画『リゾートバイト』完成披露舞台挨拶が9月27日、東京・グランドシネマサンシャイン 池袋で行われ、主演の伊原六花、共演の藤原大祐、秋田汐梨、メガホンをとった永江二朗監督が登壇した。

 2009年に『ホラーテラー』(怖い話投稿サイト)に初投稿され、その後『2ちゃんねる』に再投稿されるとあまりの怖さと秀逸な展開で一気に話題となったネット怪談をもとに映画化した本作。旅行を兼ねてとある島にある旅館でリゾートバイトを行うことになった大学生たちが、旅館で働く従業員から“この旅館にある秘密の扉”を探る肝試しを提案されたことをきっかけに、後戻りできない恐怖体験をしていく様を描く。

 完成した本作を観客に初お披露目する心境を尋ねられると、引っ込み思案で大学生活に馴染めずにいる主人公・内田桜を演じる伊原は「本当にあっという間ですね。5月から6月にかけて撮影をしたんですけど、こんなスピードで映画ってできるんですね」と目を丸くしつつ、「みなさんにぜひ楽しんでいただけたらなという気持ちです」とにっこり。永江監督は「ずっとまったく売れない監督だったんですけど、『きさらぎ駅』でようやく花開きまして、本作は『きさらぎ駅』が面白いと思っていただいた方にも楽しんでいただける作品ですし、『きさらぎ駅』がダメだった方にも楽しんでいただけるように作りました。多くの方に楽しんでもらえるホラーエンターテインメントができたと思っています」と仕上がりに手応えをにじませた。

 また、本作の注目ポイントを尋ねられると、伊原は「ストーリーが面白くて、ホラー映画としても、青春映画としても楽しんでもらえる要素がたくさんで、本当にリゾートバイトをされている方とか、ネットの都市伝説をよく見られている方にも“おっ!”っと思っていただけるような仕掛けがいろいろ出てきますので、そこが見どころかなと思います」と紹介し、桜を気分転換させるためにリゾートバイトに誘う真中聡を演じる藤原は「スピード感があり、中だるみがまったくなくて常に流動的に変わっていく。流動的に変わっていく!」と繰り返して本作のテンポのよさを強調。

 同じ質問に、幼いころから桜に想いを寄せている聡の想いに気づき、リゾートバイトで2人を結びつけようとする華村希美を演じる秋田は「ホラーが苦手な方もいらっしゃると思うんですけど、ホラーではあるんですけど、撮影をした(岡山県の)白石島のきれいな景色のシーンとか、ただリゾートバイトを楽しんでいる3人の描写とかもあったりして、そこで息抜きしていただけると思うので、ホラーとは違う要素も楽しんでもらえるかなと思います」と語り、永江監督は「この映画のキャッチコピーが“絶対に先が読めない86分”となっておりまして、観終わったときに“なるほど”とか“やられた”って感覚になっていただけるんじゃないかなと思うので、そこは観どころだと思います」と言葉に力を込めた。

 そして、ロケ地となった白石島での思い出を聞かれると、伊原は「自然豊かで空気も気持ちいいし緑もよくて、全部すごく楽しかったんですけど、撮影の合間にみんなでビーチボールをしたり、カヤックで近くの島まで行ってみたりして、島でしかできないことをやらせてもらえて楽しかったです」と声を弾ませたが、秋田はカヤック体験をしていなかったそうで「えー!嘘!?いいなあ…」と羨ましがっていた。

 一方、藤原は「僕たちのオアシスと言われるスーパーマーケットが1件ありまして、その島にはコンビニがないのでそこでしか食べたいものを買えないという伝説の“あまのストア”がありまして、しかも営業時間が短くて、撮影前に行くこともできないし、撮影後も行けないので伝説なんですよ。干潮のときにしか渡れない島もあったんですけど、同じくらい僕たちからしたらオアシスで、その“あまのストア”に行った思い出が1番強いですね」と回顧し、撮影の合間に別の仕事で東京に帰るタイミングがあったそうで「(東京に)帰ったら“眩しい…”、“うるさい!”ってなったくらい東京ってすげーって思いましたね」と当時の心境を明かした。

 そして、秋田は「本当に景色がきれいで、私は陽が落ちる前に撮影が終わることが多かったので、撮影終わりに浜を散歩したり、止まっていた民宿みたいなところにバルコニーがあって、そこで“あまのストア”で買ったカフェラテを飲みながら台本を読んだりして、優雅なひとときを過ごしていました」と目を輝かせ、「お休みの日にスタッフさんみんなとバーベキューをしたんですよ。それがすごく楽しかったです」と笑顔を見せたが、伊原と藤原の反応が薄く、心配した秋田が「楽しかったですよね」と2人に声をかけると、永江監督は2人が東京に帰った際にバーベキューしたことを説明し、秋田は「そうだ…忘れてた(笑)」と苦笑しつつ、「すき焼きパーティーというのもしました」と追い打ちをかけ、今度は2人を羨ましがらせていた。

 さらに、本作のキャッチコピー“絶対に先が読めない86分”にちなみ、予想できなかった出来事や経験をしたことがあるか質問されると、伊原は「最近あった怖い話なんですけど、バラエティ番組の収録の合間にお茶を飲んだら(体が)冷たいと思って、全部ここ(体)のこぼれていて、(お茶の入ったコップが口に)届いてなかったんです。それで濡れちゃったのが衝撃的で予想できなかったです」とエピソードを明かし、藤原は「いま肌荒れをしているんですよ。両方のほっぺたにブツブツができていて、どうしようと思って…。人生で初めてで予想できない。(普段は)ちゅるんちゅるん系でやらせてもらっているんですけど、朝起きたら“何これ…呪われてる?”って」とガックリ。

 秋田は「ちょっと前の話なんですけど、家に帰ったら鍵が見当たらなくてピンポンをして開けてもらったんですけど、(鍵が)家にあるかと思ったらなくて、どこに置いてきちゃったんだろうと思って記憶を辿ってみたら、今朝、家を出るときにゴミを捨てていったなと思って、ゴミ捨て場に見にいったらゴミと一緒に鍵も投げ捨てちゃっていたというドジっ子エピソードがあります」と照れ笑いを浮かべ、「早朝に出て、夜帰ってきて(鍵がゴミ捨て場に)あったので、民度のよさに感動しました(笑)」と茶目っ気たっぷりに笑った。

 最後に、PRコメントを求められた伊原は「ホラーエンターテインメントという言葉がピッタリのスピード感のあるすてきな映画になったなと思います。私は唯一のNGがホラーだったんですけど、今回、挑戦させていただいて、撮影は本当に楽しく、出来上がった作品は怖さもあり、素直に面白いなと思える映画だったので、たくさん楽しんで見ていただけたらなと思います」と観客にメッセージを送った。

映画『リゾートバイト』

10月20日(金)グランドシネマサンシャイン池袋、イオンシネマほか全国公開

【あらすじ】
何かがおかしい――リゾートの楽しさは恐怖に塗りつぶされてゆく
大学に通う内田桜(伊原六花)は引っ込み思案の性格でなかなか周りに溶けこめない生活を送っていた。幼馴染で同じ大学に通う真中聡(藤原大祐)がそんな桜を気分転換のために同じく幼馴染の華村希美(秋田汐梨)を誘い、旅行を兼ねてとある島にある旅館でアルバイトすることに。

桜たちが働くことになった旅館は夫婦とフリーターの岩崎で営んでいた。ただ、旅館の主人・健介(坪内守)が足を怪我したことで桜たちをバイトとして雇うことなる。本格的なシーズン前でもあり、十分な休憩時間があった桜たちはリゾート地を楽しむことができ、その中で桜も自然と笑顔を取り戻してゆく。そんなある日、桜は女将の真樹子(佐伯日菜子)が毎晩、深夜にひっそりと廊下を歩き、食事を運んでいる姿を目撃し、言い知れぬ不安を抱く。それから数日後、夕食時にフリーターの岩崎から桜たちは肝試しを提案される。その内容は桜が目撃した深夜に食事を運ぶ女将が向かうこの旅館の隠し部屋へ行くことであった。

不安を感じる桜であったが、岩崎の強引さに負け、女将の後をつけて隠し部屋に向かうことになる。いつものように深夜に食事を運ぶ真樹子は壁に見える隠された扉を開けて中へ入ってゆくが、ものの5分も立たないうちにすぐに出てくる。しかし、女将が運んでいた食事は全て空に。その様子に違和感を覚える桜であったが、岩崎はさらにおもしろがり、二人一組で女将が向かった隠し扉から中へ入ることになってしまう。最初に桜と聡がその扉を開けて中へ入る。そこにはいきなり不気味な階段があり、怖がりの桜はそれ以上進むことに恐怖を覚えていると聡はそんな桜に気づき、一人で階段を昇ってゆく。この出来事により桜たちへ後戻りできない恐怖体験が始まる。

<キャスト>
伊原六花
藤原大祐 秋田汐梨 / 松浦祐也 坪内守 / 佐伯日菜子 梶原 善

<スタッフ>
監督:永江二朗 脚本:宮本武史 企画/制作:キャンター 配給:イオンエンターテイメント 製作:映画「リゾートバイト」製作委員会
(C)2023「リゾートバイト」製作委員会

公式サイト
https://resortbeit.com/