TVerで1500万超の再生数を得たというドラマ「それでも俺は、妻としたい」の劇場版。話題になっているのは知っていたものの、テレビ版を見る時間を逸していた私のような者にも実にありがたい。

「したい」という言葉にかかる目的語はずばり「セックス」なのだが、主人公の夫妻には「どぶろっく」にハマっているひとり息子もいるし、結婚当初は仲睦まじかったであろうことは想像できる(出会った当初のシーンも出てくる)。が、ある時から、確実に妻・チカは夫・豪太にプンスカと怒り続け、疲れ切った姿で勤め先から戻るようになった。夫はかつて「俺はイーストウッドより才能がある」と冗談なのか本気なのかそう思っていた時期もあり、一時は才気煥発にみえて、そこに彼女が惚れ込んで「妻」になったところもないではない。が、結果として夫は鳴かず飛ばずの脚本家のまま42歳になり、外に働きに出ている妻を家で待っているような感じ。文才にしても、外部から評価されているのは「妻が手伝った部分」だったりする。だが年齢的には「男ざかり」であるから、「したい」。しかし妻は「うるせえ」とばかりにプンスカ怒るのだ。なのに「離婚」にいかない理由は、「息子がまだ幼いから」だけでもなさそうだ。私がもし妻の立場で、夫側の家族にあんなふざけた対応をされたら、即、三下り半を突き付けると思うが。なにかと口論になる豪太とチカに、「やめて」と言う息子の未来が晴れることを願ってやまない。
夫・豪太役は風間俊介、妻・チカ役はMEGUMI。原作者の足立紳が監督・脚本も手掛けた。
映画『劇場版 それでも俺は、妻としたい』
5月30日(金)公開
風間俊介 MEGUMI
嶋田鉄太 吉本実憂 熊谷真実 近藤芳正
原作:足立紳『それでも俺は、妻としたい』(新潮文庫刊) 脚本・監督:足立紳
プロデュース:佐藤現 岡本宏毅 プロデューサー:山本博紀 久保和明 寺田ひなた
キャスティング:伊藤尚哉 撮影:星潤哉 照明:富谷颯輝 録音:臼井勝 美術:赤星裕史 編集:細野優理子 安田多希 スタイリスト:田口慧 ヘアメイク:大宅理絵 スクリプター:小林加苗 助監督:小南敏也 スチール:内堀義之b特別協力:TFC Plus オムニバスジャパン 足立晃子
エンディングテーマ:どぶろっく「ずっとずっと、ありがとう。」(TEICHIKU ENTERTAINMENT)
制作協力:レオーネ 制作:テレビ大阪 / 東映ビデオ 製作著作:「それでも俺は、妻としたい」製作委員会
配給:東映ビデオ
2025年/日本/129分/5.1ch/ビスタ/カラー/デジタル
(C)「それでも俺は、妻としたい」製作委員会