「TVer」初回再生回数が1週間で89万回を達成し、「2024年日本民間放送連盟賞」ではテレビドラマ部門 優秀賞を受賞。練馬ジムによる原作も国内累計閲覧数8,400万回以上(2025年3月時点)という大人気作が、今度は映画化された。

主人公・誠(原田泰造)の一家は誰もが伸び伸びしている印象だ。妻・美香(富田靖子)はKポップのボーイズグループに夢中、息子・翔(城桧吏)はとにかくかわいいものが好きでメイクにも注意を払っている。娘・萌(大原梓)は二次創作のBL同人活動をしている。それぞれの立ち位置から考えると、決して「主流の趣向」ではないかもしれないが、誰に迷惑をかけているわけでもないし、好きなのだからそれでいいじゃないか、という懐の深さが誠にはある。だから家族仲もうまくいっている。既婚者が年下アイドルを応援してはいけないとか、男であれば野性味たっぷりに行動しなくてはいけない、恋の対象は異性でなくてはいけないとかそんなことはないのだ。
が、その誠も最初からこうではなかった。視野を広げてきた結果が今なのだ。彼もやはり昭和の男であり、一人のサラリーマンとして、さらに年上の昭和の男たちに鍛えられ、叩かれて育ってきた。マチズモに染まってきた。自分が年を取って昇格して、若手社員が入ってきたときに、以前の自分がされたようなことを何の疑問もなく、した。悪気はない。が、時代は確実に変わっていたのだ。誠はそれを、ある出来事によって実に強く気づかされ、背筋を正す。そこがこの映画の見どころであり、誠の背筋の正し方は、「君たちは謙虚に時代を呼吸できているか?」と、昭和生まれの者たちに問いかけてくるかのようだ。
出演は他に中島颯太(FANTASTICS)、松下由樹、東啓介、トータス松本、曽田陵介、山崎紘菜など。監督は二宮崇。
映画『映画 おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』
7月4日(金)より全国ロードショー
原田泰造
中島颯太(FANTASTICS) 城桧吏 大原梓 東啓介 渡辺哲 曽田陵介 井上拓哉 芦原優愛 堀丞 ゆうたろう 工藤綾乃 山崎紘菜 池田朱那 赤ペン瀧川 鳥居みゆき 徳重聡 雛形あきこ トータス松本 / 松下由樹 / 富田靖子
原作:「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」練馬ジム(「LINEマンガ」連載)
監督・二宮 崇
脚本・藤井清美 音楽・鈴木ヤスヨシ
主題歌:「青春」ウルフルズ(Getting Better / Victor Entertainment)
オープニング:「アプデライフ」 FANTASTICS(rhythm zone) 挿入歌:「おっさんのダンスが変だっていいじゃないか!」ウルフルズ(Getting Better / Victor Entertainment)
製作:依田巽(※巽の上は巳) 牟田口新一郎 小島浩資 渡辺ミキ 髙石明彦 舛田淳 企画:市野直親 エグゼクティブプロデューサー:寺田哲章 チーフプロデューサー:松本圭右 渋谷未来 プロデューサー:津久井薫 黒木健二郎 高橋りさ 古林都子 深澤知 撮影:中島敬 照明:吉田真矢 DIT:中塚政明 録音/整音:岸川達也 美術装飾:津留啓亮 装飾:森浦彩賀 持道具:松浦由稀 衣裳:尾花幸恵 メイク:荒川瑠美 編集:磯貝篤 オンライン編集:石井康裕 選曲:泉清二 音響効果:田中柊子 助監督:水取拓也 スケジュール:萩原孝昭 制作担当:大和田晃 中谷康紀 製作:映画「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」製作委員会 制作:東海テレビ放送 The icon 制作協力:ヒューマックスエンタテインメント 製作幹事・配給:ギャガ≪ロゴ≫
(C)練馬ジム | LINEマンガ・2025 映画「おっパン」製作委員会