音楽歌姫プロジェクト「アルマギア -Project-」の舞台化第2弾となる「魔法歌劇アルマギア ~The Cursed Melody~」が、10月1日より築地・ブディストホールにて上演中だ。

これは、2023年に上演された前作「魔法歌劇 アルマギア~Episode.0~」(コミカライズの前日譚)と、コミカライズの間の時間軸を描いた物語となる。記者は初見なこともあり、少し世界観の紹介をしておくと、歌と魔法が兵器となった世界で紡がれる、兵器(歌と魔法)を操る少女たちの葛藤と戦いの物語。
登場人物らが属するのは、帝国軍、帝国軍の魔法学校の教師と生徒、そして反帝国組織・アルマギアとなる。物語は、日々、鍛錬を積む魔法学校の生徒たちと、ある企みを持つ帝国軍、そしてそこに巻き込まれてしまったアルマギアの三つ巴の模様が展開されており、今回も前作に引き続き脚本・演出を担当した松多壱岱氏渾身のアクション(殺陣)がてんこ盛りされつつ、各キャラクターの造形はより深く掘り込まれ、兵器としてより強くあろうとしながらも、過去の経験が生み出す葛藤に苦悩する姿が、繊細な芝居で表現されている。

アクション面ではまさに松多節が全開であり、ネタバレしない範囲で書けば、魔法学園の少女たちは己が得意とする武器を手に、ステージを所せましと暴れまわり、これでもかという殺陣を繰り広げてくれる。これだけでも見どころとして充分だろうが、さらに“音楽歌姫プロジェクト”を存分に味わわせてくれるのが、原作:Reom氏書き下ろしの7曲の新曲。このパートは、下段のキャストのコメントにもあるように、ザ・ライブという展開で、ステージを彩ってくれる“アルマギアヴェイルズ”2名の奮闘を加え、壮大な世界観を描くメロディと、それぞれの歌い手の見事な歌唱力とが合わさり、壮麗な空間を創り上げている。なお、この楽曲(ステージ)の模様は、終演後、アフターライブという形で、1公演あたり2曲がもう一度楽しめるようになっている(サイリウムを持っていくとより楽しめるだろう)。
記者の印象に残ったキャストを紹介すると、自信たっぷりに歌う(戦う)岡田の姿、場を圧倒するかのような美麗で魅惑的な歌声の山﨑(シルフェット)と中村(ティア)、陰芝居での満面の笑みに引き込まれそうになった中﨑(ポラフィ)、一人だけ他とは違うコミカルな動きをしていた松岡(タツキ)、モフモフ加減とその愛らしい仕草が目を惹いた濵川(ペイニャ)、そしてライブパートを盛り上げてくれたアルマギアヴェイルズこと、及川と直井の二人になるだろうか。
以下、ゲネプロ後の会見の模様を紹介します。
●岡田彩夢/プラティ・ヴェリス
ゲネプロを終えて、多分ここが緊張のピークだったんだろうと思っていて、ちょっと失敗もしちゃいましたけど、今晩の第1回目の公演に向けて気を引き締めて頑張りたいと思います。作品としては、すごく素敵なものになっていますので、千秋楽まで怪我なく、もっと高めながら作っていけるように頑張ります。
今回、初座長を経験させていただいていますけど、舞台の経験も少なく、こうしてきちんと立ったのが初めてぐらいなので、(座長としてみんなを)まとめるというか、逆にサポートしていただいた感じで、もう本当に感謝しています。この後も、後輩ムーブしながらいい雰囲気を作っていけたらと思っています。千秋楽の頃には、楽しかったって笑っていたいです!
●青葉ひなり/ラミー・ルノワール
今回、ゲネプロから最高のものにしようと思っていたので、逆に気合が入りすぎてしまって、うまくいかない部分もありました……。夜からの初演は、気持ちをちょっと柔らかくして、稽古でやってきたことを信じて、落ち着いて頑張りたいです。あまり舞台を見たことないという方でも、ライブっぽいシーンがたくさんありますので、楽しんで見られる作品になっていると思います。千秋楽までもっと高めていって、いい作品にしたいです。
●あわつまい/ジーク・ローゼン
初主演の岡田さんを筆頭に、すごくフレッシュなキャストが揃っています。そして、稽古の最後の1週間の熱量の上がり方もすごかったので、本番期間中にはさらに熱が高まって、よりよい作品になるんじゃないかなって、私も楽しみにしています。
●山﨑悠稀/シルフェット・ヴェルネ
とにかく稽古の時からディスカッションがとても多い座組で、歌があって、ダンスがあって、アクションもある、本当にてんこ盛りな作品なんですけど、それをみんなで1つになって作っていけたなっていう感覚がすごくあって、まさに座組が一丸となって稽古期間を過ごすことができました。そして、ゲネを終えていま、どんどんブラッシュアップしているのをすごく感じるので、これからどうなってしまうんだろう(どこまで上がっていくんだろう)という楽しみでいっぱいです。
●長月明日香/シュバイク・ナッテリー
私はあまり殺陣の役柄ですし、そもそも殺陣自体の経験もそんなにないんですけど、こんなにたくさん戦わせていただけて、すごくありがたいなと思っています。まずは、ゲネが無事に終わってほっとしています。稽古中は、常にキャスト陣で集まって、こうしよう、ああしようと話し合うなど、向上心のあるキャストが揃っているので、千秋楽までにどんどんどんどん進化していくと思います。私も気を引き締めて臨みたいです。
●清水理子/モナル・ムートン
この舞台は、物語はもちろんなのですが、音楽が本当に素晴らしいんです。歌詞も振りも、全部覚えているぐらいすごく耳に残るし、聞いていて楽しくなったり、心が穏やかになったりするようないい曲が揃っているので、私たちも気合を入れて歌っていきたいです。さらに、(曲と)物語とのリンク、キャラとのリンクも強く、没入感のある舞台になっていますので、千秋楽まで気合を入れて頑張って行きたいです。
●高橋彩香/リオン・コルティス
この舞台はダンスと殺陣がすごく多くて、パワフルで見応えのある作品になっています。それもあって体力的にも厳しいので、最後まで怪我のないように頑張りたいです。あと、私の相方はエステルちゃん(桐下)なんですけど、作中にたくさんある楽曲の中でも、私は一番、エステルちゃんの歌がいいなって思っています。まあ、どのペアもみんなそう思っていると思いますので、ペアの仲の良さや信頼をより深めて、最後まで頑張っていきたいです。
●桐下愛未/エステル・クローデル
歌もアクションも盛りだくさんなので、あまり舞台を見慣れていない方にも楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています。アマルギアの舞台の良さって、キャラ一人ひとりに物語があることなんです。その子たちの背景を読み取ると、さらに面白く感じてもらえると思うので、そうした部分にも、ぜひ注目しながら見ていただきたいです。
●中村朱里/ティア・イクタル
ウィッグを着けての舞台(2.5次元舞台)が初めてでしたので、いろいろな方に助けてもらいながら(髪型を直したりとか)、無事にゲネを終えることができました。本番では、きっと千秋楽までみなさんにお手間をかけると思いますが、演技面でもっともっと上を目指していけたらと思っています。がんばります。
●平瀬美里/ミア・イクタル
今回は、早着替えがありまして、1分ぐらいの間に着替えをしなくてはいけないので、本当に、毎回それが成功するように祈っております(笑)。なので、本番中に、出てこられないことがないように、気を引き締めて頑張りたいと思います。
●及川ひかり/アルマギアヴェイルズ/ライネル・クロム、カリン
正直、上演中は最初から最後までどんちゃんしすぎて、あまり記憶がないんですけど(笑)、みんなの歌唱中とか、アクションをやった後に入る(出てくる)ことが多いので、みんなからシーンを引き継いで、物語に彩を加えられていたらいいなと思います。最後まで、怪我がなく頑張ります。
●直井瑞季/アルマギアヴェイルズ/セラ・ヴァイス、ユリ
とにかくやらなくてはいけないこと(役割)がすごくたくさんあるので、本当に大変です、という一言につきますけど、一人ずつ歌っているところで踊るのが本当に楽しくて、眼福ならぬ耳福です。本番もより楽しんで踊れたらいいなと思っています。
●松岡未都/タツキ・ピラー
私には相方(ディーヴァ)がいないので、敵が来た時は生身で戦うしかなかったから、ああいう行動を取りました(劇場で見て下さい)。みなさん本当に歌声も殺陣もすごく素敵なので、いっぱい注目してください。
●原作:Reom
今回は、稽古場にほぼ皆勤賞レベルお邪魔しました。だからこそ、キャストとキャラクターが混ざっていく様子、流れを見ることができてうれしかったです。
今日のゲネを見たら、さらに上手になっているし、すげえ、めちゃくちゃかっこいい殺陣を見せてくれたりして、いろいろな人の頑張りがこの舞台に乗っているなと思いながら、見ていました。殺陣、歌を含めていろいろなものが合わさった舞台になっていますので、もう、1度見みたら、また見たいと思ってもらえる仕上がりになっています。ぜひ、劇場で楽しんでもらえたら嬉しいです。
●脚本・演出:松多壱岱
本編は結構盛りだくさんなんですけれども、今日も1時間35分で終わりまして、稽古の時からずっとこのペースを保っています。みんなもすごいですし、1時間35分でこれだけ盛り込んだ作品をお見せできているのが我ながらよくできたなと思っています。
本作は、2年前に初演をやりまして、それは漫画のストーリーの前日譚=エピソード0という立ち位置で、今回は、前の舞台と漫画の間の話を描くという(前作の続き)、またレアな話になっております。原作を見ている方、知っている方も、楽しめると思います。本舞台を見て、ぜひ(漫画)本編の方にも興味を持っていただければなと思います。
※ゲネの写真は後日追加します。しばしお待ちください
※10/2 ゲネの写真追加しました
舞台「魔法歌劇アルマギア ~The Cursed Melody~」
会期:2025年10月1日(水)~10月5日(日)
会場;築地・ブディストホール
<キャスト>(グループ順)
【帝国魔法学院 生徒】
岡田彩夢 / 青葉ひなり / あわつまい / 山﨑悠稀 /長月明日香 / 清水理子 / 髙橋彩香 / 桐下愛未
【帝国魔法学院 教師】
結城美優 / 西田有愛 / 加藤瞳
【帝国軍】
泉水静紀 / 渚カオリ / 吉田菜都実
【アルマギア(ルーセント号)】
中村朱里 / 平瀬美里 / 三姫奈々 / 中﨑花音 / 濵川明那 /柏木れに / 松岡未都
【アルマギアヴェイルズ】
及川ひかり / 直井瑞季
<スタッフ>
原作:『アルマギア -Project-』
(C)Reom/ AQUA ARIS / Sony Music Entertainment
脚本・演出:松多壱岱
プロデューサー:美濃部慶、鈴木正博
制作:Studio K’z / アリスインプロジェクト
製作:魔法歌劇アルマギア The Cursed Melody 製作委員会(Studio K’z/ アリスインプロジェクト/ ILCA)


























