1988年から始まる、ある家族の物語を描いた一作。寺地はるなの同名小説を原作に、森ガキ侑大が監督、菅野友恵が脚本を手掛けた。世界15大映画祭のひとつ「タリン・ブラックナイト映画祭」のコンペティション部門に選出された一作が、1月9日より全国ロードショーされる。

「こんな家族の形があるなんて」という驚きと共に、「でも、こんなことが起きてしまえば、それは“明日は我が身”に違いない」という思いもしっかりとこちらにやってくる。家族の中でクローズアップされるのは、羽猫山吹という男子。小学生の頃、弟が死んでしまうのだが、母の精神はそれを受け入れることができない。だから母思いの山吹は弟のフリをして手紙を書く。それが母のマインドに、一種「麻薬依存」的な効果を植え付ける。父は愛人の元に行き、祖父と祖母の関係には“なんともいえないうさんくささ”がプンプンする。それに対して姉は遥かにマトモに見えるが、なんというか、すさまじい一本気なのだ。そうした、てんでバラバラであるようにも感じられる家族の構成員が、時代を経るごとに、どんな人々と結びつき、どんなふうに毎日を進めていくか。作品において、そのど真ん中でクローズアップされていくのが、少年、青年、壮年となっていく山吹の存在だ。
主演は高杉真宙、共演は伊藤万理華、深川麻衣、安藤裕子、向里祐香、安田顕、余貴美子、柄本明など。
映画『架空の犬と嘘をつく猫』
2026年1月9日(金)より全国ロードショー
配給:ポニーキャニオン
(C)2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会