映画『名も無き世界のエンドロール』の完成報告会見開催! 主演の岩田剛典は、エンタメ業界の復活へ向け力強いメッセージを発信

 2021年最大の衝撃サスペンス・エンターテイメント『名も無き世界のエンドロール』。何よりも強い絆で結ばれた幼馴染みの2人が、10年もの歳月をかけて、表と裏それぞれの社会でのしあがり、住む世界の違う<ある女性>に近づき、プロポーズをしようとしていた。だが実はそれは、日本中を巻き込む“ある壮大な計画”だった―。

 穏やかで優しい性格でありながら裏社会に入り、いくつもの危ない橋を淡々と渡っていく主人公キダ役に岩田剛典。キダの力を借りながら会社経営者となり、頭脳と情熱を注ぎ込みのし上がっていくマコト役を新田真剣佑が務め、今や若手俳優の中でも傑出した存在感を誇る2人の初共演が実現。互いになくてはならない表裏一体のバディを熱演し、観る者の心を鷲づかみにする。物語のカギを握る2人のヒロイン役には山田杏奈、中村アン、また、石丸謙二郎、大友康平、柄本明などベテラン勢も集結!

 原作は、2012年「小説すばる新人賞」を受賞した、行成薫の同名傑作小説(集英社文庫刊)。監督を務めるのは『ストロベリーナイト』、『累‐かさね‐』などを手がけてきた佐藤祐市。そして、主題歌は今最も注目される若手シンガーソングライターの須田景凪(すだ けいな)が本作のために書き下ろした楽曲「ゆるる」に決定。本作は、1月29日(金)より全国ロードショーとなる。

 新型コロナウィルスが日本国内で感染拡大している状況を鑑み、ご来場のお客様ならびに関連する全ての関係者の健康と安全を最優先に協議し、上映会から、無観客のライブ配信へ変更、キャスト・監督が登壇するマスコミ様向け【完成報告会見】として開催された本イベント。本作の主演を務めた岩田剛典をはじめ、新田真剣佑、山田杏奈、中村アンらメインキャストたちと、本作のメガホンをとった佐藤祐市監督が登壇し、画面越しに待ち望んでくれている方々へ向けて本作の完成を報告した。
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 完成披露上映会として観客の皆さんとともに実施を予定していたが、安全を第一に考え配信イベントへと切り替わった本イベント。「主演のキダ役を演じた岩田剛典です。本日は、世間の情勢もあるなか報道陣の方に集まって頂き感謝いたします。本来はお客様との開催でしたが、無観客での開催となってしまったことお詫びいたします。今日は配信もされるということで、画面の向こうの皆さんと繋がっている時間を精一杯楽しみたいと思います。よろしくお願いします!」(岩田)、「マコトを演じた新田真剣佑です。今日は楽しんで行ってください!」(新田)「いろいろお話でたらと思います。配信で見てくれている皆さんありがとうございます!」(山田)「リサ役を演じた中村アンです!よろしくお願いします!」(中村)と配信で見てくれいる皆さんに向けてそれぞれ中継カメラに手を振り挨拶。

 話題はそれぞれ演じた役どころになると、岩田は自身が演じた裏社会に身を置く交渉屋として危ない橋を渡っていきながらもマコトと共に計画を遂行していくキダについて「本当は心優しく穏やかな人物なんだけど、とある出来事をきっかけに人柄が丸ごと変わってしまう。“大人の時期”と“学生時代”のコントラストを表現できるように意識しました」と述べ、また、岩田自らブレザーを身に纏い学生時代も演じたことについて「幼なじみを演じたまっけんと山田さんとの学生シーンは、一番年上だし(馴染めるか不安で)考え過ぎていましたが、現場に入ったら意外と違和感なく、初日に連絡先を交換したり、和気あいあいとした雰囲気の現場で2人には感謝している」と撮影を振り返った。

 キダと共に10年間の壮大な計画を進めていくマコトを演じた新田は、「10年前から現在が描かれていて、過去を明るく出来ればラストが生きてくると思ったので、10年前のシーンはスクリーンを見てくれている人を笑顔にできるように意識して演じてましたね」と話した。

 キダとマコトの幼なじみで鍵を握るヒロイン・ヨッチを演じた山田杏奈は「私が演じるヨッチは、過去のパートにしか出ていないんですが、“衝撃のラスト”に深く関わっているのでヨッチという役を存在感のあるものにしたかった」とコメント。キダとマコトが10年の歳月をかけて近づこうとする高嶺の花の政治家令嬢リサを演じ、これまでのイメージを覆すような熱演を見せている中村は「監督に撮影に入る前に『(演じきれるか)不安です!』と正直にお伝えしたんですけど『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』って言って下さって、無事(撮影現場の)神戸に向かえました」と背中を押してくれた監督に感謝を述べた。

 本作が初共演である岩田と新田は、お互いの印象を聞かれると「まっけんは、イメージ通りの明るくて天真爛漫。撮影の最後の方には年の離れた兄弟のようだった」と岩田が仲の良さをアピール。それに続き新田は、「クランクインして間もないころに岩田さんに『すみません!岩ちゃんと呼ばせてもらってもいいですか!』とお話しして、それ以降ずっと“岩ちゃん”と呼ばせてもらってます」と撮影中に仲を深めるきっかけとなったエピソードを披露した。

 また、本作のメガホンをとった佐藤祐市監督が、「さっき中村さんが『マスコミの皆さんを笑わそう! 私が、今回のニュースヘッドラインをかっさらう』って意気込んでてね」と舞台袖でのエピソードを暴露する一幕も。「そう今日はお客さんがいないからマスコミの方を笑わそうって話したんだけど、誰も賛同してくれなくて(笑)」とマスコミ陣を笑わせ、サービス精神旺盛な一面をみせた。

 イベント中盤には、本作の「ラスト20分の真実」というキャッチコピーにちなんで、今年をどう締め括りたいか、新年の抱負を発表。中村は、〈ピアノを継続する〉という抱負を挙げて、「元々習っていて、最近離れていたんですけど、また弾く機会があったので続けたいなと思って。集中力を高められるし、(自分は)アクティブなイメージがあるけど知的な雰囲気も出していきたい」とイメージチェンジへ意気込みをみせた。

 山田は、〈運動好きになる〉を挙げ、「私、運動をするんですけど、なかなか運動が続かなくて…そもそも運動を好きにならなくちゃいけないんだと気付いて…、続けられるよう運動の魅力を見いだせたらなと…」と悩みをぽろり。日頃から運動を続けている岩田と新田は、「興味があるものから始めていけばいいんじゃないかな」(岩田)「自分は目標をもってやることが大切だと思っていて、目標を持つのがいいんじゃないのかな」(新田)とそれぞれアドバイスを贈った。

 新田は、〈笑顔〉を挙げ、「今年笑顔で終えるために仕事をひとつひとつ頑張る、という意味での笑顔です」と説明。最後に岩田は、〈復活〉を挙げ、「昨年から(新型コロナの影響で)各業界の皆さんが苦しい状況で、自分もエンタメの携わらせてもらっている中でグループ活動もしているので、ライブであったりお客様と同じ環境で楽しめるものがあまりできなくて、発信したいものを100%では届けられない年でしたよね。まだ「復活」というには早いかもしれないけど、今年一年が終わるころには本当にエンタメ業界も復活して欲しいという希望を込めて“復活”にしました」と再流行している新型コロナの収束への切実な願いを語った。

 イベントも終盤へと差し掛かると、ドッキリやサプライズが沢山登場する本作ならではの企画として、ある登壇者にドッキリを仕掛けていることがMCから明かされると岩田と新田が声を揃えて、「そうなんです!実は、サプライズがありまして…、せ~の山田杏奈さん!お誕生日おめでとう!」と明日1月8日(金)誕生日を迎える山田をサプライズでお祝い! 山田にケーキを模した美しいフラワーアートが送られ、「びっくりしました!(フラワー)かわいい!明日、二十歳になります!」ととびきりの笑顔を見せて喜んでいる様子。サプライズに気付いていたか聞かれた山田は、「(誕生日)前日だからな~と思っていたんですけど、意外と誰も何も言ってくれなくてちょっと寂しいなと思ってたんです(笑)」と少し期待していたようで「こうしてサプライズしてもらえて嬉しいです!ありがとうございます!」と感謝。

 最後、岩田は「本日は生配信をご覧いただきありがとうございます。脚本をいただいてからこの映画が公開されるまで2年近くあったのですが、間もなく皆さんにお届けできることうれしく思います。サスペンスではありますが、自分としては、究極の純愛ラブストーリーと思っています。ご覧いただく頂く方によって色んな受け取り方がある作品ですが、ぜひ劇場でご覧いただきたい作品なので大きなスクリーンでご覧頂ければと思います。今日はありがとうございました!」と、メッセージを贈りイベントを締めくくった。

映画『名も無き世界のエンドロール』

1月29日(金)全国ロードショー
配給:エイベックス・ピクチャーズ
(C)行成薫/集英社
(C)映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会