「HelloYouth」、5大都市ツアー「青春ライブ宣言~HelloYouthの課外授業~」の初日を東京で開催。現ラインナップでの総決算となる熱血ステージ、新曲「僕らの唄」も披露

 175R(イナゴライダー)のベーシストISAKICKをサウンドプロデューサーに迎え、2018年7月に結成。福岡県を拠点に、等身大の青春をテーマに活動する熱血6人組グループ、HelloYouthが5大都市ツアー「青春ライブ宣言~HelloYouthの課外授業~」の初日(4月4日)を東京・大塚Hearts+で開催した。

 ぼくが初めて彼女たちのパフォーマンスに触れたのは、昨年2月7日に渋谷マルイで行なわれた『HelloYouth 1st Album「Jump Up!」「Smile Rush!」リリースイベント ミニLIVE&特典会』だった。アルバムを2枚同時に出す気前の良さに驚き、それぞれを“パンク盤”(『Jump Up!』)、“ポップ盤”(『Smile Rush!』)にするコンセプトにも新鮮味を覚えた。幸いにも「ミュージック・マガジン」で2作品ともとりあげることができたのだが、元気いっぱいであることはもちろん、目いっぱいやっているのにしっかり品の良さが残っているところも強く印象に残った。

 HelloYouthはさらに、去る12月にミニアルバム『self COLORS』も出している。ネット通販と手売り限定によるリリースで、2000枚の売り上げ目標を達成した先に「5大都市ワンマンライブツアー」が設定されていた。その目標クリアの結果として、今回のツアーが開催されたのである。

 日替わりらしい“影アナ”はこの日、花城玲奈が担当。続いてオープニング・アクトとして田仲笑茉(えま)と大葉みらいが登場し、TOKOTOKOの「Booo!」をダンス・パフォーマンス。本編への期待をガンガン盛り上げた後、上記の3人に大島向葵、藤咲まりな、平松聖菜が加わったHelloYouthのステージへ。「波乗りざぶ~ん」「Hello Summer」など夏の到来を早くも楽しみにさせる楽曲、踊らずにはいられない強烈パーティー・ナンバー「パリトゥナイト」等をたたみかける。

 タテノリ2ビートの青春パンクを基調に、8ビート、スカなどを導入して変化をつけ、どこまでも前向きな歌詞を表現し続ける。コロナ禍のためマスク要着用、発声禁止であったが、ファンの誰もが心の中で声を枯らしながら歌い、コールしたのではないだろうか。「ハニー」でのハンドクラップも見事に揃い、メンバーをさらに笑顔にさせていた。見る者の気持ちを駆りたたせる、なにがなんでも君を元気にするぞ的なパワーがHelloYouthの歌声・ダンス・楽曲にはあるのだ。

 そして今回のツアーには、これ用の特別企画も用意されている。ひとつは“日替わり曲”のコーナー。メインのセットリストから漏れた曲を、ワン・セクションまるごと、その場で選ぼうという企画だ。本日の“引き抜き係”は藤咲まりな。曲名の書かれたカード(棒がついてアイスキャンディのようになっている)を箱から次々と引き抜いて、それに沿って曲順を構成していく。ステージ上で立ち位置などの打ち合わせを始めてから一気にパフォーマンスに入るメンバーのりりしさ(「Snow Flake」での田仲笑茉のセリフもエモーショナルだった)、瞬時にオケ(伴奏トラック)を出すスタッフ、瞬時に対応するファンのフリコピや手拍子、みんな息が合っていた。さらに終盤では、このツアーで初公開になる新曲「僕らの唄」も披露、充実そのもののパフォーマンスで続く4公演への期待をかきたてた。

 「青春ライブ宣言~HelloYouthの課外授業~」は今後、4月10日・名古屋HeartLand、4月11日・大阪心斎橋VARON、4月25日・北海道札幌PLANT、千秋楽の5月15日・福岡BEAT STATIONと続く(全自由席・撮影可)。

 7月18日(日)福岡 DRUM LOGOSにて開催される3周年記念LIVEでは、2期生を加えた新体制がお披露目されるとも聞く。そうした意味では今回のツアーは、現ラインナップによる総決算と言っていいはずだ。千秋楽に向けて、HelloYouthの熱い青春のヴァイブスはさらに加速するに違いない。

https://www.helloyouth.jp/