九州発のガールズグループ 九州女子翼の新谷香苗(しんがい かなえ)の卒業イベント「新谷香苗卒業セレモニー」の後編の模様を紹介したい。後編は待ってました!の、ザ・九州女子翼を堪能できるライブステージだ。
オーバーチュアーはもちろん、「fly high!」。勇壮なメロディにのってメンバーが登場してくるが、香苗の凛々しい視線と力強い指先は、まるで会場を射抜くかのよう。現メンバーで行なうオーバーチュアーは、これが本当に最後! もう見られないのかという寂寞とした想いが胸をよぎる。
リアルラストステージで披露されたのは、デビュー時から歌い続けている「TAKE WING」から、「絶対零度」「fair wind」、そして5人になって、TIFや海外の大型フェスの出場を重ね、大きく飛躍したのちに完成した「I Am Love」、そのTIF出場への熱い想いを歌にした「空への咆哮」の5曲だ。
ステージ上での彼女(香苗)を見るのは、昨年夏の豊島園以来となるが、高域にシフトしきった歌声の存在感は、彼女の眼力とともに、5人で創り上げる歌声の重層感に大いに寄与しているのだな、と改めて認識することができた。中でも、「空への咆哮」での2番手部分の歌声は、低めの実玖の歌声を受けての高すぎる香苗の歌声がいいアクセントになり、TIFのスカイステージの景色が眼前に広がって来るよう。
あっという間に本編が終了して、メンバーはいったん袖にはけるが、会場の熱はまだまだ冷めない。当日はいまだ続くコロナ禍によって、声出しはNGだったのだが、会場には大きな「しーんたに」コールが。実は事前にファン有志がコールを録音して運営に渡していたのだ。スピーカーから流れる「しーんたに」コールを受け、アンコールステージが開始だ。曲はもちろん、香苗の愛するももクロ あーりんの名曲「あーりんは反抗期」を替え歌にしたものだ(掛け声は さーさき ではなく しーんたにWW)。
筆者は2018年7月、九州女子翼が東京で初めて開催した定期公演第六片 in TOKYOで同曲を初めて耳にしたが、その時の衝撃が蘇ってくるよう(笑)。歌い終えての香苗のコメントを聞く限り、同曲の歌唱はサプライズだったようで、「最後だからって、そんなにいじめないで」と、ニコニコしながら話していた。
続けて、「fair wind」と「空への咆哮」を再び歌唱して、熱い熱い情熱を走り抜けた新谷香苗のラストステージは完遂。最後は、山口百恵ばりに、香苗のアイコンでもあるツインテールを結んでいたリボンをほどいてメンバーに託して、ステージを去って行った。
新谷香苗からのラストメッセージ
・https://ameblo.jp/kgw-kanae/entry-12668025486.html
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