映画『HERO~2020~』公開。ヒロインを演じた「北原里英」のオフィシャルインタビューが到着。「回想シーンに注目して」

 映画『HERO~2020~』は現在、シネ・リーブル池袋ほか全国順次中です。本作は、昨年7月に上演された舞台『HERO ~2019夏~』を映画化し、『誰かが誰かに支えられ、誰かが誰かに支えられ、誰かが誰かの“ヒーロー”になるという気持ちを届けてくれるハートウォーミング・コメディ。

 舞台版に引き続き、“秘密”を抱え明日に踏み出せないでいる主人公・広樹役には「弱虫ペダル」(13~15)をはじめ数々の舞台で活躍、映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / 3』など、映画・ドラマにも活躍の場を広げる若手人気俳優・廣瀬智紀。広樹の恋人・浅美役を、2018年にAKB48グループを卒業、つかこうへいの名作舞台『「新・幕末純情伝」FAKE NEWS』(18)や映画『サニー/32』(18/監督:白石和彌)に主演、女優として邁進する北原里英

 その他、「FINEBOYS」専属モデルオーディショングランプリを受賞し、本作が映画デビューの小松準弥、「BanG Dream!(バンドリ!)」の声優としても活躍中の前島亜美、確かな演技力で主演舞台も数多く、最近ではドラマや映画にも活動の場を広げている小早川俊輔をはじめとする息の合った舞台版キャストに加え、松尾諭、斎藤工が出演し、広樹の秘密についての過去や心情を丁寧に描く。

 監督・脚本を務めるのは、国内外の映画祭で絶賛された斎藤工の初長編監督映画『blank13』(18)の脚本を手掛けた西条みつとし。芸人活動、放送作家やコント作家を経て、劇作家・演出家として活躍する彼が、主宰する劇団TAIYO MAGIC FILMの旗揚げ公演作品「HERO」(再演タイトルは「HERO ~2019夏~」)を自ら映画化、長編映画監督デビューを果たす。

 あらゆる伏線を回収しながら笑いと感動を生んでいくストーリー展開。笑って泣ける西条ワールドが、ついに映画のスクリーンにやってくる! この度、ヒロインの北原里英のオフィシャルインタビューが解禁となった。

――脚本を読んで、西条さんの作品の、どのようなところが魅力だと思いますか?

 私はストーリーの中で点と点が繋がって線になっていくような作品が元々好きで。西条さんの作品は伏線が散りばめられていて、それを最後に全部回収する気持ち良さが魅力だと思います。西条さんの作品は、途中困難があったり、悲しいことも起きるんですけれど、最後はちゃんとハッピーエンドなんです。近年は暗い雰囲気で終わっていく作品が多い印象だったので、そんな中、ハッピーエンドな作品があるのはいいなと思います。

――映画化もされると聞き、どう思われましたか?

 まずは単純に、映画に出演させていただける事が嬉しかったです! もしかしたら映画の方がより細かいところまで伝わるかもしれないとも思いました。

――舞台になかったシーンを演じるのはいかがでしたか?

 舞台にはなかったシーンを撮っている時、より作品への期待が膨らみました。そのシーンがあることによって、広樹と浅美の2年間の物語が存在していたんだというのがより色濃く描かれているので、余計別れが辛く感じられると思います。

――完成した映画を見た感想はいかがでしたか?

 自分が出ているから冷静に見られない部分があって、自分に関しては反省点を探してしまうんですけれど(笑)、何より、一緒に見ていた子役の子供たちが、すごくケラケラ笑いながら見てくれて、「こんな小さい子たちにもちゃんと伝わるコメディなんだな」と嬉しくなりました。

――ご自身が出ているシーンで、お気に入りのシーンはどこですか?

 回想のデートシーンや(勤務先の)工場でのシーンなど、舞台では描ききれなかったところは全部すごく好きです。告白のシーンでは、西条さんはシャッターの高さまですごくこだわって演出されていて、斬新な画になっているので、注目して欲しいです。

――ご自身が出ていないシーンで、お気に入りのシーンはどこですか?

 そっちの方がたくさんあるかもしれません! レンタル人材派遣会社の社長と秘書のコンビはすごく好きですし、広樹の回想でお父さんが川に子供を助けに行くシーンも格好良くて見入ってしまいました。あと、ヒーローたち(妄想戦隊レッド、ブルー、ピンク)をどう描くのかなと思っていたんですけれど、ヒーローたちが撮影しているという風に描いていますよね。3人が撮影していない時の素の感じも含めて、舞台では全くなかった演出なので、新鮮で面白かったです!

――映画版に広樹のお父さん役で出演している松尾諭さんの出演シーンをご覧になっていかがでしたか?

 撮影日が被って、現場でお会いしておしゃべりしていたんですけれど、その時は子役の子供達に面白い嘘を言ったりして、いいおじさんみたいに振舞われていたのに、映像を見たら本当に素晴らしくて、役者魂というものを感じました。

――映画版では斎藤工さんが死神大佐を演じますが、出演シーンを見た感想はいかがでしたか?

 斎藤工さんがスクリーンに現れると、一気にシーンの説得力が増すんですよね。もちろん、誰もが出そうと思って出せるものではないので、あの説得力の正体は一体なんだろう、と考えさせられました。

――舞台を見ていない方には、本作をどのように見てほしいですか?

 何も知らない状態で見るのが1番面白いと思うので、楽しく騙されてほしいと思います。どういうことだ? と引き込まれると思うので、まずは何も考えずに見てください!

――舞台を既に見た方には本作のどこに注目して見てもらいたいですか?

 舞台を見てくださっていて、ストーリーを知っている方には、やはり舞台では描かれなかった回想シーンを楽しく観てもらえたらなと思います。

――読者の方にメッセージをお願いします。

 映画出演が初めてというキャストもいたり、西条さんの劇団メンバーが舞台を飛び出してスクリーンにいたりと、個性豊かで素敵な皆さんと作り上げた作品です。ぜひこの作品を映画館で見てもらえたら、すごく嬉しいです。そして映画館から帰ったら、しっかり手洗いとうがいをしていただければ、なお嬉しいです!

映画『HERO~2020~』

廣瀬智紀  北原里英
小松準弥 前島亜美 小早川俊輔
小築舞衣 中村涼子 米千晴(TAIYO MAGIC FILM) 小槙まこ 加藤玲大 後藤拓斗 双松桃子
飛鳥凛 伊藤裕一 根本正勝 今立進(エレキコミック)
松尾諭 斎藤工(友情出演)

原作:TAIYO MAGIC FILM 第1回公演「HERO」
エグゼクティブプロデューサー:石田誠 中西研二 プロデューサー:村田泰介 協力プロデューサー:皆川拓也 音楽:浅梨なおこ(avenir LLC) 撮影:神田創 照明:丸山和志 録音:吉方淳二 衣装プラン:摩耶
監督・脚本 西条みつとし

配給:ベストブレーン 企画:MMJ 製作:「HERO」~2020~製作委員会
宣伝:登山里紗/とこしえ
日本語/カラー/100分
(C)「HERO」~2020~製作委員会