社会不適合者な“元女子高生”殺し屋コンビが頑張って社会に馴染もうと頑張る異色の青春映画『ベイビーわるきゅーれ』。主演 髙石あかりインタビューが解禁

 2016年、20歳で発表した『ベー。』で「残酷学生映画祭2016」のグランプリを受賞した際に、白石晃士監督(『不能犯』)に「才能に嫉妬する」と言わしめ、『ハングマンズ・ノット』では「カナザワ映画祭2017」で期待の新人監督賞と出演俳優賞のダブル受賞、続く『ぱん。』では「MOOSICLAB」で短編部門グランプリ、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で短編コンペティション部門グランプリを受賞、さらに海外映画祭初参加で挑んだ「プチョン国際ファンタスティック映画祭」では審査員特別賞受賞を果たすなど、大学在学中に圧倒的な暴力描写で自主映画界を席巻した阪元裕吾監督の最新作が完成!

 女性とて侮れない、本格的なアクションシーンと、今の時代ならではの、若い世代の考え方や価値観が散りばめられた物語の、新しい映画が誕生した!

 主演は、舞台「鬼滅の刃」の竈門禰豆子役で最注目の髙石あかりと、女性スタントアクションの異端児・伊澤彩織。殺し屋としてのアクションシーンが見所なのはもちろんのこと、社会不適合者としての私生活部分では、オフビートのコメディセンスも発揮している。アクション監督は、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』シリーズやジャパンアクションアワード2014でベストアクション作品賞他三部門を受賞した『BUSHIDO MAN』の園村健介。

 主題歌はKYONOによる「STAY GLOW feat.TAKUMA (10-FEET)」。そして挿入歌「らぐなろっく~ベイビーわるきゅーれ~」では、本作の主演を務める髙石あかりと伊澤彩織がオリジナルソングで歌声を披露! そしてなんと、feat.として、YouTube総再生数426,023,107回視聴、チャンネル登録者数127万人と、ビートボックスで国内外で人気を博すDaichiが参加! この映画にふさわしい、等身大の女子たちの歌声と、今作の監督である阪元裕吾による作詞協力も話題になること必至。

 本作は、テアトル新宿(東京)ほか7月30日(金)より公開となり、シネ・リーブル梅田(大阪)、なんばパークスシネマ(大阪)、名古屋センチュリーシネマ(愛知)などで順次公開される。

 この度、本作で映画初主演を飾る髙石あかりのオフィシャルインタビューが届いた。
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――本作出演のきっかけをお教えください。
 阪元裕吾監督の前作『ある用務員』で、監督と本作でもペアをやっている伊澤さんと初めて出会いました。二人のコンビが気に入ってくださったのか、この二人でお話を作りたいと言われました。

――映画初主演となりましたが、主演と聞いてどう思いましたか?
 今まで舞台に多く出演させて頂いていたので、舞台で言うと「座長」。「引っ張っていかないと」というプレッシャーがありましたが、先輩方が多くいらっしゃったので、引っ張るというよりはお芝居を通して、映画自体を盛り上げられたら一番いいのかなと思いました。よりお芝居に集中させて頂けたと思います。

――バディ役を演じた伊澤彩織さんは、役者業を本業にしている方ではなく、メインはスタントパフォーマーとしてアクションをされている方ですが、コンビを組んでいかがでしたか?
 『ある用務員』の時から居心地がよくて、イン前に違和感なくできるのかなと思っていたら、思っていた以上にちさととまひろみたいな関係性を築くことができました。伊澤さんのアクションがすごくて、スクリーンで初めて拝見したラストバトルは、感極まって泣きそうになるくらいでした。アクションで泣きそうになったのは初めてです。アクションを見ているというより、心と心のぶつかり合いを見ている感じだったので、本当に尊敬する役者さんです。

――撮影以外でどのような準備をしましたか?
 意外とちさとと私は似ている部分があって、役作りをするというよりは、素で臨むことで一番ちさとに寄り添えるのではないかと思いました。アクションはもちろん頑張りましたが、役に関しては素で臨んでいたと思います。ちさとが銃を持っている時に違和感がないように、普段からずっと手で持っていたんですけれど、人通りでも持ってしまっていて、通行人にびっくりされました(笑)。

――メイド喫茶のメイドさんになるシーンは、やっていていかがでしたか?
 本物のメイド喫茶の方がいらっしゃったので、萌え萌えキュンのやり方を教えてもらいました。

――本作の見どころはどこですか?
 私が好きなシーンは、おうちのシーンなんですが、アクションとの差がすごすぎて、アトラクションみたいな映画だなと思っています。

――初めて脚本を読んだ時の感想はいかがでしたか?
 オフビートのコメディで、日常に笑いが散りばめられている作品だなと思いました。私もそういうコメディは好きですが、「絶対に難しいな」と思いました。でも、前作で伊澤さんとの関係性が築けていたので、やりやすく、あまり気負わず役に挑めたと思います。

――冒頭の辻凪子さんとのカフェのシーンの思い出はありますか?
 マンゴーを探しているシーンがあるんですが、辻凪子さんが強烈すぎて、本当に大好きです。独特の雰囲気はもちろん凪子さんしかできない強烈なキャラクターだったと思います。主人公たちだけでなく、全編通して強烈なキャラクターがたくさん出てくるので、見ていて面白いと思います。

――ラバーガールの飛永翼さんとの喫茶店でのシーンは、まひろとの関係の変化がわかりましたが、演じていていかがでしたか?
 いい意味で「一番普通」。この作品において、観客目線に立っているのが、あの役だと思うんです。須佐野さんが言っていることが一番理想的で、ぶっ飛びすぎている世界観を中和してまとめあげてくれ、見守ってくれる存在だと思います。

――挿入歌を歌った感想はいかがですか?
 私は以前はダンス&ボーカルグループに所属していましたが、髙石あかりとして歌うことが、何年かぶりだったので、「人前で出せる歌声なのか」と怖かったです。私がSNSで挿入歌のことを「可愛い曲です」と書いたら、ファンの方が、「殺し屋の曲なのに可愛い曲ってどういうことですか?」とリプライしてきました(笑)。映画を見てもらえたら、『ベイビーわるきゅーれ』に合った曲だとわかってもらえると思います。曲も人間も作品自体も愛おしく感じる作品だと思います。

――読者の方にメッセージをお願いします。
 インタビュアーさんや観てくださった方全員が「面白い」って言ってくださるんです。自分でも何十回も観ていて「面白い」と思います。きっと、観てくださる方も好きになってくれると思います。殺し屋なので、怖いシーンももちろんありますが、怖いだけじゃない“何か”を感じ取って頂けると思います。最後のアクションシーンだったり、感情と感情のぶつかり合いだけで私は感極まって泣きそうになります。オフビートの笑いもアクションも全て合わせて自信をもって「面白い」と言える作品なので、ぜひ観ていただきたいです。

映画『ベイビーわるきゅーれ』

7月30日(金)テアトル新宿ほか全国順次公開

あらすじ
女子高生殺し屋2人組のちさととまひろは、高校卒業を前に途方に暮れていた・・・。明日から“オモテの顔”としての“社会人”をしなければならない。組織に委託された人殺し以外、何もしてこなかった彼女たち。突然社会に適合しなければならなくなり、公共料金の支払い、年金、税金、バイトなど社会の公的業務や人間関係や理不尽に日々を揉まれていく。さらに2人は組織からルームシェアを命じられ、コミュ障のまひろは、バイトもそつなくこなすちさとに嫉妬し、2人の仲も徐々に険悪に。そんな中でも殺し屋の仕事は忙しく、さらにはヤクザから恨みを買って面倒なことに巻き込まれちゃってさあ大変。そんな日々を送る2人が、「ああ大人になるって、こういうことなのかなあ」とか思ったり、思わなかったりする、成長したり、成長しなかったりする物語である。

髙石あかり  伊澤彩織
三元雅芸 秋谷百音 うえきやサトシ 福島雪菜 / 本宮泰風
水石亜飛夢  辻凪子 飛永翼(ラバーガール) 大水洋介(ラバーガール) 仁科貴

監督・脚本:阪元裕吾
アクション監督:園村健介  音楽:SUPA LOVE
主題歌:KYONO「STAY GLOW feat.TAKUMA (10-FEET)」
挿入歌:髙石あかり×伊澤彩織「らぐなろっく ~ベイビーわるきゅーれ~ feat. Daichi」
エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介 プロデューサー:角田陸、後藤剛 音楽プロデューサー:松原憲 撮影・照明:伊集守忠 美術・装飾:岩崎未来 録音:五十嵐猛吏 スタイリスト:入山浩章 ヘアメイク:赤井瑞希 編集:阪元裕吾 CG・エフェクト:若松みゆき 音響効果:吉田篤史 演出補:工藤渉 制作:吉田浩太
「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会(TOKYO CALLING/ライツキューブ/SUPA LOVE/渋谷プロダクション) 制作プロダクション:シャイカー 配給:渋谷プロダクション
95分/DCP/ビスタ/ステレオ
(C)2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会

公式サイト:https://babywalkure.com/
公式ツイッター:https://twitter.com/babywalkure2021