「九州女子翼」、七夕に晴れを引き寄せ、新曲「LOCKON」を、また一段進化させたパフォーマンスで披露

 九州発のガールズグループ・九州女子翼が七夕の当日となる7月7日、AKIBAカルチャーズ劇場での定期公演「九州女子翼定期公演 第三十九片 in TOKYO」を開催した。前回の定期からおよそ2週間という短い間隔ながら、稽古やアコースティックレターライブで鍛え上げた、進化したパフォーマンスを存分に発揮してくれた。

 さて、今回の定期も変則の二幕構成となり、まず一幕面は恒例のソロカバー曲コーナーだ。オープニングは前回と同じくGALETTeの「ダンスフロア☆フィーバー」だが、今回は実玖が気合を上げ、前回を上回る厚みのあるコーラスを聞かせてくれた。続いては詩絵里のソロとなるが、彼女の最近の安定感は抜群であり、少し中近東っぽい雰囲気のメロディをしっかりと捉えていた。鈴川瑠菜は、元祖昭和アイドルらしく、80年代のトップアイドルのアノ名曲を、フレッシュに歌い切っていた。扉も充分に開いただろう。愛理は、もう見事の一言。前回の定期や、アコースティックレターライブで聞かせてくれた歌声の地平をさらに推し進めた華麗なパフォーマンスを見せてくれた。来月には19歳の誕生日を迎えることもあり、18歳の愛理を定期で見られるのは今日が最後だ。その佇まいを含めて記憶に、目に焼き付けておきたいと思える仕上がりとなっていた。ラストは実玖が賑やかな曲を、実玖らしさも全開のスイートボイスで披露してくれた。高域までスッと伸びる歌声は美しいという形容詞しか思い浮かばない。そして最後は、定期公演限定曲「ぎゅっと手をつないで」を4人で賑やかに、楽し気に披露して終了だ。それにしても、ソロパート部分の充実度は素晴らしい。

 と、通常はここの幕間で、メンバーは女子翼衣装に着替えるのだが、ステージ上には一人実玖が残り、新Tシャツの宣伝を開始する(笑)。フロント中央に、4人の顔をポップなイラストにしたデザインを配しており、今年2年ぶりに開催される「関ヶ原」フェスの会場で販売を開始する予定という。続けて愛理が登場し、彼女は新タオルを宣伝(笑)。こちらも同じく4人の顔イラストがポップに配置されている。新アルバム『LOCKON』仕様だ(発売も同じく、関ヶ原から)。ちなみに七夕の天気は晴れ。「今日晴れたのは実玖のおかげ。もう雨女から逃れることができました」と、笑顔を見せていた。

 さて番宣が終わると(笑)、次はいよいよ待望のライブ本編だ。メンバーは今回も新SEの「TARGET」に乗って颯爽とステージに登場し、新曲「LOCKON」から一気呵成に攻めまくる。東京の定期では2度目の歌唱だが、歌い出しの詩絵里の安定感は抜群だし、前回からわずか2週間で長足の進化を果たしているのが実感できる仕上がり。ダンスパフォーマンスの重心も下がり、切れのある動きを見せてくれる。さらに4月のemoライブでのある意味やけっぱち加減も内包した賑やかさ全開の笑顔を超える勢いあるステージを構築してくれた。「TAKE WING」「fair wind」「空への咆哮」「I Am Love」と続けて歌唱するが、今回は実玖が気を吐き頑張っていることもあり、4人のコーラスは厚みが増し、また一段アップしたクォリティを聞かせてくれた。

「前回の定期からわずか2週間ですけど、こうして一つの空間を皆さんと共有できて、すごく幸せです」(詩絵里)

「毎日、嬉しいこと、苦しいこと、楽しいことがありますけど、それにへこたれず、立ち向かって、はね飛ばして、より大きな景色を見ていきたいです」(鈴川瑠菜)

「18歳最後の東京定期に来て下さり、ありがとうございます。客席にいる皆さんと目が合うと、すごく楽しいし、ライブをしている実感が得られました。改めてライブが好きなんだと気づくことができました」(山本愛理)

「この2週間は稽古ばっかりで、自分のできなさ加減に凹んでいましたけど、ステージに立つと自分の好きな自分になれるし、なれているし、皆さんに必要とされていることを実感できました。これからもステージに立って気持ちを伝えていきたいです」(実玖)

九州女子翼 https://twitter.com/ITR_KGW
実玖 https://twitter.com/itr_miku
山本愛理 https://twitter.com/itr_airi
詩絵里 https://twitter.com/itr_shieri
鈴川瑠菜 https://twitter.com/itr_luna