映画『偽りのないhappy end』が連続舞台挨拶を開催。21歳を迎えたばかりの「河合優実」は「全力で飛び込みたい」

 映画『偽りのないhappy end』の公開記念舞台挨拶が12月20日(月)にも行われ、プライベートでも親友という、失踪した妹・ユウ役の河合優実とユウの親友・マイ役の見上愛が登壇し、前日21歳の誕生日だった河合の誕生日を祝い、難役を演じきった苦労をねぎらった。

 ユウ役の河合は、「この映画は2年以上前に撮影したんですけれど、こうして公開を迎えられることは本当に作品にとって幸せなことだと思います。見に来ていただいて、ありがとうございます。」と挨拶。

 マイ役の見上は、「実際の友達の優実の親友役を演じられてすごく幸せだった記憶があります。」と河合と共演前から友達だったことを明かした。

 松尾大輔監督は「4日連続満席で大変ありがたいと思っています。」と感無量の様子。

 本作は、消えた二人の少女を探す、二人の姉の話。この物語を映画にしたいと思った理由を聞かれた松尾監督は、「姉(エイミ)と妹(ユウ)の話から始まるんですけれど、いろんな方が出てきます。映画は2人(エイミとヒヨリ)の妹がいなくなるところから始まるのですが、もう会えない、いなくなった人に何か映画として作りたいと思って本作を作り始めました」と回答。

 そんな想いの詰まった脚本を読んだ感想を聞かれ、河合は「最初はユウとエイミの姉妹の物語になるのかなと思って読み進めていったら、どんどん色んな人が出てきて、その人たちの運命が複雑に絡まり合っていって、『こういう風に展開していくんだ!』っていうところが印象的でした。」、見上は「最初読んだときは、『きっつ』と思ったんですよね。今まで自分が見てきた映画だと、登場人物が多いとキツさが分散していくイメージがあったんですけれど、本作は逆でそれぞれの登場人物が持つ状況による辛さみたいなものがすごくうまく絡み合っていて、一つのところに繋がっていく感じでした」と答えた。

 河合は、前日21歳お誕生日を迎えたとのことで、監督がサプライズで花束のプレゼント! 難しい役を演じきった河合に監督から「ユウという、誰でもできるような役ではない難しい役を最後まで演じていただいて、ありがとうございました。」と労いの言葉が贈られた。

 見上は、「おめでとう。やっと同い年になれて嬉しいです。」と祝い、河合も「追いつきました」と応え、日頃の仲の良さをうかがわせた。

 河合は、21歳の抱負を聞かれ、「抱負だとか目標だとかを決めないで進んできたタイプなんですけど、あえて言うとしたら、来るものに対して又は向かい合うことになったものに対して怖がらないで全力で飛びこんで、いい意味で調子に乗っていこうと思います」と話した。

 これからご覧になる方に見所を聞かれた河合が、「バラエティに富んだキャストが集まったところが面白さの一つだと思います。みなさんが演じられたキャラクターを見るのが私もすごく楽しかったし、みんながどう表現したのかに注目していただければと思います。あとは、自由に好きなことを感じ取っていただければと思います。」と話すと、見上は、「ずっと思っていたんだけれど、コメント上手だよね。」と、友達のコメント力に感嘆した様子。見上は、「登場人物が多く、色んなものが渦巻いていくので、そこに注目していただきたいのと、個人的に姉妹のシーンがすごく好きなので、そこを見ていただけたらと思います。」とアピールした。

 最後に、松尾監督より、「この作品は、いろいろ自由に作らせていただいたので、他の映画とは作り方も見せ方も違うと思います。それに対して、俳優さんの力はすごく大きく関わってきているので、そういうところを見ていただければと思います。各々感じるものが違うと思いますが、今までの人生の中で忘れたものを気づけるような瞬間があれば嬉しいなと思います」とメッセージが送られ、舞台挨拶は終了した。

映画『偽りのhappy end』

アップリンク吉祥寺にて公開中 全国順次公開

【あらすじ】
中学を卒業してすぐに地元滋賀を離れ、ずっと東京に住むエイミ(鳴海唯)は、母親が亡くなった後も一人で滋賀の田舎で暮らしている妹・ユウ(河合優実)に、「東京で新しい人生を始めない?」と誘う。はじめは拒んでいたユウだがなぜか急に東京に来ることを受け入れ、一緒に暮らし始めるが、引っ越してきて早々、ユウは行方不明に…。

そんな折、エイミは同じく妹が行方不明になっているヒヨリ(仲万美)と出会う。エイミに、地元の琵琶湖で若い女性の遺体が見つかったと警察から連絡がくるが、見つかった遺体はユウではなく、なぜかヒヨリの妹だった。再び巡り合ったエイミとヒヨリは、共に犯人を捜すことになるが思わぬ方向へ…。

鳴海唯 仲万美
河合優実 田畑志真 小林竜樹 奥野瑛太 川島潤哉 三島あよな 見上愛 メドウズ舞良 藤井千帆 野村啓介 橋本一郎 谷風作 永井ちひろ 鈴木まりこ 古賀勇希 安田博紀 原知也 宮倉佳也 笹川椛音 白石優愛 土屋直子 馬渕英里何 カトウシンスケ

監督・脚本:松尾大輔
撮影:川野由加里 照明:赤塚洋介 録音:阿部茂 衣裳:田口慧 ヘアメイク:佐々木弥生 美術:松塚隆史 装飾:徳田あゆみ 制作担当:興津香織 助監督:小泉宗仁 監督助手:石塚礼/安藤梓 監督補助:廣野博友 特別協力:匠司翔 キャスティング:杉山麻衣 バレエ振付・指導:吉野菜々子 音楽プロデューサー:菊地智敦 音楽:古屋沙樹 編集:和田剛 音響効果:伊藤進一 配給・宣伝:アルミ―ド
2020年/日本/カラー/16:9/5.1CH/97分
(C)2020 daisuke matsuo

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