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稲葉友

  • 2022年5月26日

「禁断の」心の扉を開けてしまったのか? 痛ましいほどのリアルが沁みる問題作『恋い焦れ歌え』

 予期せぬトラブルで心に傷を受けた男が、新たな自分を発見しながら、泥だらけになって立ち上がってゆく道程。そういえばいいだろうか。が、モチーフも、展開も、そんじょそこらの理解をはるかに超えて、もはや孤高と言っていいほどの輝きを放つ。なぜラップ? なぜ川崎の工業地帯? だが、「どうして」と思うファクター […]