「九州女子翼」、5人体制になって4回目の東京定期公演は、より完成度の高まったパフォーマンス~第三幕 ライブ本編

 九州女子翼の月一開催の東京定期公演「九州女子翼定期公演 第五十片 in TOKYO」が6月12日(日)、秋葉原のAKIBAカルチャーズ劇場にて開催された。ここでは、彼女たちの本領発揮となる第三幕め、ライブ本編の模様を紹介したい。

第一幕目の模様はコチラ

第二幕目の模様はコチラ

 オープニングナンバーの「LOCK ON」から気合も充分で、記念の50回めの公演をよりよいものにしよう、より楽しもう、より高いパフォーマンスを魅せようという意気込みを強く感じるステージングを披露してくれた。3月に加入した花音も、すっかりとグループに馴染んでいるようで、力みを感じる部分もあるが、ほかのメンバーと遜色のないパフォーマンスを見せてくれている。

 「絶対零度」では、歌い出しの詩絵里の歌声が素晴らしく、アコースティックレターライブや、自身のソロ企画「詩の間」で培った歌唱力を遺憾なく発揮してくれているよう。山本愛理は多彩な表現力を駆使して圧倒的な存在感を放ち、実玖も顔に似合わず太い声を発している。

 5人編成になっての待望の新曲「キミは太陽」も、この東京定期で初披露。山本愛理の曲名コールも愛らしく、愛理の放つ“愛”のフォース(“理”力)が会場を埋め尽くすよう。冒頭、ソロでの歌唱パートも愛らしいもので、特に歌い出し担当の鈴川瑠菜はピカ一。そのスイーティさは「おにいちゃん」を超えている(笑)。

 その勢いに乗って爽やかな「fair wind」を、さらに賑やかさも全開に披露し、「Welcome To The Music」で会場の熱気を一段と高めていくが、中でも山本愛理のパフォーマンスは、まさに天才と形容できるほどの素晴らしさ。実玖の「拳上げるよ」「もっと手を挙げて」というコールも、決まっている。

 かと思えば「I Am Love」では、しっとりとした雰囲気を会場に醸成し、ソロパートでは声量から、厚み、張り、伸びのある素敵な歌声で聴くものを魅了していた。

 本編最後はもちろん「空への咆哮」で――実玖のコールが、愛理の歌声が、詩絵里のビブラートを利かせた歌声が――もう一段、会場の熱気を高めて終了だ。そして、熱いアンコールに応えては、新曲「キミは太陽」を、さらに愛らしさも全開に歌唱して、第50片のステージは終了した。

 以下、MCパートでの、メンバーのコメントを抄録します。

詩絵里
節目の50回目の公演を皆さんと過ごせてうれしいです。ここは、本当に幸せになれる場所です。これからも、このライブ空間を守っていきたいです。

花音
加入してから4回目の公演になりました。これまでは覚えることもたくさんあって、とにかくやらなければいけないことをひたすら頑張ってきました。けど、最近、それではだめだと思うになったんです。自分が目指すものへ向かって、やらなければいけないことではなく、やりたいことができるように、もっともっと努力しないといけないと、実感しています。(そうした)悔しい想いをすることもあって、(新メンバーが)私でよかったのかなって思うこともあります。もっともっと努力します、頑張ります。これからも、女子翼を楽しみにしていてください。

鈴川瑠菜
今日は来てくださってありがとうございます。対バンだと、まずは(女子翼を)見てもらうために、パフォーマンスを高めなくちゃという思いも強いのですが、単独公演では、皆さんは女子翼を選んで見にきてくださることもあって、パフォーマンスはもちろんですが、いろいろな挑戦ができて、ひいてはそれが自身の、グループの成長につながると感じています。定期は成長できる場所です。今後も挑戦を続けていきたいです。

山本愛理
今日は来てくださってありがとうございます。私たちは、パフォーマンスという形で、ステージから皆さんへ、自分たちの想いを届けるというかぶつけています。それが届いているとうれしいです。

実玖
定期公演の幕構成を通して、自分をアピールするのはすごく苦手でした。はじめはうまくできなかったし、話せませんでした。でも、皆さんの笑顔を見ていると、もっと出していいんだ、本音で話していいだと思えるようになって、今のように話せる、出せるようになりました。皆さんのおかげと感謝しています。そしてこの定期公演は特別な場所だとも感じています。これからも、この空間を守って、女子翼にしかできないライブをお届けします。たくさんの人に見てほしいです。応援よろしくお願いします。

 上記コメントは、本編ラストでの発言をまとめたものだが、アンコールに応えて登場してきた際、先ほどの花音のコメントに対して、実玖、愛理、詩絵里、瑠菜らは

何言ってるだ、キミしかいないだろう
もっと自信を持ちなよ
あとでげんこつだ
あとで説教だ
ほかに相応しい人はおらん

と心からのエール。仲のよいところも見せていた。

 次回東京定期は、本日7月9日(土)17:30から、AKIBAカルチャーズ劇場で開催予定だ。

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